三里塚一斉行動
　新滑走路案に怒り同盟の訴えが住民に浸透

　９月14日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は、第17回を数える成田空港周辺地域での一斉行動に立ち上がった。
　午前８時30分に天神峰の市東さん宅離れに集合。この日配る「反対同盟ニュース」第12号では第１㌻で10・12三里塚全国総決起集会への参加が強く呼びかけられ、さらに空港会社（ＮＡＡ）の文書偽造問題を筆跡鑑定写真を載せて報告している。また多古町の菅沢英毅町長が６月定例町議会で「有識者会議の示す内容を検討すると、Ｂ滑走路の１千㍍延長は、北側だと言われている」と答弁したことを暴露し、住民無視の空港拡張策動に警鐘を鳴らしている。
　萩原富夫さんは「10・８農地裁判控訴審―10・12全国集会まで１カ月を切った。今日を全力で闘おう」と一同を激励し、市東孝雄さんは「第３滑走路問題では住民から疑問や怒りが出てきている。回った先で今何が起きているのかを十分伝えて、反対同盟とともに闘うことを呼びかけよう」と訴えた。伊藤信晴さんは、自分が訪問した都内のＡ労組が農地取り上げに反対する３万人署名に分会決定で取り組んでいることを報告した。
　「ニュース」を携えて全員が担当地域へ飛び出していった。
　反対同盟宣伝カーには北原鉱治事務局長が乗り込み、第３滑走路建設計画によって立ち退きや騒音被害を強いられる成田市の川上、西大須賀、多古町の一鍬田、島の計４カ所で精力的にスポット演説を行った。「現在のＢ滑走路に平行して３本目の巨大滑走路の建設がもくろまれています。この地域はどうなりますか！　今から絶対反対の声を上げましょう」
　この北原さんの熱烈なアピール、そしてそれぞれが一軒一軒訪問し配布した「ニュース」の暴露が、農村に浸透した。住民の怒りと危機感が一層募り、反対同盟への期待感が高まった。
　午後には全体が千葉市に移動し、繁華街の２カ所で３万人署名情宣に取り組んだ。婦人行動隊・木内敦子さん、伊藤信晴さん、現闘、全学連行動隊などがマイクを握り、安倍戦争政治を批判し、10・８︱12への結集を呼びかけた。この日集められた署名は１３８筆。通算で目標の半分の１万５千をついに超えた。
　街宣を夕刻に終了すると、一同は近くの総合施設「きぼーる」のエントランスホールで開かれていた星野文昭さんの絵画展イベントに合流した。
　終日の闘いをやりぬき、この勢いを止めることなく３万人署名を推進し、10・８で再び霞が関に攻め上り、10・12全国集会大結集へ奮闘することを全員が誓い合った。