安倍打倒し戦争阻止を 9・11郡山車両センター包囲闘争へ JR外注化・非正規化と対決し動労総連合を全国に組織しよう

週刊『前進』08頁(2646号01面01)(2014/09/01)


安倍打倒し戦争阻止を
 9・11郡山車両センター包囲闘争へ
 JR外注化・非正規化と対決し動労総連合を全国に組織しよう

(写真 新基地建設絶対反対! 大抗議行動で安倍を弾劾 【8月23日 名護市辺野古】)


 8・17集会は、日比谷公会堂を埋める1830人の大結集をもって安倍打倒・戦争阻止への歴史的情勢を切り開いた。8・6ヒロシマ―8・9ナガサキの闘いが被爆者の怒り=階級の魂の叫びとして高揚し、それがさらに8・17大集会に発展した。またそこから国鉄決戦の新しい第一歩として、JR郡山総合車両センターの10・1外注化阻止に向けた9・11郡山闘争が呼びかけられた。沖縄・辺野古では、3600人の怒りの決起の中に沖大学生自治会の旗が翻った。胸躍る秋の陣が始まった。9・3〜4全学連大会の成功をかちとり、9・11郡山に総決起し、11・2労働者集会へと全力で進撃しよう。

国鉄決戦と階級的労働運動が生み出した地平

 8・17集会を生み出した最も核心的な原動力は、国鉄決戦だ。そして8・17集会の成功は、国鉄決戦の新たな飛躍をも求めている。
 戦後労働運動は、日帝が新たな戦争に踏み出すことを許すのか、そのための改憲を許すのかを、最大の攻防点として闘われてきた。1980年代に中曽根政権は、国労など戦後労働運動の息の根を止めなくては改憲ができないと公言して、国鉄分割・民営化を強行した。動労カクマルがその最先兵となり、国労本部と体制内諸潮流は、国鉄分割・民営化阻止と1047名解雇撤回闘争の巨大さ、激しさを見据えることから逃げ、ついには2010年の4・9政治和解で政府とJR資本の軍門に下った。そして解雇撤回を放棄した。
 だが動労千葉と動労水戸は、この大反動を打ち破って階級的労働運動と革命的共産主義運動を鍛え上げ、国鉄決戦を階級攻防の基軸に押し上げて前進させてきた。日帝・安倍は、国鉄決戦と階級的労働運動を解体できず、改憲を真っ向から強行できないまま、7・1閣議決定で集団的自衛権=戦争への道に踏み出さざるを得なくなった。
 7・1閣議決定が示していることは、安倍が追い詰められており、日帝・新自由主義が「国家存立の危機」にあるという絶望的事実だ。大恐慌の激化・深化と新自由主義の破綻・崩壊の中で、日帝は「戦争をする」という決断と力なしには、今や帝国主義として延命できない。基軸国・米帝が没落し世界体制は崩壊的危機と大動乱に突入して、虐殺・破壊・戦争が全世界で現実化している。最末期の帝国主義・新自由主義は、侵略戦争・世界戦争をやることによってしか、国家と国益(=1%の帝国主義ブルジョアジーの利益)を守れない。安倍を7・1に踏み切らせたものは、こうした情勢なのだ。
 大恐慌は、大失業と帝国主義間・大国間の争闘戦と戦争を生み出すと同時に、全世界に革命情勢と革命そのものを生み出している。7・1情勢とは、「戦争か革命か」の歴史選択を全労働者人民に問う歴史的情勢だ。しかもその核心には、国鉄決戦と階級的労働運動をめぐる攻防が存在している。「戦争か革命か」の歴史選択は、国鉄決戦と階級的労働運動と国際連帯をめぐる党派選択・路線選択そのものである。この壮大な闘いに安倍を引き据え打倒する時が、ついに到来した。

