大阪 「君が代」不起立人事委闘争 7・1情勢を迎え撃つ
週刊『前進』06頁(2648号03面02)(2014/09/15)
大阪 「君が代」不起立人事委闘争
7・1情勢を迎え撃つ
(写真 日教組をつくり変える! 教育労働者を中心に闘いの活発な意見交流をかちとる【8月27日 大阪市】)
8月27日、エル大阪で、大阪市沼田人事委員会闘争の報告集会を行い、教育労働者を中心に45人が集まりました。「君が代」不起立を貫く大阪府立高校の教育労働者や「入れ墨」処分と闘う大阪市の労働者も参加し、活発な意見交流が行われました。
基調報告は7・1情勢下で闘う方針を明らかにしました。「安倍すなわち日本の資本家たちは戦争に打って出るしかないほど追い詰められている」「私たちは沼田人事委員会闘争を、国鉄闘争、大阪市職決戦と一つに闘うことで体制内労組をガタガタに揺さぶり、青年の決起そして階級的労働組合を希求する大阪市職4桁の決起を実現した」「7・1とは、ついにすべてをひっくり返せる時が来たということ」「一切の勝負は階級的労働運動の拠点を無数につくり、これと一体的に労働者階級の党を建設することだ」
「沼田人事委員会闘争は、何度も徹底的に討論して路線をつくり、それぞれの現場で実践的に職場闘争を闘ってきた教労、自治労、関西の仲間の闘いの総和として切り開き闘いとった。この地平を総括し、みんなの討論で時代認識と路線に息を吹き込み、どこで何に向かって飛躍すべきかをはっきりさせ、不断に団結を再生し強化しよう」
そしてどのように路線をつくり実践してきたかを具体的に述べました。
「『侵略戦争と差別の象徴』『強制による思想・信条の自由の侵害』への抵抗闘争として、不起立の拡大のみで総括した不起立闘争基軸論から、民営化・労組破壊に対する絶対反対の団結を呼びかけ、教組を階級的労働運動につくりかえる闘いへの転換と飛躍」「職場にかけられるあらゆる攻撃を新自由主義・民営化・非正規化の攻撃ととらえ、絶対反対の職場闘争で団結を再生・拡大することで、これを打ち破っていける展望を実践の苦闘の中でつかんだ」「この路線的転換と実践の開始がついに、青年教育労働者を先頭に新たな仲間の結集を生み、階級的実践者、組織者への飛躍、団結の拡大が始まった」「非正規職撤廃を教労運動の正面課題へと押し上げ、正規・非正規をこえた団結をつくり出す苦闘と闘いの前進は、労働組合の団結の再生を呼び起こした。民営化・非正規化(外注化)が現場へのさらなる過重労働を強制することへの怒りが解き放たれ、労働者の結集軸になっている」「7・1情勢とは大阪市職役員選で起こったのと同じことがここに集まった仲間の職場、組合でも起き始めているし、大流動が起きる時代に入ったということ。われわれは歴史の要請に間に合った!」「ここに改憲、戦争の安倍を打倒できる根拠もある」「9・11郡山工場包囲闘争へ、9・21西郡住宅闘争全国集会へ、10・17全関西国鉄集会へ、そして、自らの職場、組合での闘いを携え、仲間とともに11・2全国労働者集会へ」と結びました。
基調報告を受けて、人事委員会闘争当該の沼田祐子さんが確信に満ちて発言しました。「現場にこだわって日教組を階級的労働運動につくりかえるために闘いぬいた。『人事委員会』闘争では新自由主義が学校現場にどのように貫かれているかを明らかにし、それとの闘いを組織し、職場の団結・階級的労働組合を奪い返す観点で、弁護士を立てずに私たち仲間の団結の力で闘いぬいた。その闘いで、橋下市長の民営化・労組破壊攻撃を破産させ、青年教育労働者の決起をかちとり、7・1情勢を主体的にとらえることができた。職場で階級的労働運動をよみがえらせよう」
評価制度絶対反対で決起した大阪市教組の青年労働者、非正規職撤廃・過重労働反対を労組として闘っている日教組奈良市組合員、非正規職化と過重労働への職場の怒りを組織して闘っている東大阪市教組の仲間、評価制度絶対反対で組合をつくりかえようと奮闘している滋賀の仲間が、人事委員会闘争と一体で切り開いた現場での闘いを生き生きと語りました。「入れ墨」処分撤回を闘う労働者、「君が代」不起立を闘う大阪府立高校の教育労働者も、ともに闘おうと訴えました。
八尾北・西郡闘争、大阪市職役選決戦、豊中市職攻防で切り開いた地平、9・11郡工決戦の意義などが次々と語られ、7・1情勢をより豊かにつかむことができました。人事委員会闘争の地平で、7・1情勢に間に合った! 階級的労働運動の拠点建設で7・1情勢を迎え撃つぞ! と高揚感ある集会となりました。
(大阪 大槻恵子)