西郡住宅闘争 「追い出し」通告に怒り爆発 団結し8家族と共に闘おう

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週刊『前進』06頁(2644号03面02)(2014/08/18)


西郡住宅闘争
 「追い出し」通告に怒り爆発
 団結し8家族と共に闘おう

(写真 「強制執行を許さないぞ!」――八尾市役所前で供託者を先頭に怒りのシュプレヒコール【8月4日】)

権力200人が押しかけて強制執行通告

 7月31日午前10時頃、大阪府警公安三課、機動隊を先頭に200人に及ぶ国家権力、八尾市、裁判所執行官が突然西郡のムラに現れました。そして、88歳の島瀬とよ子さんをはじめ、全国水平同盟西郡支部の佃文弘青年部長ら家賃供託者である8家族に、「8月1日〜19日までの間に出ていけ。20日から9月1日の間に住宅追い出しの強制執行をやる」と通告してきたのです。
 この炎天下に、現に住み生活している者に家財道具の一切を撤去し、19日間で出ていけとはどういうことか! 一人暮らしのお年寄りもいます。病気で体が自由にならない人もいます。就労がままならない非正規の労働者もいます。野たれ死んでしまえと言うのか! みんな必死に生きている。殺されてたまるか!
 8家族は怒りで身を震わせて対決し、弾劾して闘いぬきました。八尾北医療センター労組、関西合同労組大阪東部支部、八尾北命と健康を守る会もともに闘いました。8家族は不屈の闘魂を燃やし、団結を打ち固め、意気軒高としています。
 通告に先立つ7月4日、大阪高裁は控訴審開始と同時に結審を強行し9月19日を判決日としました。国・八尾市は判決前に強制執行に踏み込んできたのです。絶対に許せません。

供託者先頭に八尾市に対し緊急抗議行動

 直ちに8月4日、八尾市役所への緊急抗議行動が闘われました。あわてた八尾市は、住宅管理課の職員など約30人を動員して市役所を封鎖しました。
 供託者を先頭とした怒りのアジテーションは、今回の暴挙の現場責任者である岩本住宅管理課次長を引きずり出しました。供託者は「強制執行など許さん!」と徹底的に弾劾し、八尾北労組は弾劾声明をたたきつけました。そして、市役所の全労働者に「現業民営化は住宅追い出しと同じ攻撃だ。団結して世の中を変えよう」と呼びかけました。労働者の中に団結が広がっています。
 7月13日の全国水平同盟第2回大会には全国から250人が結集し、①地区協を打倒しムラの団結をつくり直そう、②労働組合をつくろう、9・21に労働組合の旗を掲げて集まろう、③民営化が迫る八尾市の現業労働者と団結しよう、と高らかに宣言しました。労働者の「生きさせろ」の闘いとして9・21住宅闘争勝利全国闘争を打ち出しました。
 この前進が敵を追いつめているのです。

現業民営化と対決し 9・21闘争に結集を

 2年後に八尾市の現業民営化が迫っています。現業労働者に対する全員解雇・非正規職化攻撃であり、公務員労働者全員にかけられた攻撃です。現場には怒りが充満し、闘いを求めています。これを必死で抑えてきたのが連合と既成部落解放同盟の指導部です。絶対反対の西郡住宅闘争と八尾北医療センター労組の闘いには、この攻撃を吹き飛ばし社会を根底からつくり変える力があります。ここに住宅闘争の未来と展望もあります。
 安倍政権による集団的自衛権行使の7・1閣議決定で社会は一変しました。7・1は国や政府にたてつく者を追い出し、労働者の団結を破壊し、「戦争をする国」をつくる攻撃です。大恐慌と3・11以降、政府や国を信じる者はだれもいません。労働者は資本主義・新自由主義の崩壊の中で、「生きさせろ」と立ち上がっています。その闘いの中心に国鉄闘争があります。
 八尾北・西郡に闘う大拠点をつくり安倍を倒そう。8・17日比谷集会から9・21、全国から西郡に総結集しよう。労働者の団結を広げ、すべてを奪い返そう!
(全国水平同盟西郡支部・植村清)

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★8家族への住宅追い出し強制執行許すな!
8・20抗議行動
 8月20日(水)午前8時
 八尾北医療センター集合
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★激励とカンパを
 八尾市高砂町3‐85‐6全国水平同盟西郡支部 電話・FAX 072‐991‐7729
★カンパ振り込み先
 西郡住宅闘争支援基金
 郵便局口座 00960‐4‐86671

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