11・2集会第1回実行委員会 発言と討論
11・2集会第1回実行委員会
発言と討論
官民連帯、地域共闘で 橋下市長追いつめた
港合同委員長 中村吉政さん
労働組合を徹底的につぶすという橋下徹大阪市長のやり方に対して、港合同も全力を挙げて闘っているところです。この2年間、やりたい放題の不当労働行為が行われ、いったん不当労働行為を見逃すととんでもない打撃があることをまざまざと見せつけられました。各区役所にあった組合事務所のことなど、攻撃があった時にただちに一つの反撃でもしておればこれほど傷を負うことはなかったと思うんですが、職場の労働者、支部は大打撃を受けています。
けれどもその中にあって私どもは、南大阪の仲間たちと大阪港の軍港化反対の闘いを始めとする官民連帯、地域共闘を掲げて闘ってきました。
入れ墨アンケートに反対して懲戒処分を受けた労働者が6人おります。この処分を許すと私たち自身の民間組合にも影響を及ぼすということですね。地域で組合をつくっても、市長が不当労働行為を延々とやってるやないか、中小企業の親方がなんで頭下げなあかんねん、となります。自治体の長が不当労働行為を公然とやるということは、働く者にとって重大な権利侵害だととらえて闘いを進めています。
大阪地裁で行っている交通局の労働者と看護師さんの裁判が最終局面になっています。処分を取り消すために大阪地裁に申し立てたことをとらえて、そんな職員がおるのはけしからんということで、交通局の労働者をドライバーから事務職に配置転換したんですね。この配置転換の取り消しを求めた裁判の審問が7月2日にありました。そこで交通局の局長が証人に出てきたんですが、「裁判をするような職員は心理状態が不安定だから配置転換した」と、働く者が裁判を起こす権利も認めない局長の発言に裁判長までが怒り、追及するシーンがありました。
たった6人の反撃でしたけれど、今、大きなうねりが起こっていると実感しています。この秋にも6人が呼びかけをして大きな集会も予定しております。勝利をつかむのは間違いないと思います。官と民が、大阪港の軍港化反対の闘い、争議支部支援の闘いで当たり前のように連帯をつくって闘ってきた歴史の上に、今、橋下市長と断固闘っていることを胸を張って報告できます。
一方で、国鉄をめぐる最高裁での判決が秋にも予定されている中、大阪でも10月に国鉄集会を行うことを決めました。改憲や戦争に突き進もうとするこの社会を私たちが前に出て、この歴史の転換期にいま一度大きな旗を出して全国にアピールしなければならない時だと思います。
組織拡大をかちとり闘う労組の大結集を
関西地区生コン支部書記次長 武谷新吾さん
アベノミクスが経済を潤すと言うてますけど、それは大企業だけです。結局、下請け重層構造の中で大手ゼネコンが20%抜いて次の中堅が20%抜き、生コンの資材は一番末端です。原発労働者とまさに同じようなことになっています。
非正規も多くなっています。ただ単に運転だけすればいいというんではなく、きちっと生コンの比率を損なわないような知識をもったドライバーがいたんですけど、非正規になると忙しい時だけ呼ぶ。それも低賃金でしょ。事故は多いわ現場間違えるわ、結局損害を与えてしまう。先輩が長年かけて生コン産業の地位を上げようとしてきたことが一挙に崩れるようになった。国鉄の解体、民営化攻撃と建設業界、まったく一緒です。
その中で、やっぱり限界が来ているようで、これから公共工事があるということですけども、職人さんが集まらない。とりあえず集めた人はまともに仮枠もつくれない。中小企業の親父さんたちは限界に来ている。そこで働く非正規のドライバーさんとか職人さんは今、どんどんわれわれの組織に加盟しようかというふうになっています。
今、非正規を対象に、とくに生コンの日雇い労働者を対象にして「正社員にせえ。きちんと飯が食える賃金を払え。安全衛生の教育もやってその教育費を払え」という要求を掲げ、組織拡大をやってきました。重要やなと思ったのは、組合に入ってすぐ公然化するんではなくて、最低半年から1年間、組合の学習会をすることです。日々雇用の運転手を半年以上の学習の後に組合結成し、裁判もやらず過去数年分の未払い賃金を払わせました。今後は生コン産業の運動に関西地区生コン支部と一緒に協力していくと書面もまいた上で、今まであっち向いていた中小企業の親父をこっちに向かせたという成果もありました。
