団結ひろば 投稿コーナー
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産業報国会へと進む自治労本部打倒を! 岡山・自治体労働者 森山運平
8月28〜29日に別府市内で、全国から4200人の代議員・傍聴者が参加して自治労大会が開催されました。
大会議案では、4月に改悪された地方公務員法によって、人事評価の実施のスケジュールが示され、16年4月から本格実施するとしています。
自治労本部は人事評価制度が法律で決まった以上、導入せざるを得ないとし、「より良い人事評価制度を交渉で構築する」というのです。
本部は地方公務員法が改悪されようとしていることが分かっていても、現場にはその情報を一切知らせず、反対運動も組織しませんでした。当局と一体で人事評価を推進する立場だからです。
評価制度が本格導入された長野県の小規模自治体の7年後の職場実態が大会で報告されました。「低評価で人格そのものを否定されている。評価に時間を取られ本来の業務ができない。職場の人間関係がバラバラになった」ということです。
職場に団結がなければ組合そのものが解体されます。人事評価は団結破壊、労組解体攻撃です。
さらに、本部の政治方針として、「中道リベラル勢力の結集」を目指すとして、民主党と社民党のほか自民党の一部とも協力関係を結ぶと大きく踏み込みました。
民主党・社民党では政権が取れないから、自民党の一部とも一緒になって政権を目指すとしています。民営化で全員の非正規職化を進め、本気で戦争を行おうとしている自民党と手を結ぶことは、産業報国会への道です。
資本・権力と闘わず、自治労を自己解体する本部方針は採択が強行されました。しかし、現場では賃下げ、労働強化、解雇攻撃に対する怒りが渦巻いています。
外注化・民営化・非正規職化を強制し戦争協力へ進む自治労本部を、絶対反対の闘いで打倒しよう。
自治労大会で参加者の1割強が国鉄署名 九州・教育労働者 K
九州の労働者は全国労組交流センター自治体労働者部会と合流し、自治労別府大会で宣伝行動を闘いました。大会会場への4回にわたる猛烈な宣伝行動は、会場係が「今日もやるんですか!」と舌を巻くほどです。国鉄署名が大会参加者の1割超寄せられました。会場内でも、食事中の組合員が署名用紙を回してくれたそうです。
小雨の中、会場の入口二つを押さえ、リレートーク。職場の状況や自分の思い、大会議案批判を堂々と訴える自治労の仲間の姿に、私ももっと力をつけ、頑張らねばと思いました。マイクでのアジテーションをたくさんの自治体労働者が聞いていましたし、「頑張ろう」という声や「資料を送ってくれ」という人が出るなど、手応え十分です。
自治労は大会で「与党の一部との連携」を掲げました。自民党の一部と手を組み、戦争や首切りに協力するということです。私の所属していた日教組でも昨年、これと同様のものを「政策実現可能な政党とも連携する」と出しています。連合指導部による自治労、日教組の売り渡し宣言です。
初日の夜の交流集会では、「きょう1日で400筆を超える署名がとれました」との報告に全員が沸き立ちました。
佐賀県では幼稚園・保育所すべてが民営化され、「認定こども園」は評価制度を導入し競争をあおって団結を分断している事実や、大阪市職の役員選挙での躍進、何より国労郡山工場支部の9・11闘争に至るリアルな報告がありました。
こうした報告を聞きながら、この日、2千円以上のカンパを集めた九州の自治労の仲間は、「俺も頑張るぞ」と語っていました。
惨めだったのはカクマルです。私たち40人の大部隊の勢いに押され、終始無言。2日目は登場すらできません。迫力と勢いで闘いぬき、元気を充填(じゅうてん)した自治労大会闘争でした。
関東大震災時の虐殺から91年目の慰霊祭 杉並 C
1923年9月1日、関東を襲った大震災は首都東京を中心に甚大な被害をもたらしました。
大混乱の中、戒厳令が発令され「朝鮮人が襲撃してくる」という官製のデマが流され、軍と官憲あるいはそれに同調した民間人自警団によって6600人から1万人と言われる朝鮮人・中国人が虐殺されました。その実態は直後からの権力の妨害=証拠隠滅・遺体隠しによって、いまだに明らかにされず、各地で真相究明と国家責任の追及、慰霊の取り組みが粘り強く続けられています。
私は9月7日に千葉県八千代市で行われた慰霊祭とフィールドワークに参加しました。慰霊祭の行われた高津観音寺には1985年、韓国から運んで建立された鐘楼と慰霊碑があり、地元で発掘作業を続けてきた方々をはじめ約50人が参加しました。
慰霊祭後、「無縁仏之墓」「長福寺の至心供養塔」「中台墓地の無縁供養塔」を回り、それぞれの場所で聞き取りをしてこられた方から生々しいお話を伺いました。
91年を経て各地での取り組みは集約され、次の世代に引き継がれ、韓国の若い世代にも関心が広がっています。近隣では6日に墨田区の荒川河川敷で遺族も参加した200人の慰霊祭が、7日には横浜でも追悼式が行われました。
今日、安倍政権主導で歴史の歪曲が行われ、実際に戦争する国家へ進もうとしています。
関東大震災、デマと暴虐による大量殺戮(さつりく)、国家総動員と侵略戦争。これは過去の問題ではなく、日本プロレタリアートが真剣に取り組むべき歴史的課題であることをあらためて感じました。
八王子の星野絵画展が労組共催で大成功 三多摩・星野文昭さんを救う会 神藤猛雄
三多摩・星野文昭さんを救う会は8月29日から31日まで、八王子市芸術文化会館で星野文昭絵画展と、星野暁子さんを迎えての星野集会を開催した。6・29星野全国集会で訴えられた「全証拠開示・再審開始を求める100万人署名運動」を進めるためのタイムリーな企画として大成功した。
八王子は、東京・三多摩の闘う労働運動の拠点だ。三多摩労組交流センター、合同労組八王子が共催団体に加わり、闘う労働者とともに全力で準備した。労働組合や教会を回り、絵画展への参加を呼びかけた。何度も駅頭街宣に立った。金曜日の反原発デモでも訴えた。会場近くの「夢美術館」にもチラシを置かせてもらった。
絵画展では、星野解放の歌「ソリダリティ」を流し続け、明るい雰囲気をつくりあげた。会場のあちこちで、星野さんの絵と暁子さんの詩を前にして、来場者との討論の輪が広がった。星野さんの8・17日比谷集会へのメッセージを読んで、「星野さんは安倍政権と闘っていますね」と語りかけてきた広島の被爆者もいた。入場者は3日間で220人を超えた。
31日の「星野再審に100万人の声を」集会には、絵画展で初めて星野さんのことを知った人や絵画展を見にきてその場で合流した人たちも参加し45人になった。
暁子さんは「文昭と生きた愛と団結の28年」を講演し、皆に深い感動を与えた。労働組合、労働運動を担う仲間からは、「弾圧は世界共通だ。国際連帯の力で弾圧を打ち破り、人間らしく生きられる社会をつくり出そう」「青年を解雇させないと闘い、労組の団結を守った」と、ともに闘う決意が力強く語られた。
最後に「ソリダリティ」を全員で合唱し、団結をうち固めた。