北中城村議選勝利の総括 沖縄で新自由主義と闘いぬく 労働運動の新たな挑戦を開始 革共同沖縄県委員会
週刊『前進』08頁(2651号02面03)(2014/10/06)
北中城村議選勝利の総括
沖縄で新自由主義と闘いぬく
労働運動の新たな挑戦を開始
革共同沖縄県委員会
(写真 青年労働者、学生らとともに勝利を喜びあう宮城盛光氏=左から2人目【9月7日】)
9月7日投開票の沖縄・北中城村議会議員選挙で宮城盛光候補が421票を獲得し、13位当選の大勝利をかちとった。
今回の選挙戦は、9・11郡山闘争と一体の闘いとして、2010年代中期階級決戦の一環として闘われた。この全過程が、新自由主義と闘う沖縄の労働運動の、新たな挑戦の開始そのものだったのである。
民営化阻止・非正規職撤廃で勝負
今回の選挙は8期目の挑戦だったが、しかし、これまでの選挙戦とは明らかに次元を画したまったく新たな選挙戦として闘われた。「民営化絶対反対」「非正規職撤廃」「改憲・戦争反対」の三つのスローガンを真正面から掲げ、時代認識と路線を鮮明にして闘ったのである。とくに「民営化絶対反対」「非正規職撤廃」とその具体的なテーマとしての「保育所の民営化絶対反対」の訴えは、選挙戦の過程で多くの青年労働者、とりわけ子どもを抱えた若い女性労働者の心をつかんだ。いたる所で「民営化はおかしい」「民営化は反対だ」という議論になり、それが宮城候補支持の拡大につながった。
「民営化反対」「非正規職撤廃」こそが地域の利害を超えて、階級の(また地域の)最大のテーマであることが明確になっていった。選挙戦の中で、村内で働く非正規職の青年労働者が労働相談を通じて沖縄中部合同労組に加入し、保育所の民営化反対に共鳴した女性労働者が支持の拡大に動いてくれた。こうして日ごとに宮城候補への支持が広がっていった。
当初「民営化反対だけで勝てるのか。もっと地域の利害を訴えるべきではないか」と心配していた支持者も、次第に「民営化反対」「非正規職撤廃」の路線への理解が深まり、それが勝利への確信と意欲へと変わっていった。民営化反対・非正規職撤廃は、労働者階級が生きるための第一級のテーマであることをつかんだのである。われわれはここでとことん勝負し勝利したのだ。
さらに、この選挙戦でもう一つ重要なことは、この選挙戦を労働組合の選挙=中部合同労組の選挙として闘ったことである。「闘う労働組合をつくろう」と中部合同労組の宣伝カーを繰り出し、街宣・ビラ入れなど、あらゆる形で訴えることで労働運動と一体の選挙闘争として闘うことができた。青年労働者を獲得し、新たな拠点建設を形成することを獲得目標としたことによって勝利したのである。
労働運動と一体で闘い県党建設
沖縄県党は、この選挙戦に突入するにあたって、時代認識と路線、獲得目標をはっきりさせて、真剣な議論による一致と団結をつくりあげていった。候補を先頭に、中部地区委員会、沖縄県委員会が一丸となり総力をあげて闘った。とくに、青年労働者同志の奮闘ぶりはめざましかった。選挙戦全体を牽引(けんいん)し、日ごとに階級の指導者として成長していった。県党建設の新たな歴史がここから始まったと言える闘いでもあった。その意味でも今次選挙戦は大きな勝利だった。
11月県知事選で安倍政権倒そう
11月沖縄県知事選を前に、安倍政権による辺野古新基地建設強行という重大情勢を迎えた。7・1閣議決定当日、辺野古新基地建設の本体工事着工が強行され、8月14日からはボーリング調査に向けた作業が開始された。だがこれは、文字どおり沖縄の労働者人民の怒りの火に油を注いだ。7・1情勢に対する沖縄の労働者階級の根底的な怒り、それを示したのが「みんなで行こう辺野古へ。止めよう新基地!9・20県民大行動」の5500人の大結集だ。この決起は「オール沖縄」で階級融和を図ろうとするすべての体制内勢力を震え上がらせた。今や自民党は那覇市長候補すら決められない体たらくだ。
沖縄階級情勢の核心がここにある。この怒りと結びつき、10月福島県知事選決戦と一体のものとして11月沖縄県知事選決戦に立ち上がろう。11月総決起で安倍政権を打倒しよう! それはまったく可能な情勢だ。
国鉄解雇撤回10万筆署名とIJBS労組解雇撤回闘争をもって大党派闘争に打って出よう。11・2を突破口に11月総決起へ突き進もう!