辺野古新基地着工許さない 戦争と新基地を阻むのは労働者の階級的団結の力だ

発行日:

週刊『前進』06頁(2645号06面01)(2014/08/25)


辺野古新基地着工許さない
 戦争と新基地を阻むのは労働者の階級的団結の力だ


 日帝・新自由主義・安倍政権は7月1日の集団的自衛権行使を容認する閣議決定という暴挙に手を染めた当日、辺野古新基地建設の本体工事を開始した。そして8月14日に立ち入り制限区域を示すブイとフロートの設置を行い、18日には海底ボーリング調査に着手した。沖縄の労働者階級の安倍政権への怒りが全島に満ちあふれている。

反合・運転保安闘争の路線で「7・1」と闘う

 1996年のSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意以来18年にわたって辺野古への新基地建設を阻んできた沖縄の労働者階級の闘いに追いつめられた安倍政権は、ついにあらゆる欺瞞(ぎまん)的ペテン的言辞もかなぐり捨てて辺野古に突っ込んできた。
 しかしこれこそ、新自由主義の崩壊という断崖絶壁に立たされている日帝・安倍政権の危機的姿そのものである。安倍政権はただただ仲井真知事の埋め立て承認に依拠し、11月の県知事選までに工事をごり押しし、いわば「既成事実」を積み重ねることで沖縄の労働者階級の「あきらめ」を願望しているにすぎない。
 だが、沖縄の労働者階級の怒りと闘いは日帝の思惑とは逆に、県知事選挙そのものをものりこえて発展していくことになる。革命の火薬庫に手をかけたこと、沖縄の労働者階級の逆鱗(げきりん)に触れたことで、安倍政権はその最期の時を迎えつつある。われわれはますます勝利の確信も固く、階級的労働運動路線を貫き、沖縄と福島をプロレタリア革命の拠点として打ち固めていかなければならない。
 重要なことは、「7・1」をどうとらえるのか、ということだ。動労千葉・動労水戸を先頭とする階級的労働運動の前進が、国労郡山工場支部の闘いとつながり、国鉄決戦の新時代を切り開きつつある。この党と労働者階級の渾身(こんしん)の闘い=「現代革命への挑戦」が新自由主義の危機を一層促進し、「7・1」を安倍政権にいわば強制したのだ。だから安倍は辺野古に対して、機動隊と海上保安庁を全国動員して徹底的に弾圧を加えることしかできないのである。そしてそのことを通してますます階級対立が非和解的に激化せざるを得ない状況をつくりだしている。それは、安倍だけではなく、体制内指導部の思惑をも超えた沖縄の労働者階級の根底的決起の情勢を日々熟成させるだけだ。
 辺野古新基地建設を阻止する闘いに問われていることは、「7・1」と対決し勝利する路線と方針である。それは動労千葉が貫いてきた反合・運転保安闘争路線で闘う労働組合を沖縄の地によみがえらせることだ。
 反合・運転保安闘争路線は、最大の合理化である非正規職化との闘いを沖縄を始め全国で生み出している。それは同時に、このような労働者の使い捨ての現実に労働者を屈服させる中で新基地建設を強行し、戦争に突き進もうという攻撃に対して、労働者の誇りを取り戻し、命を守る闘いでもある。かつて沖縄で戦争を止めようと闘われた朝鮮戦争時の土建争議も、ベトナム戦争時の全軍労の闘いも、「命を守る闘い」だった。
 動労千葉の反合・運転保安闘争路線とは、これらの闘いを継承し発展させていく路線である。そしてその闘いが動労水戸の被曝労働拒否の闘いから、国労郡山工場支部の闘いへと発展している。この闘いの中に、辺野古への新基地建設を阻止する唯一の勝利の道がある。
 職場で徹底的に闘うことが戦争を阻止する。そして戦争を阻止するためにも、ストライキを打てるような闘いを職場でつくり上げていこう。辺野古への新基地建設を強行するようなこの社会そのものをすべて、今こそぶっとめろ! この社会の主人公は「1%」ではなく、99%の労働者であることを自らの闘いで示したとき、基地建設を止めることができる。

IJBS労組先頭に沖縄闘争の新時代へ

 沖縄の労働者のみなさん! とりわけ青年労働者のみなさん! 「オール沖縄」の「島ぐるみ」をのりこえて、労働組合の闘いを軸とした闘い=真の「島ぐるみ闘争」=全島ゼネストをつくりだしていこう。
 安倍政権の辺野古への新基地建設強行は、青年労働者を先頭に沖縄の労働者階級総体をこの新たな闘いへと駆り立てている。「絶対反対論」と「階級的団結論」で沖縄の労働運動と階級闘争を指導する、新たな階級の指導部が次々と生まれている。日本IBM・ビジネスサービス労組(IJBS労組)の闘いを先頭に、沖縄の労働運動の新時代が切り開かれつつある。断固としてこの道を進もう! そして、拠点労組・拠点職場をこの情勢下でさらに拡大・強化していこう。9月沖縄県統一地方選=北中城村議選に勝利しよう!
 8・17大集会は、安倍政権の辺野古への新基地建設着工に対する労働者階級の最大の反撃として大成功した。IJBS労組の富田晋委員長が「新たな反戦闘争」を提起し、郡山工場の労働者と固く団結して、9・11国労郡山工場支部の外注化阻止の闘いへの総決起を呼びかけた。国鉄闘争と沖縄・福島の闘いが一体的に闘われることを通して形成される階級的な団結が、戦争を阻止し、新基地建設を阻むのである。日本の労働運動の輝かしい新時代の幕を開けよう。
 『前進』夏季特別号の政治局論文と沖縄県委員会論文で武装して、2010年代中期階級決戦を爆発させ、安倍政権を打倒しよう! そして、辺野古への新基地建設攻撃に最後のとどめを刺そう!
このエントリーをはてなブックマークに追加