団結崩されなければ勝利
　９・３集会主な発言

７・１情勢下での反動判決　国労秋田闘争団　小玉忠憲さん

　２０１０年の４・９政治和解を拒否して、筋を通したい思いで裁判を闘ってきた。国労本部は闘争団を切り捨て、全員の組合員資格をなくした。
　今回の判決が簡潔に言っているのは「企業在籍要件」。解雇された者は組合員ではないと。ふざけるなという話です。労働者は解雇という生きるか死ぬかの状況の中で、生きるために組合をつくって闘いぬいてきた。それを国労本部も裁判所もひっくり返した。
　これが７・１情勢の現われだと思います。だけどこんなことやられて、素直に引き下がれるわけない。労働組合とは何なのかという原点を突きつけられて、彼らは答えられなくなったんです。
　核心的には、原告団は強力に団結し、向こうは何も言えなくなった。基本的には勝利している。

４人の団結は壊されてない国労小倉地区闘争団　羽廣憲さん

　裁判所は白石裁判官を替えて、反動判決を出さざるをえなかった。しかし私たちは判決の内容で勝ち負けを決めているのではない。原告４人の団結が壊されなければわれわれの勝利。国労本部、司法当局、国家権力であろうが、われわれの団結を壊すことはできない。
　これからも国鉄闘争の一端を担いながら、11日の郡山と一体となって、日本の労働運動を本当に根底からひっくり返し、われわれの路線が貫かれた労働組合を全国に無数につくっていく。その出発が今日だと思います。
　日本の労働運動を国鉄で変えていく。動労千葉、動労水戸、国労共闘がいる。これが一歩も引かないとなると力勝負です。絶対に負けるわけにはいかない。
　判決くらいでわれわれの団結を崩そうとしても無理です。もっともっと広く団結し労働組合をひっくり返す。私も先頭に立つ。

堕落した国労本部との闘い　国労鳥栖闘争団　石﨑義徳さん

　27年前に資本は牙をむき出しにして攻撃してきた。今、労働者は３分の１が非正規職になり、若い人たちは結婚もできない。私たち国鉄労働組合は、あの時十分な闘いができず今の状況をつくり出している。
　国労はますます悪くなって労働組合の体をなしていない。その現状を反映しているのが今日の判決です。
　私たちは現在労働者が置かれている困難な現状を打開するために、堕落した国労本部に負けることなく闘っていきます。

判決は俺たちに火をつけた国労旭川闘争団　成田昭雄さん

　４・９政治和解に反対したから、反逆児として組合員資格を奪われた。
　今ＪＲは外注化を進めていて、それによる首切りが出る。私たちを切ったら、その人たちも切っていける。
　今日の判決は再度おれたちに火をつけた。これからも闘い続けるしかない。燃えちゃったからね。
　動労千葉の青年は仲間を裏切らない、一人は万人のために、万人は一人のためにとがんばっている。これに私たち４人は魅せられて団結を固めてきた。裁判の結果がどうなろうと闘い続けます。皆さんから叱咤（しった）激励をもらいながら一緒に闘っていきます。

●連帯あいさつ

１１・２集会に万余の結集を　動労千葉争議団　中村仁さん

　今回の判決で闘いは続きますよね。私たちは生きるために闘うんです。そして今、私たちの闘いで情勢が変わるところまできた。
　11月集会へ向けた地域の決起集会を絶対に成功させていただきたい。みんなで団結して、11月集会を絶対に万余の集会にしよう。その前哨戦として９・11郡山を全力で闘おう。
　私たちは最高裁判決を待っているが、判決・裁判で闘いは終わらない。闘いは組織拡大がないと続けられない。ＣＴＳの仲間が動労千葉に入ってきてくれた。組織拡大は本当に大変だが、それをみんなで闘って、喜びを感じて闘いを広めよう。

