全国水平同盟第2回大会かちとる 労組づくりの熱気あふれ 住宅闘争と狭山を武器に

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週刊『前進』06頁(2642号06面02)(2014/07/28)


全国水平同盟第2回大会かちとる
 労組づくりの熱気あふれ
 住宅闘争と狭山を武器に

(写真 大会の最後に肩を組みインターナショナルを斉唱した【7月13日 八尾市】)

 7月13日、全国水平同盟第2回大会が7・1集団的自衛権行使の閣議決定という戦争と革命の時代への突入と対決して開催され、結成大会の路線を深め大成功しました。八尾市西郡の桂人権コミュニティセンターに全国から労働者、労組員250人が結集しました。
 開会のあいさつで田中れい子書記長は、杉並区議補選で労働組合の闘いを自らの職場で前進させたことを報告し、階級的労働運動の先頭に立って闘う決意を述べました。「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」の戸村裕実共同代表、奈良の自治体労働者、動労水戸執行委員、革命的共産主義者同盟をはじめ多くの仲間から連帯のあいさつを受けました。

階級性を取り戻し団結をつくる

 議案の提起に入り、3号議案を平沼和典事務局長が提起。全国水平同盟の必要性、役割、目的が重要になっているとし、「非正規撤廃を正面に掲げ、国鉄闘争を軸に労働組合の力で社会を変えよう。そのために団結して闘おう」と訴えました。
 そして、水平社以来の部落解放運動をめぐる改良主義と解消論を批判、「部落差別とは労働者階級を分断するための道具。だから部落解放運動は私たち自身が労働者としての階級性を取り戻す、団結していくための闘い」と提起しました。続いて「団結とは何か」と問いかけ、既成の部落解放運動の団結破壊を批判、全国水平同盟は「見返りを求めない、人間としての当たり前の姿」「労働者の団結」とし、「バラバラになったムラの中で、全国水平同盟の力で階級的な団結を取り戻して共同性をつくっていこう」と訴えました。
 さらに、「世の中を変えるためには労働者が労働組合として立ち上がり、団結を拡大していくことが必要だ」「組合があるところでは団結をつくり直していく、組合のないところでは、組合をつくって団結をつくっていこう」と提起しました。「全国水平同盟には他の組合が持っていない西郡住宅闘争と狭山闘争がある。これを武器に労働組合を組織して闘おう」と呼びかけました。

9・19判決迎え撃ち9・21西郡へ

 1号議案(総括と方針)、2号議案(情勢)は久原正子執行委員が提起しました。橋下打倒闘争、住宅闘争と八尾北医療センター民営化阻止闘争の勝利の地平を確認し、2年後に迫った八尾市現業の民営化攻撃を10割非正規化攻撃としてとらえ、「絶対反対の旗を掲げ、八尾市の中に民営化反対・解雇反対・住宅追い出し反対を掲げた労働者の決起をつくりだそう」と訴えました。
 そして、住宅闘争を労働者の生きさせろの闘いとして労働者階級の闘いに広げ、9月19日の西郡住宅裁判控訴審判決を迎え撃つ闘いをやり抜き、9月21日、全国から西郡に結集することを呼びかけました。
 討論では、杉並支部が「SAYAMA/みえない手錠をはずすまで」の上映運動に取り組んだこと、西郡支部が青年交流会や団結署名でムラの中に入り、非正規で働き労働者として怒りと誇りをもって生きている住民の現実をつかみ、労組づくりを軸に新しい団結をつくり出す闘いに入っていることを報告しました。さらに家賃供託者の佃照夫さん、島瀬とよ子さん、佃文弘君ら11人が発言に立ち、議案を深める討論が行われました。
 佃君は「青年がネットカフェ難民やマクドナルド難民におかれている中で、どうやって訴え、闘いを拡大していけばいいか悩んだ。水平同盟で議論し、『私たちの住宅』『部落解放で建てさせた住宅』という枠で考え、労働者全体にかけられた問題としてとらえきれていなかった住宅闘争の中身を鮮明にできた」と語り、「判決がどう出ようとも全国の労働者とともに団結し、生きさせろの闘いを最後まで闘う」と決意を表明しました。
 すべての議案と住宅闘争、狭山闘争、星野闘争の特別決議を拍手で採択し、歴史的な大会を終えました。
 第2回大会は、部落差別を労働者階級への分断攻撃としてとらえ、部落民は労働者という原点を明確にし、国鉄闘争を基軸にして無数の労働組合づくりの先頭に立ち、階級的労働運動を闘うことを全体の決意として確認しました。安倍打倒の8・17集会を成功させ、9・21西郡に総結集しよう。
(全国水平同盟西郡支部・植村清)
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