闘いは進む 青年の職場から 福祉 職場の仲間は絶対反対で闘う労組を求めている 中四国 遠藤豪

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週刊『前進』06頁(2654号03面04)(2014/10/27)


闘いは進む 青年の職場から
 福祉 職場の仲間は絶対反対で闘う労組を求めている 中四国 遠藤豪


 私の地元でも、「動労総連合を全国に」の方針の実践のため、毎週街頭で国鉄署名を集めています。職場でも取り組み、地元で集めた署名数は2千筆弱になりました。鈴コンの解雇撤回の勝利や9・11郡山闘争の地平が街頭や職場に伝わっていることをひしひしと感じます。全国の仲間とともに、1047名解雇撤回に向け闘います。
 この間、私の地元でも国鉄集会を開催しました。労組の仲間とともに仕事の終わりや休日に職場の仲間に会いに行き、「ともに集会を成功させよう」と訴えてきました。当日の結集とはなりませんでしたが、重要だと思ったことは「自分の職場に労働組合が着実に根づいている」と私自身がつかんだことでした。
 就職してから数年間、分会への組織化をやってきて、今では職場の仲間の約半数が国鉄署名や物販に協力してくれるところまできました。
 そこで、本格的に組織拡大に踏み出そうと地区で議論をしたものの、単発のオルグばかりになり、『前進』を使った継続したオルグになかなか踏み出せませんでした。「もうこれ以上やっても無駄じゃないか」とか、「なぜここまでやってきたのに職場の仲間は応えてくれないのか」と悩んだ時期が長く続きました。地区の仲間との議論で、「一つひとつの実践の到達地平をはっきりさせることが重要だ」と一致して、国鉄集会の組織化に踏み出しました。
 集会終了後に思ったことは、「職場の労働者の中で労働組合という言葉が市民権を得て、職場内で普通に国鉄闘争や職場闘争のことで話ができる環境があることが、重要な勝利の地平である」ということでした。労働組合がない職場がほとんどの民間福祉職場で、国鉄闘争と労組の闘いが結合し、動労千葉派の労働組合が労働者の選択肢となり、分岐が始まっています。
 この間、一緒に『共産党宣言』の学習会をやっている青年に、「憲法には、人間はみんな平等だと書いているけど、労組の闘いや職場の実態を聞いて、そうじゃないことがわかった」と言われました。どんなに小さく、時にはふがいないと思える実践でも、その一つひとつは着実に労働者の心をとらえている。原則を曲げずに絶対反対で闘う一人の存在が、労働者階級を励まし団結させる、ということを感動をもってつかみました。
 集団的自衛権行使の7・1閣議決定情勢のもとで、われわれがはっきりさせるべきは、「労働者階級が絶対反対で原則的に闘う労働組合を求めている」ということだと思います。私たちの絶対反対で原則的な闘いが、日本、そして世界の労働者階級との団結を日々つくり出している。この確信を胸に、11・2大結集へ向けともに闘います。
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