●連帯あいさつ

腐った指導部たたき出そう　動労水戸副委員長　辻川慎一さん

　今われわれは新たな戦前の実相と闘ってる。集団的自衛権の閣議決定の中で、戦前と同じことを労働組合の体制内指導部がやっている。
　郡山工場支部で外注化反対の９・11闘争の支部決定が覆された。橋本さんは動労千葉の何が悪いんだと闘ってる。決定を覆した国労の指導部は何の反論もできない。
　外注化、民営化、非正規職化で子どもの６人に１人が３食をまともに食えない。政府は、奨学金と引き換えに自衛隊に行かせればいいと言う。
　外注化反対の闘いは、７・１閣議決定との闘いだ。郡工での闘いは今日の組合員資格の闘いと同じです。国労や労働運動の腐った指導部のもとにある労働者を、一人、一人、一人を決定的な存在としてわれわれが獲得しよう。退路を断って、橋本さんとともに闘おう。

●現場から

郡工への激布を分会で決定　国労新宿駅分会　小林洋さん

　新宿駅でも車イス対応と遺失物扱い所が４月15日から外注化された。
　ＪＲと外注会社の直接のやりとりができずに、車イスの人が電車から降りられないことが10件くらいあった。
　外注化は労働者としてのプライドもズタズタにする。これじゃいけない。郡山工場の集会に激布行動をやろうと分会執行委員会にかけて「うちの分会も郡山工場もこうなっている、みんな外注化が原因だ」と延々とやった。分会として取り組むことになった。今、職場を回って書いてもらっている。
　こうした行動を積み重ねて、郡山工場に追いつく拠点にしていきたい。

●まとめ

全国での国鉄集会の成功を　国労上野支部　吉野元久さん

　３点にわたってまとめを提起します。
　１点目。９・３判決はかつてない超反動判決だ。労働組合法の上に解雇自由を置いた。全労働者を敵に回す安倍判決だ。反動司法とともに安倍を倒そう。
　２点目。９・11を爆発させることだ。郡工支部への反動はＪＲ資本の悲鳴だ。本部、エリア本部、仙台地本に恥をかかせ、たたき出す闘いを。
　３点目。11月労働者集会１万人結集を実現することだ。全国で国鉄集会を成功させて１カ月決戦に勝利しよう。

●基調報告

９・１１までの１０日間決戦へ　国労新潟県支部　星野文男さん

　今日から９・11郡山闘争までの国労をめぐる10日間決戦で、現場組合員こそ共に闘う国労の会とともに責任勢力に躍り出よう。そして国鉄闘争全国運動を階級的団結体に押し上げよう。この２つで闘いぬくことです。
　４大産別での前進を国鉄闘争全国運動とともに闘いとっていきたい。日本の労働運動を階級的に大再編する絶好のチャンスです。
　第１点目に今日の判決は「企業在籍要件」を核心に、安倍政権の労働組合の絶滅・解体攻撃の追認です。この攻防を全国に暴露、宣伝しよう。この訴訟は解雇撤回という労働運動の原点を問う裁判であり、４・９政治和解を食い破り国労に１０４７名解雇撤回闘争をよみがえらせる闘いです。
　また、９・11闘争は郡山工場支部の橋本光一さんが現場労働者の誇りを組織して闘いとってきた方針です。動労千葉、動労水戸に次ぐ反合・運転保安闘争路線の外注化阻止闘争として闘いぬこう。動労千葉、動労水戸、総連合と一体の拠点建設、階級的労働運動の前進を切り開く時です。
　基調の第２点目です。７・１閣議決定は安倍政権が国鉄闘争を根絶できないままに、戦争する国に転換しようとした絶望的攻撃です。最も深刻なのはＪＲ体制の崩壊です。ここで膨大（ぼうだい）な平成採、青年労働者の流動化が巻き起こっています。
　体制内の総がかりの圧殺体制を強固な団結で食い破り、９・11を闘いぬき、郡工の労働者と全国の国労組合員、青年労働者の根底的怒りに火をつけよう。国労本部執行部を打倒して国労を現場組合員の手に取り戻そう。