団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』06頁(2640号06面04)(2014/07/14)


団結ひろば 投稿コーナー

旧交温めた星野集会 粘り強い闘いに勇気 宮城 寺沢 浩

 先に車で東京に向かった仲間を追いかけて仙台―東京を最速で走る新幹線「はやぶさ」に乗り、1時間半で上野に着きました。上野公園野外ステージは星野文昭さんの闘いを支援する人びとの熱気が感じられました。
 会場入口で、40年前の全国大学闘争の一翼を大きく担った高経大闘争を指導し、映画「圧殺の森」に星野さんとともに登場している高経大の先輩と会えて大変懐かしく旧交を温めました。この先輩は一貫して星野さんを支える活動を担い続けており、その献身性には本当に頭が下がります。
 集会に入ると『愛と革命』の主人公である暁子さんの「思い」と文昭さんの闘いが報告された後、弁護団の先生方がさまざまな担当を受け持ち粘り強い闘いを進めていること、その展望についての説明に勇気づけられました。
 「星野の歌」の発表には意外性を感じました。発表前には重厚な労働歌の雰囲気の歌を想像していましたが、フォーク調の明るい歌が気に入りました。基調報告は金山克巳さん。かつて学生運動をともに闘った仲間です。歯切れのいい語り口は相変わらずです。語間にはつい「よしっ!」の掛け声を出してしまいました。集会宣言は一緒に仙台から駆けつけた青柳さん。会場の熱気は最高に盛り上がり集会は終わりました。
 集会後、暁子さんと「ともに70歳前に星野さんを奪還しよう!」と固い握手を交わしました。三里塚代執行阻止の現地集会に参加して以来の全国規模集会への参加であり、多くの発言者の意気込みに心地よく帰りの電車に乗りました。

沖縄、福島とともに生き、闘う星野闘争 千葉 茜 うさ子

 星野さんは無実! この紛れもない真実を明白にし、再審無罪をかちとるために、星野闘争はより具体的に証拠開示運動に突き進んでいます。しかし、弁護士の鈴木先生や岩井先生が指摘されるように、刑事訴訟法においても証拠開示に関しては法律が整備されておらず、裁判所・検察の裁量に委ねられている状態のため、困難も付きまとい、楽観できないようです。
 ならば〝権力の横暴に負けないような力強い声を上げよう〟ということで、全国集会は大きな意味をもつものと思います。全国各地の職場や団体で日頃奮闘している同志が一堂に会し、報告・アピールを通して団結を強め決意を新たにし、エネルギーを補充してまた元気に闘う、さらには運動をより広げていく契機にもなるはずです。
 星野さん、暁子さん、弁護士の先生方、全国津々浦々から駆けつけてた方々、海外からもメッセージを寄せられた同志、すべてのアピールが真摯(しんし)で熱のこもったものでした。心からの拍手を送ります。
 特筆すべきは、沖縄、福島ではないかと思います。戦争での想像を絶する被害の上に、常に前線基地の役割を強いられた戦後70年にも及ぶ差別と弾圧。激しい怒りの中からなお強い決意に燃え、けっして妥協せず、希望を失わず闘い続ける姿に圧倒されました。福島では被曝の甚大な被害が補償されるどころか、子どもの甲状腺がんの隠蔽(いんぺい)、帰還の強制、支援に名を借りた搾取、さらには分断攻撃によるもの言えぬ雰囲気、文字通りの切り捨てに心底怒りを覚えました。同時にまた、故郷を取り戻し、ともに生きていこうと日々努力されている姿に感じ入りました。
 沖縄、福島、あらゆる差別は断じて許してはならない。すべての場面で人権は守られなければならない。これはまさしく「人が人らしく生きられる社会を」という星野闘争の原点であり、一体のものです。
 年々盛大になる全国集会ですが、今回はさらにびしびしと打たれるように響くものがありました。その根柢に、深い「愛」が感じられました。文昭さんと暁子さんの至高の愛が、普遍的な愛、隣人愛・人類愛となって波及浸透し、力と希望を与え続けているのだと確信しています。
 嵐のような感動のうちに閉会となりましたが、そののちも鳴りやまぬカーテンコールのような拍手が続いたのでした。

都内で6・23沖縄集会 労組に結集し闘おう 東京 鈴木隼人

 6月23日、「解雇撤回! 非正規職撤廃! 改憲・戦争を許すな! 労働組合の力で基地撤去をかちとろう! 6・23沖縄集会」(主催・在本土沖縄労働者会議)が東京都内で開かれました。杉並区議補選と一体の闘いとしてかちとりました。
 連帯のあいさつとして全国水平同盟の狩野正幸さんが「戦後の解放運動が基本としてきた糾弾闘争ではもう闘えない。労働運動と一体のものとして解放運動を闘う。実際、合同労組の組合員が水平同盟に加入してきた」と、組織拡大の手応えを語りました。
 沖縄民権の会の座覇光子さんは、先日逝去された元夫との思い出を語り、「解雇撤回闘争をともに闘っていた時が一番幸せな時だった」「私にはやるべきことが残されている」と新たな闘いの決意を述べました。
 在本土沖縄労働者会議を代表してなんぶユニオンの宮里勝博さんが基調報告を行いました。今年5月の沖縄闘争が、「基地の島から国際連帯の島へ」という昨年のスローガンから一歩進んで、非正規職撤廃の労働運動がIJBS労組の解雇撤回闘争として始まったことの画期的意義を提起しました。
 「基地労働者と並ぶ、日米安保の最大実体として沖縄の非正規労働者の存在がある。この非正規労働者の反乱をつくりだすことが基地撤去の最大の力になる。沖縄大学自治会再建の闘いを断固支持し、労働者・学生の若い力と固く連帯して闘おう」
 血債主義・糾弾主義とは、本土と沖縄の労働者階級を分断するものだと断罪し、「本土と沖縄の労働者の団結をかちとるために、在本土沖縄労働者は労働組合に結集して闘おう」と呼びかけました。最後に8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ、8・17大集会をかちとり、9月北中城村議会選挙を支援しようと訴えました。
 沖縄現地からは、決戦情勢に入った辺野古新基地建設阻止の闘い、沖縄労働運動の再生へ新たな闘いが始まったことなどが報告されました。
 在本土の沖縄労働者は、5月沖縄闘争の感想として「全国から解雇撤回闘争の現場に行くという新たなスタイルがとてもよかった。今後も合同労組の組織化に力を注ぎたい」と発言しました。
 なんぶユニオンなどからも闘いの報告がありました。
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