韓・米・独 労働運動が前進 国際連帯で新自由主義粉砕を
韓・米・独 労働運動が前進
国際連帯で新自由主義粉砕を
労働者人民の生活を破壊し、生命をも奪い、社会を崩壊させる新自由主義に対して全世界の労働者階級の怒りの総決起が始まっている。11・2労働者集会には、韓国から民主労総ソウル地域本部27人の代表団、アメリカからロサンゼルス統一教組(UTLA)のセシリー・マイアトクルス首席副委員長と運輸労働者連帯委員会のスティーブ・ゼルツァーさん、ドイツからベルリン都市鉄道の民営化に反対する行動委員会のラーベン・ブロンシュタインさんが参加。さらに、世界各地から日本に来ている多くの外国人労働者も結集し、戦争と民営化攻撃に労働者国際連帯の力で立ち向かうことを宣言する場となった。
韓国では、セウォル号惨事を居直り、財閥資本と結託して新自由主義攻撃の一層の激化に突き進むパククネ政権と、労働者階級人民との一大激突が闘われている。10月25日には民主労総が、ソウルの中心部にあらゆる産別の非正規職労働者5千人を集めて「非正規職撤廃! 全国労働者大会」を開催した。集会にはセウォル号遺族も登壇し、「この社会はゆがんでいる。持てる者はより多く持ち、貧しい者はますます貧しくなる」と、社会の根本的変革を訴えた。
アメリカでは、労働運動の大流動が始まった。既成労働運動が支持する民主党オバマ政権の学校閉鎖・大量解雇・民営化に対して、それと正面から闘う新たな潮流が全米で次々に組合権力を奪取し、民主党から独立した労働運動の全米ネットワークが組織されている。UTLAは教育長を打倒し、フィラデルフィア教組は労働協約破棄、医療・年金破壊に対して、道路占拠実力闘争と地域の主要労組が参加するゼネスト組織化の力で勝利した。
ドイツでは、9月初め、10月7~8日に続き、15〜16日と18〜20日に、ドイツ機関士労組(GDL)が、賃金引き上げと労働時間短縮を求めて全国ストライキを闘い、70〜80%の列車を運休に追い込んだ。現場労働者の「生きさせろ!」の叫びがGDL執行部を突き動かしているのだ。
11・2労働者集会の大成功の地平の上に、今こそ国際連帯の大発展をかちとろう!
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▼セウォル号惨事 本年4月16日、韓国で旅客船セウォル号が転覆・沈没し、高校生など300人以上が犠牲となった。「命より金」の安全無視が引き起こした惨事として、国家と資本の責任が徹底追及されている。