迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判 最高裁へ上告趣意書提出 無実の3同志、怒りの集大成
週刊『前進』06頁(2647号06面03)(2014/09/08)
迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判
最高裁へ上告趣意書提出 無実の3同志、怒りの集大成
(写真 被告は全員無実だ! 5・31いわき闘争で左から須賀武敏同志、十亀弘史同志、板垣宏同志)
8月28日、迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判の被告人である須賀武敏、十亀弘史、板垣宏の3同志と弁護団は、27年間におよぶ本件超長期裁判に、今度こそ正しく決着をつけ、原判決(差し戻し後控訴審判決)の破棄・無罪判決をかちとるために、渾身の「上告趣意書」を最高裁にたたきつけた。
3同志は無実である。本件は明白な政治的冤罪事件裁判であり、フレームアップである。上告趣意書は16年もの未決勾留と27年間のデッチあげ弾圧への激しい怒りの集大成として、練りに練った内容となっている。
また、この上告趣意書には、5人の専門家の意見書が添付されており、3同志の無実を専門家の立場から裏付け、明らかにしている。3同志と弁護団の決起と一体となり、迎賓館・横田裁判の上告審闘争に勝利しよう。
何よりこれは、新自由主義との真っ向からの闘いであり、国鉄決戦を基軸とする階級的労働運動と一体の闘いである。
1986年4月に米軍横田基地に向けて、5月には世界の帝国主義首脳が集結した東京サミットの歓迎式典会場である迎賓館に向けて、労働者・人民の怒りの飛翔(ひしょう)弾が飛んだ。
これに驚がくした中曽根政権は、山田警察庁長官による「証拠など問題にするな、なんとしても犯人を挙げよ」との「過激派(中核派)壊滅宣言」を発した。それにより須賀、十亀、板垣の3同志が87年10月に不当逮捕され、福嶋昌男同志が全国指名手配された。以後、27年間にわたって、3同志と福嶋同志は、デッチあげ裁判との熾烈(しれつ)な攻防戦、権力の中核派壊滅攻撃との死闘戦を闘いぬき勝利を積み重ねてきた。
3同志は無実である。完黙・非転向の原則を貫いて、16年もの超長期の未決勾留を跳ね返し、04年3月25日には東京地裁で無罪判決をかちとっている。それに対し、権力は卑劣にも控訴審で、まったく証拠を調べないまま第1回公判で結審し、「有罪判決をせよ」と言わんばかりの「無罪判決破棄・原審差し戻し」の暴力的な判決を出したのである。
そして、国家権力・裁判所は、差し戻し後一審では、3同志と弁護団が完璧な無罪立証を行ったにも関わらず逆転有罪判決、さらに差し戻し控訴審では控訴棄却の暴挙を行った。さらにこの間に、福嶋同志の「有罪」を確定させ下獄を強いる(府中刑務所在監、再審請求準備中)という反動攻撃を加えてきたのである。
その背景には、中曽根政権以来の新自由主義攻撃の破綻という日帝の危機がある。中曽根は、「戦後政治の総決算」「日本を不沈空母化する」と呼号し、国鉄分割・民営化を強行。労働組合を破壊し、改憲・戦争国家化に向けた新自由主義攻撃を展開した。
しかし、30年を経た今日、日帝・安倍政権は、世界大恐慌、3・11情勢と動労千葉を先頭とする階級的労働運動と革共同の存在と闘い、「生きさせろ!」と続々と立ち上がる労働者人民の決起に挟撃され、脱落帝国主義として、死の苦悶(くもん)にあえいでいる。
安倍は、改憲を真っ向から強行できないまま、「7・1閣議決定」という形で戦争への道に踏み出すことしかできなかった。追い詰められているのは安倍だ。
4同志の27年間にわたる不屈・非妥協の闘いは、今日、安倍の戦争政治、戦時下治安弾圧との非和解の闘いに押し上げられている。核心的には4同志の非転向の闘いと固い団結、革共同と階級的労働運動派の前進によって、すでに確固とした勝利をかちとっているということだ。
今、その法廷における最終的決着がつけられようとしている。何よりも4同志は無実だ。今秋、国鉄決戦を基軸に、一路11・2全国労働者集会の大成功に向かって進撃しよう。それと一体で迎賓館・横田爆取デッチあげ裁判の上告審闘争に勝利しよう。