オークランド港 イスラエル船の荷役拒否 3千人の労働者がピケット
週刊『前進』06頁(2645号04面05)(2014/08/25)
オークランド港
イスラエル船の荷役拒否 3千人の労働者がピケット
(写真 「アメリカ・イスラエルのガザ大虐殺攻撃をやめろ!」西オークランド駅から第57埠頭までデモ【8月16日】)
パレスチナ人民の虐殺を弾劾し
イスラエルは07年以来ガザを封鎖し、「青天井の監獄」にし、その上で今回、空爆と地上侵攻でパレスチナ人民を大虐殺している。全世界で弾劾闘争が闘われている。しかし、アメリカの労働運動ではイスラエル批判はタブーであり、この期に及んでも大労組はすべて「イスラエル支持」を表明している。強固だったこの壁についに穴が開けられた。アメリカで初めてイスラエル船の荷役のボイコットが成功し、船は荷を積んだまま港を去ることを強制されたのだ。PGFTU(パレスチナ労働組合総連盟)の全世界の労働者への〝ガザ封鎖・虐殺を止めさせるためのイスラエルの貨物の荷役拒否〟の呼びかけに応えて8月16日、カリフォルニア州オークランド港で3千人以上の労働者が、イスラエルの海運会社ZIMの船舶が入港する予定の第57埠頭(ふとう)でピケットを張った。
執行委員会でピケット支持を決めたオークランド教組を始め、サンフランシスコ市職、サンフランシスコ教組、APWU(全米郵便労組)、UPTE(カリフォルニア大学技術職員労組)などの組合員が、パレスチナ人団体、アラブ人団体などとともに立ち上がった。特筆すべきはオークランドを含むアラメダ郡の労組評議会(地区労)が初めて「イスラエル・タブー」を突破して、ピケット支持を決めたことだ。
オークランドのピケットを呼びかけたAROC(アラブ情報・組織化センター)などの諸団体はすべて、ILWU(国際港湾倉庫労組)組合員との連帯を掲げた。ILWUローカル10(第10支部)が84年にアパルトヘイト体制の南アフリカ船をボイコットし、10年にガザ救援船への攻撃を弾劾してイスラエルの貨物をボイコットした闘いへの信頼は絶大だ。
日本の11月労働者集会に参加してきたローカル10執行委員のジャック・ヘイマンさん、クラレンス・トーマスさん、組合員のアンソニー・リビージさんらもピケット組織化の最先頭に立った。