JR資本・JR体制をめぐる全情勢が激変へ

 何よりも今、JRと国鉄決戦をめぐる情勢が激変している。今夏の国労大会はJRのみならず全階級情勢を凝縮するものとなった。国労本部は単一体としての国労を解体し、連合への合流を狙うクーデター的暴挙を強行した。これはJR資本の介入・指示のもとで行われた攻撃であり、国労の解体にとどまらず、動労千葉、動労水戸を始め国鉄労働運動の壊滅を狙う攻撃にほかならない。
 しかし国労指導部を形成してきたあらゆる党派・潮流は、すでに劣化・崩壊し、JR資本を支える役には立たない状態だ。だから実際には「連合化」方針も混乱、混迷している。他方、JR総連カクマルはJR資本のカクマル切り捨て方針に全面屈服し、より一層の変質と危機を深めている。こうした中で、JR北海道が象徴する安全崩壊とJR体制の危機は、JRの全体へと波及している。
 さらに、あと2〜3年で国鉄採用を始め3分の1の労働者が退職するという、重大事態が大問題化している。これが今日の基地統廃合や外注化・合理化・非正規職化攻撃の背景にあり、JR再編情勢の震源となっている。これはさらにすさまじい安全崩壊と業務崩壊、JR体制の崩壊的危機をもたらす。
 大恐慌が深まり争闘戦がますます軍事化・戦争化する中で、安倍とJR資本は新幹線など鉄道の海外展開路線の破綻の危機を、7・1情勢のもとでの軍事産業育成や武器輸出によって突破しようとしている。また外注化や合理化の推進による徹底したコスト削減で、輸出競争力を高めようとあがいている。安倍の最大の盟友・JR東海名誉会長の葛西に代表されるJR資本は、今や日帝・新自由主義の中枢資本だ。
 そのJR体制が音を立てて崩れつつある中で、動労千葉・動労水戸―動労総連合、そして国労郡山工場支部が決然と決起し、闘いぬいている。国鉄闘争全国運動が力強く前進している。本当に決定的な情勢である。
 JR労働者、JR関連労働者、さらに4大産別を始め全産別の労働者を、動労千葉派・階級的労働運動派が糾合し、産別も組合も超えた団結と無数の職場拠点をつくり出す時だ。資本による合理化・労働強化の攻撃と戦争(国家総動員)は一体だ。反合・運転保安闘争路線を軸とした階級的労働運動の発展にこそ勝利の道と展望がある。
 「動労総連合を全国に!」の大方針を実践し、組織拡大と拠点建設を推し進めよう。すべての矛盾と犠牲が集中する青年労働者を階級的団結のもとに組織し、全国・全地区での9〜10月国鉄集会を大成功させよう。

7・1閣議決定下での東アジアの軍事的緊張

 7・1閣議決定とそれ以降の日帝・安倍の動きは、ウクライナ情勢などとも連動し東アジアでの軍事的緊張を一気に高めている。防衛費は安倍政権下で増額に転じ、2015年度予算の概算要求は過去最高の5兆545億円となり、自前の軍事産業の育成、武器輸出の強化と一体で軍備の大膨張=大軍拡が図られている。
 昨年末に決定した新たな防衛計画の大綱では「離島防衛強化」を打ち出し、7・1閣議決定にも「武力攻撃に至らない侵入などへの対応」が盛り込まれた。佐世保、奄美、宮古、与那国、石垣などを拠点に陸上自衛隊の警備部隊の配備が計画され、陸海空自衛隊は5月に鹿児島県の無人島で初めて統合訓練を実施した。8月1日には日本の領海の基点となる約500の離島のうち、「尖閣諸島」の一部を含む158の無名の無人島の名称を決定し公表した。こうした中で日帝・安倍は、辺野古新基地建設の着手に踏み切ったのだ。
 これは激しい戦争挑発であり、米中・日中間で軍用機同士が衝突寸前の「異常接近」を繰り返す事態が、今や常態化している。安倍は、いずれ発生する「偶発的事態」を改憲と戦争への最大の「援軍」とさえ考えている。絶対に安倍は打倒しなくてはならない。

10万署名と日比谷宣言と『前進』を持ち込もう

 国労組合員資格確認訴訟の一審判決が、9月3日に迫った。7・1閣議決定と最高裁・寺田(逸郎)体制のもとで下されようとしている判決を、10万筆署名と公判闘争・報告集会への総結集で迎え撃ち、絶対に勝利し、9・11郡山への総決起をつくり出そう。
 「戦争放棄の国」から「戦争する国」への転換は、経済・社会のあり方を激変させる。4大産別と全産別で情勢は動き出した。安倍の「成長戦略」、民営化・外注化、総非正規職化、解雇自由、労働時間規制緩和などの労働者への階級戦争が、職場を一変させる。
 とりわけ教労現場は激しく変わる。自治体労働運動への攻撃と翼賛勢力への取り込みの攻撃が激化する。しかし8・17集会に多くの教育労働者、自治体労働者が参加して歴史的な戦争阻止宣言を発した。荻野富士夫さんの記念講演、城臺美彌子(じょうだいみやこ)さんの特別発言、根津公子さんの戦時教育拒否の宣言などがこの集会で行われたことは、歴史的で重大な意味を持っている。自治体での闘いは、すでに大阪の橋下反革命を打ち破っている。
 全国のあらゆる職場に、キャンパスに、国鉄10万筆署名とともに「8・17日比谷宣言」と『前進』を大胆に積極的に持ち込み、組織し、組織し、組織し、11・2労働者集会の歴史的成功へ勝利を開こう。

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JRの安全破壊を許さない!
JR郡山総合車両センターの外注化阻止! 9・11集会
 9月11日(木)本町緑地 午後1時集合
 ※本町緑地はJR郡山駅から南に徒歩5分。陸橋の南側の小規模公園
 主催 国鉄労働組合郡山工場支部

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