国鉄10万署名を全職場に 外注化阻止、9・11郡山闘争へ 大失業、貧困、戦争・虐殺・破壊の新自由主義と安倍を打倒しよう 8・9長崎 被爆者代表が安倍を弾劾 「平和への誓い」全文を6面掲載

週刊『前進』06頁(2644号01面01)(2014/08/18)


国鉄10万署名を全職場に
 外注化阻止、9・11郡山闘争へ
 大失業、貧困、戦争・虐殺・破壊の新自由主義と安倍を打倒しよう
 8・9長崎 被爆者代表が安倍を弾劾
 「平和への誓い」全文を6面掲載

(写真 8・6ヒロシマ被爆者を先頭に怒りの大デモ/ヒロシマ大行動の後、元気に市内デモを闘い、平和公園に【8月6日】=関連記事4、5面)
(写真 平和祈念式典で「集団的自衛権は憲法踏みにじる暴挙」と弾劾した城臺美彌子さんがNAZENナガサキ集会で訴え【8月9日 長崎勤労福祉会館】=関連記事5、6面)


 7月革共同政治集会と『前進』夏季特別号で私たちは、極右安倍政権の7・1集団的自衛権行使容認の閣議決定という画歴史的情勢に根源的に立ち向かい、〈国鉄決戦〉〈改憲阻止・反原発闘争〉〈革命的選挙闘争〉の3大決戦で2010年代中期階級決戦を闘いぬく路線と方針を打ち出しました。
 このもとで8・6広島―8・9長崎闘争は歴史的な闘いとなりました。第一に、安倍と集団的自衛権に被爆者の怒りが爆発しました。第二に、福島の怒りと闘いに連帯し一体化したことです。第三に、韓国との国際連帯が大前進しました。第四に、既成原水禁運動の破産と無力がさらけ出されました。第五に、階級的労働運動で7・1情勢に対決し、安倍打倒へ総決起したことです。
 『前進』号外を発行し大結集を呼びかけた8・17日比谷公会堂の大集会は、11月労働者集会へ向かう国鉄決戦と改憲阻止を軸とした壮大な闘いの展望を示しています。
 当面、9・11国労郡工闘争が焦点です。国鉄決戦を10万筆署名の推進を軸に全力で闘い、「戦争か革命か」の歴史選択をかけて2014年秋の闘いへ進撃しましょう。

「戦争か革命か」の歴史選択をかけて闘う情勢

 原爆投下から69年目の8月6日、豪雨の広島に早朝から結集した全国500人の労働者や学生が、原爆ドーム前のアピール集会とデモで記念式典参加の安倍を弾劾し、原発推進の中国電力に怒りをたたきつけました。午後の8・6ヒロシマ大行動は、1170人が集会と市内デモを意気高く打ちぬきました。
 8月9日の長崎では、式典に出席した安倍の目の前で、被爆者代表の城臺美彌子(じょうだいみやこ)さんが、「集団的自衛権の行使容認は、日本国憲法を踏みにじる暴挙」「日本の未来を担う若者や子どもたちを脅かさないでください」「福島には、原発事故の放射能汚染でいまだ故郷に戻れず......原発再稼働を行っていいのでしょうか」「世界中のみなさん、再び愚かな行為を繰り返さないために......ともに歩みましょう」と、すさまじい思いと決意で訴え、安倍を弾劾しました。
 この城臺さんの決起と訴えは、全国・全世界の労働者階級人民にかつてない衝撃と感動を生み、安倍を痛撃しました。
 7・1の閣議決定は全世界への戦争宣言であると同時に、大恐慌と新自由主義の崩壊、国内階級支配の危機に追い詰められた安倍の、絶望的なあがきであり悲鳴です。
 そもそも歴史的に日本帝国主義は、労働者と農民の決起を心底恐れながら産声を上げました。1872年、まだ基盤の定まらない明治絶対主義政府の中枢そのものである岩倉使節団を迎えたのは、パリ・コミューン翌年の焼けただれたパリ市街と、10万人と言われる虐殺でセーヌ川を赤く染めたティエール大統領でした。使節団の大久保利通や木戸孝允らはこれに衝撃を受け、コミューン戦士を「賊軍」「暴徒」と口を極めてののしっています。
 敗戦濃厚な1945年2月に、近衛文麿元首相が天皇に戦争終結を訴えた「近衛上奏」も、その理由は「このままだと日本で共産革命が起こるから」というものでした。
 7・1閣議決定の階級的本質は、日帝・安倍にとって「戦争をもって革命を圧殺する」という極反動攻撃です。それは労働者に極限的な大失業と貧困を強いる攻撃と一体です。したがってこれとの対決は「戦争か革命か」であり、それ以外の中間的な態度や方針は全部無力です。私たちには今、すべてを根本から見直し、自らをラジカルにつくり上げて闘うことが求められています。

