韓国民主労総 パククネ打倒へ同盟スト 鉄道労組、総力闘争に突入
韓国民主労総
パククネ打倒へ同盟スト
鉄道労組、総力闘争に突入
7月22日、韓国の民主労総(全国民主労働組合総連盟)は、保健医療労組、公共運輸労組連盟医療連携本部、建設労組、金属労組、サービス連盟ホームプラス労組など全国で10万人が参加した同盟ストライキを闘った。
午後4時半、ソウル市庁広場に組合員3万人が集まった。「パククネ政権退陣! 命と安全のための7・22同盟ストライキ大会」で民主労総のシンスンチョル委員長は「1%にも満たない資本の貪欲を止め、平等な世の中をつくるために政治闘争に立ち上がろう」と呼びかけた。
この集会には、セウォル号惨事の遺族たちも参加した。4・16セウォル号事故から100日。誰が高校生たち300人を殺したのか! 遺族20人が真相究明と責任者処罰を求める特別法制定を要求し、光化門と国会前で行っているハンストが9日目に入った。
同盟ストに突入した保健医療労組のユジヒョン委員長は「国民の反対にもかかわらず政府は医療民営化を推し進めている。政府が医療民営化を断念しなければ、さらに強力な闘争を展開する」と警告した。
イサンム公共運輸労組連盟委員長は「セウォル号は海の上にだけあるのではない。公共運輸労働者たちは、鉄道と仁川空港、発電、都市ガス、病院などで、第2のセウォル号を防ぐために闘争している」「公共部門の労働者は8月27日からゼネストに突入する」と宣言した。
鉄道安全確保を武器に闘う方針
同盟ストを前に全国鉄道労組は19日、ソウル駅前広場で鉄道労働者総力決意大会を開き、7~8月ゼネストを含む総力闘争を宣言した。昨年12月の23日間ストに対し、解雇150人、停職251人、損害賠償請求など激しい報復攻撃が襲いかかっている。これに抗し不屈に闘う鉄道労組の団結を示し、セウォル号事故を契機にした全人民的なパククネ政権への怒りと結ぶ、次元を超えた新たな闘いに突入したのだ。
決意大会には全国から3千人が結集。演壇には「鉄道安全確保」「労組弾圧粉砕」「誠実交渉要求」、手前には「カネより安全、第2のセウォル号にならないように鉄道安全を必ず守る!」のスローガンが掲げられた。
「お前たちがいくら踏みにじっても、反撃はこれから開始だ!」の横断幕を持った解雇者が壇上に並んだ。6・8国鉄集会に来日した鉄道労組ソウル本部のオムギリョン本部長も決意表明。
最後に鉄道労組のキムミョンファン委員長が、四つの闘争指針(▲ストライキ準備のための必須維持者名簿を31日までに提出する▲鉄道労組幹部は8月集中闘争を展開する▲8月ゼネストを含んだ総力闘争のために闘争態勢を準備する▲安全な鉄道運行のための規定遵守に突入する)を読み上げ、7~8月総力闘争を宣言した。
6・8国鉄集会をもって合流を果たした日韓の鉄道労働者の民営化阻止の闘いが、いよいよ力を発揮する。胸躍る反撃の開始だ!