JR体制打倒・中期決戦へ 外注化阻止・国労本部打倒、9・11郡山闘争の大成功を 第2次安倍改造内閣を打ち倒そう

週刊『前進』06頁(2647号01面01)(2014/09/08)


JR体制打倒・中期決戦へ
 外注化阻止・国労本部打倒、9・11郡山闘争の大成功を
 第2次安倍改造内閣を打ち倒そう

(写真 「被解雇者に組合員資格なし」の反動判決を弾劾し、解雇撤回・外注化粉砕へ闘いぬく決意を固めた総決起集会【9月3日 東京・文京区民センター】)

全学連大会 新執行体制確立し10・21闘争へ進撃/全学連は9月3〜4日、東京都内で第75回定期全国大会を開き、大成功をかちとった。2日間の熱気あふれる議論を行い、10・21国際反戦デー闘争から11・2労働者集会を頂点とする今秋決戦方針をうち立てた。新たに確立した中央執行委員会のもと、全学連はキャンパスを拠点に闘いにうって出る。【詳報次号】)


 国労組合員資格確認訴訟は9月3日、東京地裁民事第11部・佐々木宗啓裁判長が4人の原告団の訴えをすべて棄却し、「組合員資格はない」とする超反動判決を下した。絶対に許せない。最高裁・寺田体制下のこの超反動判決に怒りを爆発させ、9・11郡山総合車両センター包囲闘争へ全国から総決起しよう。9・11郡山闘争への総決起を跳躍台に、この9〜10月、全国各地で国鉄集会の豊かな大成功をかちとり、11・2全国労働者総決起集会へ突き進もう。国鉄決戦を先端とする階級的労働運動の力で改憲・戦争、解雇自由、原発再稼働へのめり込む極右反動の第2次安倍改造内閣を打倒しよう!

労働組合の存在と闘いを否定する超反動判決

 9・3の反動判決で東京地裁は、「組合員資格は企業との雇用関係を前提とする」「解雇されたら自動的に組合員ではなくなる」と強弁した。労働組合の存在と闘いを真っ向から否定し、労働法制も破壊する超反動判決だ。これは全労働者人民への大攻撃だ。こんな反動判決を下すために、最高裁長官・寺田逸郎は、佐々木宗啓を東京地裁民事第11部に送り込んだのである。9・3判決は、7・1集団的自衛権行使の閣議決定と一体の、安倍政権と最高裁・寺田体制による国鉄闘争解体と解雇自由、総非正規職化の一大階級戦争だ。
 7・1閣議決定をもって再び侵略戦争・帝国主義戦争への道を踏み出した安倍政権は、国鉄闘争の爆発に恐怖し、国鉄闘争解体を狙って問答無用の反動判決を下した。しかも、この判決の片棒を担いだのが国労本部だ。
 国労本部は「JRとの雇用関係があることが組合員資格の大前提」「4・9政治和解で国鉄分割・民営化での解雇は不当解雇ではなくなった」と主張し、「解雇された組合員を守る」という労働組合の原則を投げ捨て、解雇撤回を闘う労働者に襲いかかってきた。そして国労大会では、「全国単一体としての国労の解体」=連合化へと踏み出し、安倍政権による戦争と民営化、解雇自由、総非正規職化の完全な手先へと変質した。
 この国労大会と9・3判決をめぐる大攻防と一体の闘いとして、JR郡山総合車両センターの10・1外注化阻止闘争が激しく火を噴いている。国労郡山工場支部が呼びかけた9・11郡山車両センター包囲闘争が大爆発することに震え上がった安倍政権とJR資本は、9・11郡山闘争の全面的な解体に踏み込んできた。安倍政権とJR資本の意を受けた国労本部・国労仙台地本は、国労郡工支部によるストライキ要求を拒否したのに続き、なんと9・11闘争をやめよと郡工支部を恫喝してきた。分割・民営化反対と解雇撤回闘争に敵対してきた国労本部は、労働者の現在と未来のかかった死活的な外注化阻止の闘いにも全面的に敵対してきたのだ。
 だが、こうした安倍政権とJR資本の攻撃、体制内労組幹部の敵対は、現場の怒りですでに根底から粉砕されている。国労郡工支部の橋本光一さんは、郡山車両センターの外注化絶対阻止を真っ向から掲げ、9・11闘争を全国の労働者人民に熱烈に呼びかけている。この呼びかけに応え、全国から9・11郡山現地に総決起しよう!