体制内指導部との組合権力めぐる激突の開始

 安倍の7・1を迎え撃った14年の前半戦は、職場を土台に、国鉄決戦と戦争・改憲阻止、反原発を闘う、決定的な路線的深化と実践の過程でした。同時に7・31〜8・1国労大会(熱海市)は、国鉄決戦の重大な煮詰まりを示し、体制内指導部との労組権力をめぐる死闘こそ、現代革命勝利の決定的な環であることを突き出しました。
 国鉄分割・民営化当時の首相・中曽根康弘は、「国労をつぶし総評をつぶして新しい憲法をつくる」ことを狙って国鉄分割・民営化を強行しました。だが動労千葉を先頭にした日本の労働者階級の闘いは、4半世紀も改憲ができない状況を日帝に強制してきたのです。
 この中曽根が貫徹できなかったことを突破する攻撃の手先になった国労本部など体制内労組幹部は、2010年の4・9反革命で強引に「国鉄闘争を終結」させようとしました。しかしこれと対決し国鉄闘争全国運動が「国鉄闘争の火を消すな」と立ち上がり、ついに今年前半、「動労総連合を全国に!」の方針のもと実践を開始して、国鉄10万筆署名の推進と6・8全国集会の大成功を闘いとっています。
 動労千葉の闘いは、なぜ日帝の国家戦略を痛撃し破綻させたのでしょうか。それは、新自由主義の核心的攻撃である民営化、外注化、非正規職化、団結破壊に対し、職場生産点で真っ向から対決して階級的団結の強化を軸に闘いぬいてきたからです。動労千葉の5・2ストは、資本による正規・非正規の労働者同士の分断を打ち破る、世界史的な意義を持っています。
 動労水戸の被曝労働拒否のストは、鉄道労働者と乗客にとって運転保安上の最大の意義ある闘いであると同時に、最強の反原発・反戦闘争です。10・1外注化に対する国労郡山工場支部の9・11闘争はいよいよ決定的です。国鉄闘争が柱として立ち、全産別で国鉄解雇撤回の最高裁10万筆署名をさらに推進し、4・9反革命を突き崩し職場の革命的分岐・流動化に切り込んでいきましょう。
 国際連帯も日韓米を軸に大きく発展しています。それもまた階級的労働運動こそ最強の反戦闘争であることを指し示しています。

沖縄・辺野古ブイ設置の強行を断じて許すな

 大恐慌と新自由主義の崩壊、最弱の環である「脱落日帝」の危機、そして7・1閣議決定のもとで、すべての情勢は一変しました。党と労働組合の大飛躍の時です。
 特に青年労働者は生きるギリギリのところに置かれています。「戦争か革命か」の歴史選択を問う情勢の真っただ中で、今こそ革命に向けファイトを燃やし、組織し闘いましょう。
 JRのある鉄道サービス会社の車両センターでは、女性労働者を含む約80人のうち数人の管理職は日勤のみですが、7割近くが夜勤シフトに入り、その半分が毎月15〜21夜勤という勤務体制です。疲れが取れないまま勤務に入りフラフラで退勤する。疲労のあまり、労働者同士がちょっとしたことでいがみ合うことを、会社は利用して分断支配する。それで手取り月収は14〜15万円です。
 これを逆に団結へと転じるために、職場の労働者全員を対象化し、誰とどう話していくかを地区党の団結のもとに討論し方針化していくことです。またそれを包み込む4大産別の拠点攻防が決定的です。10万筆署名の推進こそそのための最大の武器です。
 安倍はこのままでは自衛隊を戦場に送ることもできません。「隊員が戦闘に巻き込まれ、血を流す可能性」の質問に答えられない。「靖国」に固執しているくせに踏み込めない。ここで私たちがJRに労働組合的な力を持って闘えば勝てるのです。かけがえのない仲間たちが「炎」になって決起すれば、組織拡大・拠点建設は必ず実現します。この秋、地区党の団結で、「もうひとりの自分をつくる」組織拡大に踏み込みましょう。
 沖縄闘争、大学闘争、三里塚闘争も、7・1をもっていよいよ決定的となりました。特に日帝・防衛省による8月14日の辺野古沖へのブイ設置(=基地建設区域の海底地盤調査)を断じて許すことはできません。階級的労働運動と労農連帯で市東孝雄さんの農地を守りぬきましょう。獄中40年目を迎えた星野文昭同志を奪還しましょう。
 『前進』1万人読者網建設を推し進め、強大な革命的労働者党を打ち立てましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加