闘いは進む 青年の職場から 自治体 非正規職撤廃へ職場で一歩踏み出し始める 中四国 細川春菜
週刊『前進』06頁(2642号02面04)(2014/07/28)
闘いは進む 青年の職場から
自治体
非正規職撤廃へ職場で一歩踏み出し始める
中四国 細川春菜
施設介護士から介護保険の認定調査員として自治体の福祉課に転職してもうすぐ2年です。現在、私は嘱託―非正規職員です。業務時間は正規の職員より短い反面、主たる業務の訪問調査(在宅、病院、施設等、場所はさまざま)以外でも、外部の事業所に調査・作成を委託した調査票の内容確認、問い合わせや訂正、認定審査会の書記係や議事録作成、窓口業務と多岐にわたります。
そのため自身の訪問調査、調査票作成だけに集中できずに、最低でも終業時刻(午後4時15分)の1時間後の閉庁時間まで残ることが常態化しています。嘱託のため残業はないというのが建前なので時間外手当もつかずサービス残業となっているだけでなく、持ち帰れるものは持ち帰ってこなさなければなりません。「そうでもしないと翌日に支障が出るし、たまるばかりで片付かない…」「申請者に迷惑がかかる」とやりたくないけどあきらめている。むしろ持ち帰ってでも片付けないのはおかしい、という心情に染まっています。
正規の職員も夜遅くまで残り、朝も開庁1時間前から出て業務をこなしています。人員不足は明らかです。嘱託は残業分を代休として消化できることになっていますが、残業分の時間がどんどんたまるのでゼロにはなりません。
私が所属する単組にも加入直後から現状の問題は伝え、嘱託・臨時職員が自治体内でも年々増加していることもあり、非正規職員を組織しようという方針は定まりつつありますが、「処遇改善」の色合いが強く「非正規職撤廃」の方向には十分向いていません。
嘱託で残業・持ち帰りが常態化しているのを組合は知りませんでした。私の職場以外の係の認定調査員や嘱託職員は、残業も持ち帰りもなく全員終業時刻に仕事を切り上げているので、単組でもこの認定調査員の残業・持ち帰りを大きな問題としてとらえ、組合主催の食事会で職場の仲間から意見や現状への不満を吐き出してもらうことから始めようと計画が進んでいます。
私も『前進』を同僚に渡し、組織拡大、拠点化に一歩を踏み出しました。職場に拠点をつくり、組合の路線も「処遇改善」から「撤廃」を掲げられるよう一歩ずつ進みたいと思います。
8月6日の広島平和記念式典には昨年同様に安倍が出席します。福島を切り捨て、集団的自衛権行使を決め、国民の大多数を、労働者を食い物にすることしか頭にない資本家の筆頭に「平和」を語らせるなど言語道断です。各地で、各職場で闘いが始まり次々に勝利をつかみ取っています。怒りをひとつにし8・6ヒロシマ大行動にすべての労働者が結集し、安倍を、安倍政権を打倒しましょう。