団結ひろば 投稿コーナー
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「朝日」バッシングは戦争への動員攻撃だ 三多摩 福岡 博
朝日新聞の軍隊慰安婦報道について、「週刊文春」など右翼ジャーナリズムのバッシングが激化している。朝日新聞の存在を許さないほどのすさまじいものだ。
ことの発端は、朝日新聞が「慰安婦」と「女子挺身隊」を混同した記事を載せたことから始まった。朝日新聞は誤りを認め、「おわび」と撤回の記事を載せた。
しかし右翼ジャーナリズムどもは、「すべては朝日新聞のねつ造から始まった」と言いなし、そもそも軍隊慰安婦などなかったと主張している。
絶対に許すことはできない。1991年に金学順さんら元軍隊慰安婦の女性たちが名乗り出て、日本軍に売春を強制させられたことを証言した。「週刊文春」などは、彼女たちの血叫びもねつ造だと言っているのだ。
軍隊慰安婦とされた女性たちや在日朝鮮人民への許しがたい攻撃だが、7・1閣議決定情勢の中で、より階級的にとらえる必要がある。
かつて安倍は、軍隊慰安婦についての日帝の国家犯罪を暴いた2000年の女性国際戦犯法廷についてのNHKの報道に介入した。今回もその安倍が手を染めた言論弾圧だ。また、朝日新聞的なえせ左翼文化人を一掃してしまおうという攻撃だ。何よりも、過去の戦争を「侵略ではなく自衛のための戦争」とし、新たな戦争に労働者を動員するための攻撃だ。
この攻撃にとことん怒りを燃やして闘うこと、戦争こそ究極の階級分断の攻撃であり、階級虐殺の攻撃であることをはっきりさせて、資本と闘うことが重要だと思う。
広島土砂災害は人災労組の力で変えよう 広島連帯ユニオン壹貫田 康博
8月20日に起きた広島大規模土砂災害の被害の中心地、広島市安佐南区の八木地区は、全造船三菱広機分会、広島連帯ユニオンの事務所があるところです。周辺も土石流がありましたが、幸い事務所は無事でした。人的被害はなかったものの、床上まで土砂、泥水の被害を受けた仲間もいて、広島の労組交流センターやボランティアの労働者、学生が連日、土砂の除去作業などを行ってきました。私の家は隣まで土砂が流れ込みましたが、かろうじて大きな被害は免れました。
全国の交流センターの仲間からは多くのお見舞いをいただきました。広島連帯ユニオンと広島労組交流センターを代表してお礼を申し上げます。
災害から1カ月がたちましたが、土砂を取り除く作業はまだあちこちで行われています。
確かに激しい雨でしたが、74人もの犠牲者を出した今回の都市部での大規模土砂災害は、明らかに人災です。
15年前の1999年に起きた広島市北西部での土砂災害をきっかけに土砂災害防止法が制定され建築制限などがされました。
しかし、今回大きな被害を出した八木地区の住宅地は、過去の土石流でできた扇状地の上に造られていたにもかかわらず、同法の指定がされていませんでした。「土地の評価が下がるので住民が規制を嫌がっている」と言われていますが、労働者にとっては土地の価格より命と安全が第一に決まっています。結局、企業の金もうけのために命が奪われたのです。あらためて新自由主義が「命より金」だということを実感しています。
戦争も災害も犠牲になるのは労働者です。この現実を労働組合の力で絶対変えましょう。各地の国鉄集会を大成功させ、11・2集会の1万人結集を実現しましょう。
7・1に立ち向かおう 自治労大会で訴えた 関東 立花 潤
8月28〜29日の自治労別府大会闘争に参加した。大会参加者に国鉄署名をお願いすると、気軽に応じてくれた。所属は市町村職、県職、職種もさまざま。若手が多く、国鉄分割・民営化を知らない人もいるが、熱心に聞いてくれた。「まだやっていたのか」と言う人もいて、現状を話すと「がんばってくれ」と声をかけてくれる。「知ってますよ」とか「もう職場で取り組んでいるよ」と楽しそうに話してくれる参加者もいた。
