植木団地とりあげ絶対許さぬ
　水平同盟 高槻支部結成し総決起へ

　10月５日、全国水平同盟高槻（たかつき）支部の結成集会が圧倒的熱気の中でかちとられました。高槻市富田（とんだ）園芸協同組合の仲間を先頭に１５０人が大阪・高槻市立文化会館に結集し、高槻市による植木団地取り上げに絶対反対で闘う総決起集会となりました。

　八尾市西郡で住宅明け渡し通告への抗議行動を８月20日に一緒に闘った高槻市富田園芸協同組合の仲間は、あらゆる妨害をはねのけて支部の結成を実現しました。原動力は植木団地の取り上げ＝職場つぶしに対する労働者の怒り、団結を求めてやまない存在そのもの、「生きさせろ」という限りない欲求です。
　植木団地の使用許可期限（11月30日）を前に、参加者全員が発言に食い入るように集中し、階級的団結を固めました。
　冒頭、全国水平同盟本部役員の久原正子さんが、高槻支部の結成を心から祝福し、本部から真新しい荊冠旗を高槻支部に贈呈しました。久原さんは西郡支部の闘いを総括し、ともに闘うと述べました。「私たちの闘いは国や自治体を追い詰め、解同本部派＝地区協を使ってもつぶせないところまできた。今度は国家権力を大動員して攻撃をかけてきた。しかし、絶対反対で闘い、８家族は団結を崩さず迎え撃って勝利した。それどころか団結を拡大している」
　これを受けて、高槻支部の支部長が支部結成にかけた決意を表明しました。「高槻市や大阪府、そして議員が結託して、子どものころから手伝ってきた畑を全部つぶして民営化して、金もうけに使おうとしている。赤ちゃんができてこれからという若者もいるさなかに、一方的通告で取り上げるなど許せない。俺の一生がかかっても、この勝負に勝ち抜く」
　そして新しい６人の役員体制が発表され、組合員それぞれからの闘いへの決意が表明されると、会場から割れるような拍手が起こりました。副支部長が植木団地闘争緊急３００万円カンパを訴えました。
　連帯のあいさつに移り、水平同盟からは大挙参加した西郡支部が全員登壇。青年部長の佃文弘さんが、「非和解で闘う階級的労働運動路線の中に真の解放運動がある」と確信に満ちて訴え、８家族も「今まで以上に力を持っています」「絶対に引かないで前に前に進もう」と勝利感あふれるあいさつをしました。杉並支部は、「高槻支部結成に見られるように、西郡の８家族が孤立ではなく闘いを全国に生み出している」と述べました。
　八尾北医療センター労組は、「廃院＝全員解雇と13年間闘い抜いて医療と介護を続け、八尾市と攻防を続けている」と報告、「闘えたのは労働組合があったからだ」と核心を語りました。
　地元高槻からは、高槻医療福祉労働組合や大阪北部ユニオンがともに闘う決意を表明。大阪市などで働く自治体労働者は口々に、「園芸組合から職場を奪うのと同じく自治体でも民営化＝解雇攻撃がある。職場で闘うことが植木団地への攻撃を止める」と決意を示しました。
　金属産別で闘う労働者は、「倒産・破産の中でも労働者が団結して闘えば活路はある」と力を込め、10・17関西国鉄集会と11・２全国労働者集会への参加を呼びかけました。ＪＲ職場で闘う仲間や全学連も連帯のあいさつを行いました。
　行動方針を水平同盟本部の平沼和典事務局長が提起しました。「支部を結成したことがすでに勝利だ。村をつぶし職場を奪う。労働組合をつぶす攻撃だ。戦争と民営化に突き進む安倍政権との闘いだ」と植木団地取り上げの核心を明らかにし、「11月30日には園芸組合と水平同盟、労組の三者で大集会を開催する」と方針を提起しました。
　最後に支部役員が、「役所は組合をバラバラにしようとしてきた。今日来れなかった組合員が悪いのではない。悪いのは市役所・大阪府・国だ。一つになって闘う」とまとめました。お祝いの酒だるを割って乾杯し、会場全体が勝利を誓い合いました。（大阪北部ユニオン・上園耕作）

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▼高槻市富田園芸協同組合　同和対策事業として設立され、高槻市に土地を提供させた植木団地で、38年間園芸を営んできた組合（２００２年からは有償）。昨年11月、市が一方的に植木団地からの退去を通告。住宅追い出しと闘う西郡の８家族と結びつき、全国水平同盟に合流した。