鈴コン闘争 〝職場復帰へ闘いぬく〟 支援・連帯共闘結成から2周年 安倍打倒・組織拡大へ

週刊『前進』06頁(2641号02面02)(2014/07/21)


鈴コン闘争
 〝職場復帰へ闘いぬく〟
 支援・連帯共闘結成から2周年
 安倍打倒・組織拡大へ

(写真 組合員が登壇し解雇撤回・職場復帰へ向けて運動の拡大を決意表明【7月13日 板橋区】)

 7月13日、鈴コン闘争支援・連帯共闘会議結成2周年集会が東京都板橋区内で開催され85人が結集した。前段に開かれた東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会第6回定期大会の高揚感のまま、集会は7・1集団的自衛権行使容認の閣議決定に怒りを燃やし「4・16勝利判決に続き、解雇撤回・安倍打倒・組織拡大へ!」を高らかに掲げてかちとられた。
 冒頭の主催者あいさつでは共闘会議呼びかけ人代表の花輪不二男さんが「感無量の2周年だ。4・16地裁判決の勝利の一方で、安倍の労組破壊政策を許さず闘おう。残業代ゼロ法案に象徴される労働法制の破壊は、成果主義こそ資本の本質だということを示している。賃金はわれわれ労働者が決める。正規・非正規の区別を決めたのは資本だ。成果主義攻撃をぶち破ろう」と安倍の「新成長戦略」を真っ向から批判。「われわれの勝利は労働者の解放にある。労働組合の旗を先頭に掲げ、前進に次ぐ前進をかちとろう」と鈴コン闘争の無限の可能性を明らかにした。
 闘いの基軸には国鉄闘争が画然と位置づいている。東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長の発言に続いて、連帯あいさつで外注化粉砕へ闘う動労千葉の繁沢敬一副委員長が外注先の労働者の組織化に踏み出したことを報告、動労水戸の池田学さんは「常磐線竜田延伸阻止のストは現場から安倍を追い詰める闘い」と発言。全日建運輸連帯労組関西生コン支部の連帯メッセージが紹介された。
 弁護団から藤田正人さん、呼びかけ人から日本近代史研究者の伊藤晃さん、ス労自主の山川博康副委員長、東京一般労組東京音楽大学分会の高橋浩さん、動労千葉OB会の永田雅章会長がさらなる闘争支援を訴えた。高橋さんは「非正規であっても職場復帰を貫く闘いはこれまでにない。画期的」と賛辞を送った。

経営側に目にもの見せる!

 基調報告では共闘会議の吉本伸幸事務局長が「4・16から鈴コン闘争は第2ステージに突入した。判決翌日に会社窓口に経営側が出した『従業員の皆様へ』という掲示物、SJK(会社を守り支える会)が組合員以外を対象に実施したアンケートは不当労働行為そのものだ。争点にして徹底的に闘う。断固、職場復帰して職場を動かしていく」とはつらつと発言。
 小竹運輸グループ労組、首都圏広域労組連絡会、ストライキ会議の仲間たちがともに闘う決意を述べた。
 それらを受けて鈴コン分会が新たな決意を表明した。「労働者は商品同然の扱いを受けている。しかし労働者はそれぞれの立場を超えて団結して闘う。商品とは決定的に違う。先頭に立って闘う」(内尾稔分会長)、「鈴コン資本は職場の声に対して何も言えない。私たちの闘いが敵を追い詰めている。全産別一丸となって闘おう」(鈴木善弘会計)、「会社が言う『家族的経営』の正体は独裁だ。仲間の団結を点から線、線から面へとつないで制圧する。経営側に目にもの見せてやろう」(吉本分会書記長)
 東京西部ユニオンの山本敏昭副委員長が「来年は職場復帰の勝利集会にしたい」と閉会のあいさつをした。
 4・16勝利判決の核心は職場での日常的な団結の組織化にある。「鈴コン闘争に続こう」とは自分の職場での組織化に真剣になる、職場の団結に責任をもって登場することだ。仲間は必ず自分の職場にいる。猛然と組織して労働者の力で職場を変えよう! 必ず解雇撤回させ組織を拡大し、労働者を人とも思わぬ安倍政権を打倒しよう!
(東京西部ユニオン M)
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