闘いはすすむ 青年の職場から 首都圏 「車両基地まつり」に参加し9・11郡山へ一日行動 村沢明夫
週刊『前進』06頁(2648号02面03)(2014/09/15)
闘いはすすむ 青年の職場から
首都圏 「車両基地まつり」に参加し9・11郡山へ一日行動 村沢明夫
JR郡山総合車両センター(郡工)で9月6日に行われた「車両基地まつり2014」(一般公開)に合わせて「郡工10・1外注化阻止!」の一日行動を闘いました。9・11集会を直前に控え、地元福島の仲間と動労総連合の青年が団結を固めた決定的な一日行動でした。
工場正門前に結集したのは、地元福島をはじめ約20人。食堂で昼食をとった後、動労水戸の青年を案内役に工場内を見学。普段線路上を走っている車両が解体され、部品ごとに検査・修繕・交換などがされる工場だけに、広大な敷地に巨大な建物が並びます。
午後1時20分から国労郡山工場支部書記長の橋本光一さんが実演する「車体抜き乗せ・北トラ車両移動」を見学。4台あるジャッキのそれぞれに1人の労働者がつき(その中の1人が橋本さん)、メインオペレーターのもとで操作すると、40㌧もある車体が上下に動きます。さらに「トラバーサー」という巨大な機械を使って車両を横移動させます。実演を終えたみなさんに拍手!
実演終了後、橋本さんを囲んで質疑応答。工場の真ん中で職場集会のような状況です。「この業務は09年に外注化された。なのに公開日だけはJR本体にやらせる。おかしいと会社に言っている。実は実演メンバーで前日に練習したんだよ。普段やってないんだから」「トラバーサーの操作も外注化されているが、外注先の人が他の作業も兼ねているため、予定より30分も遅れて走って現場に来ることもある」と橋本さん。外部向けには「安全への絶えざる挑戦」などと言ってJR労働者を実演に駆り出し、実際には外注化を強行して日常業務さえも破綻させているJRのあり方は本当に許せません。
橋本さんの職場であり、10月1日に外注化が強行されようとしている「機器着脱業務」の現場も見ました。工場のかなりの部分が外注化され、一つの工場で何種類もの制服の労働者が働いている「異様な状況」を目の当たりにしました。
「基地まつり」終了後、郡山駅前で街頭宣伝。総勢26人の参加で、126筆もの国鉄解雇撤回署名が集まりました。あちこちで討論の輪ができ、「組合で署名を集める」という労働組合の役員の方も現れました。
街宣終了後、福島と動労総連合の青年たちで交流会を行いました。福島の青年は「国鉄署名が集まり、9・11へ弾みがついた」と語り、動労千葉青年部の仲間は「団交時に会社は出向後に戻る場所として工場をあげるが、工場も外注化されている現場を見て、あらためて会社のペテンがわかった。外注化は自分たち青年の問題だ。職場でもっと強く訴えていかないと」と決意を語りました。橋本さんも合流して「青年の獲得と外注化との闘いは一対の関係だ」と語り、交流会はさらに盛り上がりました。
一日行動を通して、9・11郡山闘争は労働運動の新たな1ページを開く闘いとなる!と確信しました。青年労働者を先頭に全国31カ所の国鉄集会を成功させ、11・2全国労働者集会へ!