9月全学連大会へ招請状 全学連中央執行委員会

週刊『前進』06頁(2641号06面01)(2014/07/21)


9月全学連大会へ招請状
 全学連中央執行委員会


 全学連中央執行委員会から第75回定期全国大会招請状が発せられた。(編集局)

安倍政権たおそう! 全国大学に学生自治会を! 法大文化連盟委員長・武田君を取り戻そう! 全学連第75回全国大会に集まろう!

 全国の学生のみなさん! 歴史が今、大きく動き出そうとしています。
 7月1日の「集団的自衛権行使容認の閣議決定」は、「交戦権否認」「戦力不保持」をうたった憲法9条を踏みにじるものであり、たった17人の閣僚の手によって「国のあり方」を根本的に転換させるクーデターです。これに対し、首相官邸前での数万の抗議行動や新宿での焼身抗議など、戦争を阻むための命がけの闘いが始まっています。これらの怒りが、福島第一原発事故への怒り、失業・過労死・非正規への怒り、かつての戦争時の記憶と怒りを呼び起こし、「安倍たおせ!」の声に高まっています。その先頭には多くの若者と学生の姿があります。
 08年リーマン・ショックから始まった「100年に一度」の経済危機(大恐慌)は、国家間の市場・資源・領土をめぐる争いを生み出し、ウクライナの国家分裂という事態にまで発展し、それが全世界に拡大しようとしています。最大の焦点は東アジアです。私たちの目の前で、第2次世界大戦にまで行き着いた1930年代と同じ過程が進行しています。歴史の教訓を現実の変革へとつなげられるか。一切は、私たち青年・学生の双肩にかかっています。
 日本では、東大の「軍事研究拒否」へのバッシング(産経新聞7・6付)をはじめ、戦争国家体制構築の大きな柱に大学が位置づけられています。これは、学校教育法・国立大学法改定による総長権限強化=教授会権限縮小というかたちで一挙に進められています。また、「グローバル人材の育成」「国際競争力の強化」なるスローガンは、一方で大学の国家・大資本へのさらなる従属化、他方で「アジア並み賃金」での労働もいとわない「従順な労働力」として学生を育成することにほかなりません。
 集団的自衛権行使に向けた関連法制定、日米安保ガイドライン改定、川内原発再稼働や消費増税、沖縄・福島県知事選、統一地方選など今秋から来春にかけてが勝負の時です。また、7・1閣議決定と同日、沖縄県名護市辺野古では、新基地建設に向けた工事に着工し、「軍事空港」成田では、第三滑走路建設をはじめ三里塚住民の農地取り上げ情勢が緊迫化するなど、全国各地での戦争阻止の実力闘争が日程に上り始めています。この激動の時代、キャンパス・街頭をはじめ、あらゆる闘いの先頭に学生は立とう! 9月3日〜4日に全学連第75回定期全国大会を開催します。この歴史の分岐点にあらゆる学生の創意と英知を集めよう。
 本大会を出発点に、全国大学に学生自治会をつくり、時代を切り開こう。私たちは本年5月、「辺野古新基地建設絶対反対」「ビラまき全面禁止反対」「4人に1人が大学を去らざるをえない現実を変えよう」をスローガンに、沖縄大学で学生自治会を再建しました。大学の戦争協力・原発推進など大資本・政府との癒着と学問の変質、「金もうけ」が至上原理と化し、学生が〈学費・就活・奨学金〉の三重苦に追いつめられる現実。これらの事態は、新自由主義政策で学生自治会をはじめ団結が解体され、大学での反抗と抵抗の芽が摘み取られる中で引き起こされたものです。この現実に対し、私たちは福島第一原発事故を契機に、東北大・京都大・広島大での学生自治会再建・強化の闘いを推し進めてきました。1948年、116校30万人の全国大学一斉ストライキの中から誕生した全学連。この闘いを生み出したのは「戦犯教授追放」と「生活防衛」の訴え、すなわち戦争を二度と許さない、学生の権利は自らの闘いでかちとるという思想と行動でした。今の時代にこそ、このような闘いが必要なのではないでしょうか。
 法政大学文化連盟委員長・武田雄飛丸君の早期釈放へ奪還運動を拡大しよう! ヘイトスピーチに抗議した仲間への逮捕をはじめ、学生へのあらゆる弾圧に反撃しよう! 法大闘争に勝利しよう! 「器物損壊」から「暴行罪」への罪名の突如の変更、逮捕・捜査・起訴、すべてが常軌を逸した武田君弾圧の示すものこそ、集団的自衛権行使容認と一体の「戦時下弾圧」「戦時下司法」への転換です。また本弾圧は、法大闘争8年半の闘い、とりわけ本年2月の「暴力行為等処罰法」弾圧裁判における完全無罪獲得と4・25法大解放総決起集会の画期的成功に対する政治的意図に満ちた反動でもあります。
 武田君は学生運動のリーダーとして、逮捕・処分を恐れず闘い、法政大学学園祭への規制、福島の健康被害を圧殺する御用学者とキャンパスで徹底対決してきました。弾圧に対しては団結と運動の拡大で対抗しよう。今こそ武田君のように闘おう。武田君のように闘う無数の学生の登場で弾圧を無力化させることはできる。一人のリーダーが登場したとき、情勢を大きく揺り動かせる。126人逮捕という弾圧の凶暴性、「営業権」で利潤追求を至上命題とし「施設管理権」で大学の主人公としての学生の存在を否定するあり方、ビラまき・立て看板規制など改憲攻撃の先取り……。法大の闘いは全国大学の最先端であり、法大闘争の発展が全国大学の運動の発展をもたらす。全国学生の力を結集し、法大闘争を勝利させよう。
 最後に訴えます。集団的自衛権に反対し首相官邸前にかけつけた仲間、差別・排外主義の扇動に体を張って闘う仲間、〈学費・就活・奨学金〉に苦しむ仲間、寮・サークルで権利を守るため日夜奮闘する仲間、全国のあらゆる大学のあらゆる思いを持った仲間に全学連大会に集まってほしい。「今の学生は社会のことを考えていない」「今の学生はおとなしい」「学生運動は過去のもの」。学生の存在をおとしめる「常識」をすべてぶち破ろう! 学生の可能性はこんなもんじゃないはずだ! 全学連大会を出発点に、巨大な学生運動を巻き起こそう!

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全学連第75回定期全国大会

 9月3日(水)〜4日(木)、東京都内
 ※参加費1000円(会場代、資料代など)
 宿泊費は除く
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