9・11郡山は国鉄闘争と階級情勢ぬり替える

 9・11郡山闘争をめぐって起きていることの核心は、国労郡工支部の10・1外注化阻止闘争が、動労千葉や動労水戸の闘いと結合し、国労のみならずJR全体、さらには日本階級闘争全体を激しく揺り動かし、国鉄闘争が大爆発することへの安倍政権とJR資本、そして国労本部やJR東労組カクマルなど体制内の全反動勢力の恐怖だ。
 安倍政権は、国鉄闘争と階級的労働運動を解体できない中で、7・1集団的自衛権行使の閣議決定に踏み込んだ。このことは逆に、労働者人民の激しい怒りを爆発させている。動労千葉と動労水戸の闘いが、安倍政権に怒りを爆発させる巨万の労働者人民と結びついた時、それは安倍政権打倒からプロレタリア革命に向けた巨大なうねりとなる。今まさに、動労千葉、動労水戸に続き、国労郡山工場支部の労働者が10・1外注化絶対阻止を掲げて激しく決起している。9・11闘争の爆発は、国鉄決戦の新たな発展の号砲となる。これに恐怖した全反動勢力が9・11闘争の圧殺に向かっているのだ。
 しかし逆にこのことは、体制内労組幹部の腐敗と反動性を全面暴露し、外注化阻止・非正規職撤廃闘争を誰が最も真剣に闘っているのかを完全に明らかにする。体制内労組幹部の腐った正体が明らかになればなるほど、外注化と非正規職化に怒りを爆発させるJRの青年労働者の党派選択・路線選択も鮮明となる。今や9・11郡山闘争に向けて国鉄決戦は圧倒的な大前進を切り開いている。動労水戸は9・11にストに立ち、郡山闘争に結集しようとしている。9・11闘争は、国鉄決戦と階級情勢を根底から塗り替える。郡山工場の国鉄労働者の決起に応え、全国から9・11郡山現地に総決起しよう!
動労総連合を全国につくる
 国鉄分割・民営化から27年、JR体制は安全問題も爆発し、崩壊の危機にある。国鉄分割・民営化は大破産であったことが誰の目にも明らかになりつつある。しかも、あと2〜3年で鉄道業務の骨格を担ってきた国鉄採用の労働者の「大量退職」の情勢を迎える。
 「命よりも金もうけ」を露骨に貫く新自由主義・日帝ブルジョアジーの中枢であるJR資本は、今やJR東海名誉会長・葛西敬之を先頭に安倍政権を支え、運命をともにしている。日帝の絶望的延命をかけて、鉄道のパッケージ輸出やリニア新幹線を「国策事業」として展開し、海外にも売り込むためにコスト削減の大合理化=全面外注化・総非正規職化に突き進んでいる。だがそうしたあり方が鉄道の安全をいよいよ崩壊させる。
 これに対し、動労千葉や動労水戸を先頭にしたJR外注化阻止の闘いは、JRで働くすべての青年労働者の未来をかけた闘いだ。闘いなくして安全なし! 今こそJRで働く青年労働者は、自らと全労働者階級の未来をかけて、JR体制打倒に総決起しよう。9・11郡山に決起し、動労総連合を全国に組織し、つくり出すために闘おう。

国鉄決戦の勝利の力が安倍打倒し戦争とめる

 今や国鉄決戦は、1980年代の分割・民営化阻止決戦そのものをも超える最大の決戦情勢を迎えた。この国鉄決戦こそが7・1閣議決定と対決し、戦争を止め、安倍を打倒する力だ。
 9月3日に発足した第2次安倍改造内閣は、集団的自衛権行使を可能にする法整備、福島切り捨てと原発再稼働、辺野古基地建設、TPP(環太平洋経済連携協定)締結、消費税大増税(10%化)、そしてJRをはじめとした全面民営化、解雇自由、総非正規職化などに突き進む、極右の超反動政権である。だがこれらすべての攻撃は、貿易赤字急増、成長率マイナス化、物価急上昇、実質賃金下落などアベノミクスの破産・崩壊のもとで、労働者階級人民の怒りと激突し、革命情勢を成熟させ、安倍政権を追い詰めるものとなる。
 安倍と闘って勝利する道は、階級的労働運動をすべての職場からつくり出すこと、とりわけ国鉄を基軸とする自治体、教労、郵政の4大産別、全産別で階級的労働運動派が責任勢力として前進し、労組権力を奪取し闘うことだ。11・2労働者集会に向け、巨万の労働者人民の安倍への怒り、「職場で殺されてたまるか! 戦争で殺されてたまるか!」という怒りと結びつこう。全職場で体制内労組幹部が労働者の敵であることを明らかにし、階級的労働運動派が労組権力を握ろう。
 9・11郡山闘争を打ち抜き、全国・全地区での国鉄集会から11月に向け闘おう。解雇撤回・JR復帰の10万筆署名を達成し、最高裁・寺田体制を追い詰めよう。JR体制打倒・国鉄決戦勝利で2010年代中期階級決戦を闘いぬこう。
 すべての労働者は『前進』を読もう。革共同に結集し、革命勝利へともに闘おう!

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