〝明善寮つぶすな〟
　東北大自治会仙台市内をデモ

　東北大学学生自治会は８月31日、「東北大学明善寮をつぶすな！８・31デモ」を行い、多くの学生・労働者とともに集会と仙台市内デモをうちぬきました。
　集会前に街頭宣伝を行い、集会への参加を呼びかけました。道行く多くの人が明善寮問題を認知しており、「大学のやっていることは横暴だ」という意見が多数寄せられました。反応が非常に良く、演説を聞いてビラを受け取りにくる人が何人もいて、用意したビラがなくなり、慌てて刷りに行くハメになりました。
　東北大学ＯＢや労働者との討論も至るところで行われ、新聞を読んでこの問題を知った方は、「学生の反対運動がないかのように記述されていることに疑問を感じていた」と、私たちの行動を激励してくれました。
　緊急行動にもかかわらず、集会には、日就寮生をはじめ学生・労働者50人が駆けつけてくれました。集会の冒頭に、学生自治会委員長・青野弘明君が基調提起を行いました。青野君は、「飲酒問題」は大学当局が明善寮を廃寮にしたい口実にすぎず、「７・１閣議決定」以降の戦争情勢下での自治破壊攻撃であり、明善寮問題は当該寮生だけでなく全学生の権利を侵害する問題であることを明らかにし、安倍の先兵として東北大学当局が動いていることを弾劾しました。
　基調提起に続き、全金本山労働組合副委員長の長谷武志さん、みやぎ連帯ユニオン委員長の金子哲夫さん、学生自治会副委員長の川戸章裕君、さらに飛び入り参加の労働者の感動的アピールが行われました。日就寮生は、同じ寮生として今回の大学の強制退寮は絶対に許せない、とアピールしました。
　集会後は、東北大学片平キャンパスに向かってデモ。注目度は抜群です。途中からデモに合流する学生も現れ、最後まで意気軒高とデモをやりぬきました。

全学・全社会の問題として

　今回の行動を通して、明善寮廃寮攻撃は全学的・全社会的問題であるという点を訴えていくことが重要だと思いました。この点で一致していくと、圧倒的関心・共感を得ることを実感しました。また、デモを行うことで廃寮攻撃に立ち向かう姿勢を学生自治会が示し、ここに学生の信頼、さらには結集をかちとっていく力になったと思います。
　何より許せないのは、大学当局の学生に対する態度です。集会当日に大学職員が監視に来ていました。普段は申入書を受け取ることさえ拒否しているくせに一体なんなんだ！　東北大当局は学生を、権利と意思を持った主体的人格として見ていないし、自分にとって都合のよい道具としか見ていないことがますます明らかになりました。しかし、この一見すると強そうに見える大学当局は、学生が立ち上がるのではないかと、内心はビクビクしています。
　事前に明善寮生と討論になり、８・31行動を呼びかけてきました。思った通り、明善寮生の中に大学当局のやり方に対する怒りはものすごくあることが分かりました。
　東北大学当局は、９月末での「幕引き」を狙っています。こんな大学当局の横暴は絶対に許すことができません。明善寮生をはじめ、すべての学生ともっと団結を固め、明善寮廃寮を阻止していきたいと思います。
（東北大学学生自治会副委員長・澤田光司）

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法大武田君弾圧裁判
第２回公判
　９月１０日（水）午後１時30分 東京地裁
　（傍聴券配布のため30分前に裁判所脇に集合）