団結街道裁判 成田市を徹底追及 NAAの新訴訟に怒り

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週刊『前進』06頁(2654号05面07)(2014/10/27)


団結街道裁判
 成田市を徹底追及
 NAAの新訴訟に怒り


 10月17日、千葉地裁民事第3部(廣谷章雄裁判長)で団結街道裁判の弁論が開かれた。
 被告の成田市と成田空港会社(NAA)は、「代替道路が整備された時点で、市道廃止のための道路法10条1項の要件は充足されていた」、つまり「代わりの道を造ってやったんだから、廃道にして問題なし」と居直っている。成田市民である市東さんに対して、この言い草は何だ! 現に耕している畑に接している公道を行政が一方的に廃止してNAAに売り飛ばすとは、この成田空港建設過程でも前例のない暴挙だ。
 さらに、成田市はもともとは「第3誘導路建設」を廃道の〈要件〉として主張していたのに、〈事情〉に変更してきた。第3誘導路の是非が根本的に問われ、「公益性」のウソが暴かれるのを避けたくて、〈要件〉から単なる〈事情〉に格下げしたというわけだ。
 今回の法廷で反対同盟顧問弁護団は、これらの点で成田市を容赦なく追及した。「代替道路ができたことで廃道要件を満たしたと本当に言えるのか」「代替道路ができたのはいつなのか」。すると市の代理人弁護士はいら立ちを募らせ、「ここで急に言われても答えられない!」などと逆上し声を荒らげた。
 この無責任で大人げないキレ方に、傍聴席からも怒りの声が一斉に上がった。裁判長は市に主張を整理して出し直すように言い渡した。
 さらに弁護団は、市道廃止の前例についての文書提出命令を申し立てた。次回期日を1月20日として閉廷した。
 近くの会場で、伊藤信晴さんの司会で報告会が行われた。葉山岳夫弁護士を始め弁護団による解説で、市側の主張が身勝手で一貫性がなく、さまざまに変化していることが浮き彫りになった。
 さらに、NAAが反対同盟に対し、市東さんの地所に立つやぐらと看板の撤去を求める訴訟を10月14日付で起こしたことを、葉山弁護士は怒りを込めて報告した。これらの物件についてはすでに、市東さん個人ではなく反対同盟の所有であることを確認するための「やぐら裁判」が反対同盟の側から起こされている。NAAは、農地裁判一審の千葉地裁・多見谷判決によりかかって早期の強制執行を待望してきたが、今度は反対同盟の所有を開き直り的に認め、あらためて「撤去」の判決を出させようというのだ。つまり一審判決のずさんさ、デタラメさが日がたつにつれて重圧となり、不安に駆られ、新たに訴訟を起こしたということだ。葉山弁護士は、「むしろ絶好のチャンス。返り討ちにする」と明言した。
 最後に動労千葉と関西実行委が連帯発言を行った。動労千葉の宮内正志さんは、「反対同盟とともに車の両輪として闘いぬく」と決意を表した。

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三里塚裁判傍聴を!
天神峰やぐら裁判
 10月28日(火)午前10時30分 千葉地裁
 (傍聴券抽選のため30分前に集合)
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