組織拡大するためには組合の幹部がどうなんだというのが一番大事じゃないかと、2年ぐらい前から議論しています。「幹部に求める14の指針」という武委員長はじめ先輩方が議論してつくった指針を実践して、闘っております。大手ゼネコンやセメントメーカーとも闘わなあかんのですけど、それと内部の団結強化は並行します。
今年の11月集会はチャンスの時と思います。去年の集会から今年の集会までにどんな闘いをしてどういう成果があったか。闘う労働組合を結集するために、きちっと総括をして、組織拡大に全力で闘いましょう。
職場支配権取り戻し安倍内閣うち倒そう
国鉄闘争全国運動呼びかけ人 花輪不二男さん
私は全国運動の呼びかけ人であると同時に、鈴コン闘争支援・連帯共闘会議の呼びかけ人の代表にもなっております。鈴コンも勝利したということで、勝利報告集会を開いて総括してまいりました。
ところが、裁判で勝ったけれども職場に戻さないという話になって、会社がわれわれと和解交渉を、和解交渉といったって期待していなかったんですが会社が和解の話をするなら受けて立つという態度をとった訳です。しかし、都労委での和解の調停の最中に高裁に控訴したんですね。和解する気がないんですよ、もともと。和解の条件は一人300万円だと。それを予告手当てみたいにして、戻ってきたら1カ月でやめてくれと。ふざけんじゃない。
鈴コン闘争の第二ステージは組織の拡大で、職場支配権を取り戻すことです。もうひとつは共闘会議の輪をさらに大きくして安倍内閣に退陣を迫ろうじゃないかということです。
安倍が何をやっているのか。成果主義賃金も決めようと言っている。大体あいつは連合のメーデーで何を言ったか。「私が賃上げをしてやった」? 労働組合のナショナルセンターが機能していないから「私がしてやった」なんて安倍に平気で言わせて、メーデーのお客さんに呼んでいる。情けないことです。
彼がやっていることは、不当労働行為です。そういう彼の姿勢を突いて、態度と行動で示さなきゃだめだと思います。頑張りましょう。
国鉄決戦で勝負だ―討論での発言から(抜粋)
●教育労働者(神奈川) この夏訪米した。UTLA(ロサンゼルス統一教組)でユニオンパワー派が勝利した。国際連帯の闘いを強めたい。それが戦争を阻止する力になる。国鉄決戦で勝負することが重要だ。9・11郡山工場闘争を大成功させよう。われわれ自身の壁を突破しよう。
●医療労働者(東京北部) 病院労組で新自由主義の経営陣と闘い、6カ月間の攻防の末、就業規則の改悪を阻止した。新経営になって6年間、「絶対に屈服しないぞ」とストライキも闘い、経営陣2人を退職に追い込んだ。それぞれがこの間の闘いを総括し、新しい気持ちで11月集会に臨むことが重要だと思う。
●すき家の労働者 うちの職場にまともな組合があれば、すき家を倒すまでストライキで闘うような非正規労働者の現実がある。外注化・非正規化は、人手不足と強労働で食の安全、作業の安全を崩壊させる。非正規労働者を組織して、この現実に立ち向かいたい。
●自治体労働者(東京西部) 組合の現状を変えなければ未来はないと執行委員に立候補した。闘いをつぶすのが「体制内」だと実感している。自治労本部は「与党の一部との連携」を大会方針にあげた。戦争と民営化への現場の怒りを踏みにじっている。国鉄署名を武器に、11月へ闘おう。
●動労水戸 3波のストライキで被災者とつながった。「頼もしい」と言われ、私たちが力をいただいた。除染労働者、原発労働者ともつながった。外注化で安全崩壊を実感している。団交で追及すると「予算がない」と言う。だが、労働者の分断のためにはゴルフ会とかに金を使っている。ここを追及し外注化・非正規化を阻止する。
●全逓労働者(埼玉) 職場から内務と外務の団結をつくって11月集会へ向かいたい。そのため10月に埼玉で3けた結集の国鉄集会を実現する。
●運輸労働者(茨城) 残業代の未払いを追及している。長時間労働と残業代の未払いは運輸業界で広く行われており、これを崩すことが運輸労働者の組織化に役立つ。「内への階級戦争」は、もう始まっている。これと対決して闘う。