2014年日誌 10月14日~20日 秘密保護法の運用基準決定/小渕・松島両閣僚が辞任
2014年日誌 10月14日~20日
秘密保護法の運用基準決定/小渕・松島両閣僚が辞任
●秘密法の運用基準を閣議決定 政府は、安全保障に関する秘密情報を漏らした公務員らに懲役10年以下の厳罰を科す特定秘密保護法の運用基準と、同法の施行日を12月10日とする政令を閣議決定した。運用基準などは、特定秘密を指定する行政機関を示し、指定対象として防衛、外交、スパイ活動防止、テロ防止の4分野、55項目を挙げた。(14日)
●75歳以上保険料の特例廃止 75歳以上が加入する後期高齢者医療制度について、厚生労働省は所得の低い人などを対象にした保険料軽減の特例措置を段階的に廃止する方針を決めた。加入者の半数にあたる約865万人の保険料が上がる見込み。(15日)
●在宅介護・人材確保を重点に介護報酬改定へ 介護保険サービスの公定価格「介護報酬」の改定について厚労省が方向性を示し、本格的な議論が始まった。在宅介護の推進や、介護人材の確保に向けた処遇改善が柱。(15日)
●普天間19年停止、米は拒否の構え 米国防総省当局者は、日本政府がめざす米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の2019年2月までの運用停止について、「日米が合意した22年度以降の返還が唯一の方策だ。日本政府から正式な要請はない」と述べ、米政府として受け入れる考えがないことを明らかにした。(15日)
●リニア建設計画認可 JR東海が品川―名古屋間で2027年開業をめざすリニア中央新幹線について、大田昭宏国土交通相はJR東海の建設計画を認可した。大量の残土の処分などの環境対策や安全性、資金面などで計画に問題はないと判断した。JR東海は年明けにも着工する方針。(17日)
●首相、靖国に真榊を奉納 安倍晋三首相は靖国神社で始まった秋季例大祭に供え物「真榊(まさかき)」を「内閣総理大臣 安倍晋三」の名前で奉納した。超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」も約110人が参拝した。(17日)
●女性活躍法案を閣議決定 政府は女性活躍推進法案を閣議決定した。臨時国会へ提出する。女性の社会進出を進めるため、国や地方自治体、従業員300人超の企業に、女性の採用や登用などに関する数値目標と達成に向けた行動計画作りを義務づける。(17日)
●連合、春闘2%超のベア要求方針 連合は、来春闘で賃金体系を底上げするベースアップ(ベア)について2%以上を要求する方針を発表。(17日)
●甲状腺検査の問題指摘 東京電力福島第一原発事故に伴う住民への健康対策を提言する環境省の専門家会議の中間とりまとめの概要が分かった。福島県が実施する子どもの甲状腺検査について「がんではないのにがんの疑いと判定されることで心身に負担を与えてしまう」と問題を指摘。(19日)
●小渕経産相、松島法相が辞任 小渕優子経済産業相と松島みどり法務相が安倍首相に辞表を提出し受理された。小渕は、後援会が会員向けに開いた観劇会の収支が食い違っている問題が浮上。松島は、選挙区内で「うちわ」を配ったことが追及された。(20日)