国際労働運動9月号 イラク内戦で中東危機が激化

週刊『前進』06頁(2645号06面03)(2014/08/25)


国際労働運動9月号
 イラク内戦で中東危機が激化


 世界大恐慌がさらに激化し新自由主義の破産が露呈する中、帝国主義・大国間の勢力圏をめぐる争闘戦が急速に軍事化し、戦争化している。イラクで内戦が勃発(ぼっぱつ)しイラク政府が崩壊の危機にある中で、米帝は8月8日、クルド自治区に侵攻したイスラム国の部隊に対し空爆に踏み切った。
 米帝はイスラム国によって脅かされた同自治区の石油権益を戦争的手段で護持しようとしている。他方イスラエルも米帝の中東制圧力の衰退にあせり、パレスチナ人民の反撃を未然に防止しようとガザに侵攻し大量虐殺を行っている。
 イラクの内戦は米帝の中東支配の総崩壊的危機を一挙に露呈させた。戦争か革命かが真剣に問われる時代が到来したのだ。この危機を全世界の労働者階級の国際連帯と世界革命によって革命的に突破しよう。
 第一章は、2014年QDR(4年ごとの戦力見直し)を分析し、米帝の中東支配の破綻と中東制圧力低下の現実を暴露した。
 第二章は、イラク内戦の現状を分析しつつ、この内戦が中東全域に波及し、中東危機を激化させていることを明らかにした。
 第三章は、2003年のイラク侵略戦争以降、一貫して米帝のイラク占領支配と闘ってきたイラクの労働者階級の闘いの到達地平について分析している。石油労組を牽引車(けんいんしゃ)とするイラクの労働者階級の闘いの発展こそ、内戦を真に克服し、帝国主義の侵略戦争を跳ね返し、イラク人民の解放をもたらすことを明らかにしている。
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