人事院勧告では人事評価制度がこれまで以上に取り上げられている。職場の状況を聞くと「試行が多く今後どうなるか心配」という声もあった。
マイクで「集団的自衛権行使の7・1閣議決定にどう立ち向かうのかが問題だ」と話をさせてもらった。政策は閣議決定に従って立案され、公務員はそれに沿って動かされる。一人ひとりにプレッシャーがかかる。だから労働組合としてどう対応するかだ。
執行部は第2号議案で「与党の一部との連携」を打ち出した。だから代議員に「そうじゃないだろう」と発言しよう、判断しようと訴えた。
国鉄解雇撤回は7・1に立ち向かう闘いだ。「外では反対、反対と言っているが」などという大会発言が出たが、反対と言えるのはそれだけよく見ているからだ。そして仕方がないと諦めてもいない。大会参加者だってそうだ。今秋闘争、そして360万公務員首切り・総非正規職化攻撃に対しみんなで闘おう。
来場者の心動かした八王子の星野絵画展 三多摩 椎名 重子
8月29日から31日までの3日間、八王子市芸術文化会館の玄関前に立てられた大きな看板「星野文昭絵画展」(三多摩・星野文昭さんを救う会の仲間の母上の書)が圧巻だった。
来場者の多くは、会館の催事に参加された方々で、無実なのに獄中40年、マスコミも取り上げない再審棄却の星野文昭さんを知らない。絵画、詩を見終わった後に質問され、星野さんは人間が人間らしく生きられる世界を創ろうと獄中から発信し、労働者に闘う勇気を与えていることを話すことができた。
優しい色づかいが醸し出す「平和への希求」が多くの来場者の心を動かしたと思う。暁子さんの詩への賛辞、無償の愛と献身への驚きの言葉もじかに聞くことができた。
「星野再審に100万人の声を」集会は、最終日、8月31日の午後3時から始まった。
45人も集まった参加者は、暁子さんの「文昭と生きた愛と団結の28年」講演に身じろぎもしないで聴き入った。包容力のある温かい表情と語り口は皆を虜(とりこ)にした。
68歳の文昭さんを70歳までに取り戻すため100万人の声を集めようと、全員で「ソリダリティ」を歌って閉会した。
「労農同盟で革命を」 岡山で農民の学習会 日本原農民 内藤 大一
「今年の米価は、1俵(60㌔グラム)で3千円下がる。1町(1㌶)で30万円も減収。千葉の仲間は30町歩以上作っているから、1千万円以上の減収だ」「労農同盟で革命をやる以外にない」
9月6日、藤掛守さんを講師に迎えた岡山で初の学習会での感想だ。酪農、養蜂業、ぶどう栽培、兼業で米を作っている自治体労働者など農民会議の会員が参加した。
ウクライナ情勢でEUによるロシアへの経済制裁がロシアの報復的経済制裁、すなわち欧州農水産物の輸入制限を引き出し農民を直撃、ギリシャではデモが続いている。
そもそも、封建制の時代はすべての産業が農村にあり自給自足で生活していた。資本主義は、利益が上がるところを農村から奪い取って資本主義化してきた。利益の出ない農業を農民に押しつけてきた歴史である。
安倍の「農業の大規模化」は、住友化学が「1万㌶、年間生産1千億円。数百の米生産者と委託契約を結ぶ」としているように、大資本による民営化、外注化・非正規化攻撃である。
日本原では、戦車の実弾射撃が行われる中、演習場内耕作地で農業が続けられている。動労千葉と三里塚農民の農地死守の闘いは、3・11以降の福島農民の生きるための闘いにつながり、労農同盟は動労水戸といわき農民、国労郡山工場支部と全国農民会議の闘いとして発展している。11・2は安倍内閣を打倒する全国農民の総決起集会そのものだ!