8月広島―長崎へ!戦争・核・原発なくそう 8・6ヒロシマ大行動へ 被爆69周年 実行委が呼びかけ

週刊『前進』06頁(2640号04面01)(2014/07/14)


8月広島―長崎へ!戦争・核・原発なくそう
 8・6ヒロシマ大行動へ
 被爆69周年 実行委が呼びかけ

(写真  昨年の8・6ヒロシマ大行動での団結ガンバロー)


 被爆69周年8・6ヒロシマ大行動実行委員会から、8・6ヒロシマ大行動への賛同と参加を呼びかけるアピールが発せられたので紹介します。8・6広島―8・9長崎に全国から大結集し、集団的自衛権行使、戦争、原発、労働規制撤廃に突き進む安倍政権を打倒しよう。(編集局)

「7・1閣議決定」許すな

 7・1集団的自衛権容認の閣議決定を絶対に許さない! まさに私たちは今、歴史の分かれ道に立っています。「再び戦争、ヒロシマ・ナガサキの過ちを絶対に繰り返させない! 」――この決意も新たに8・6ヒロシマに集まりましょう。ヒロシマ・ナガサキと福島の怒りを一つにして、戦争・原発・首切りの安倍を倒しましょう。
 何が「国民の命と暮らしを守る」でしょうか。「国民」の99%は労働者とその家族です。集団的自衛権行使容認・憲法第9条解体と同時に進められている成長戦略――残業代ゼロ・首切り自由・総非正規化への労働規制撤廃――。すべてが1%の資本家、権力者だけが生き延びるための「労働者への戦争」としてしかけられています。福島で原発事故を引き起こし、労働者を被曝させ、放射能汚染地域に帰還を強制し、子どもの命を危険にさらしているのも安倍です。民営化、外注化、規制緩和でJRをはじめあらゆる職場で安全を崩壊させているのも安倍です。必死になって育てた子どもの未来も非正規、被曝、そして戦争しかない。まさしく労働者の生存と権利を根底から破壊し尽くそうとしている者こそ安倍です。
 「国の存立」「国益」「国民の生命を守る」、まさにいま安倍が言っているとおりの言葉を連ねてかつての戦争も始められ、ヒロシマ・ナガサキの惨劇にまで行き着きました。これは絶対に消せない歴史の真実です。7・1閣議決定で戦争宣言を発した安倍が、8・6平和記念式典で「過ちは繰り返しませぬから」と刻まれた慰霊碑の前に立つ。これほどの被爆者への、ヒロシマへの蹂躙(じゅうりん)はありません。広島市や反動マスコミは、「3・11以来、8・6の平和公園が騒がしい」「祈りと鎮魂の8・6を取り戻せ」「首相への抗議をやめろ」などと言ってきています。一方で、広島では公然とは登場できなかったような極右勢力が安倍の戦争政治で調子づき、平和公園や広島の街中で「核武装しろ」「中国、韓国を許すな」などと扇動しています。この許し難い現実に対して、被爆者を先頭に激しい怒りで平和公園を埋め尽くさずして、安倍へ怒りの声を上げずして、どうして命を奪われた被爆者たちは「安らかに眠る」ことなどできるでしょうか。「過ちは繰り返しませぬから」という戦後日本の労働者民衆の誓いは今こそ「安倍打倒」として貫かれなければなりません。
 福島の怒りがおさまらないように、ヒロシマ・ナガサキの怒りも絶対におさまらない! 70年たとうと100年たとうと、戦争と被爆(被曝)を繰り返そうとする者たちを打ち倒さずには、絶対におさまらないのです。このけっして消すことのできないヒロシマ・ナガサキの、そして沖縄、ビキニ、福島の怒りの火を、安倍打倒の闘いの炎として燃え上がらせましょう。

被爆労働者の闘い継承し

 ヒロシマ・ナガサキの闘い、原水禁運動、被爆者解放闘争、この歴史的闘いのすべては、何よりも労働運動、労働組合の闘いとしてありました。この闘いは今、動労千葉とともに国鉄闘争の先頭に立つ動労水戸、国労郡山工場支部の被曝労働拒否の闘いとして継承され、戦後労働運動、原水禁運動の限界をのりこえるものとして発展しています。動労水戸の竜田延伸反対ストが、仮設住宅住民をはじめ地域の労働者、住民の圧倒的支持と共感を集めているように、闘う労働組合が中心に立った時にものすごい力が生まれます。労働組合こそ、生産と社会の真の主人公である労働者の団結体だからです。被曝労働拒否を貫く労働組合を中心に、被爆者の闘い、放射能から命を守る避難・保養・医療の取り組み、学生運動、農民運動、あらゆる運動が結びつき、その団結の力が国境を越えて広がる時、核と原発をなくし、戦争を止めることができます。
 福島での被曝労働拒否の闘いと団結し、広島にこそ闘う労働組合、階級的労働運動を再生させる時です。被爆しながら必死に鉄道、電車を動かし、労働運動再建へ闘った国鉄や広電の労働組合員。「再び教え子を戦場に送り『第二の広島』をつくらぬために日本の青年教育労働者が先頭に立って闘おう」と呼びかけた朝鮮戦争下の広教組青年部の闘い。原爆で家族を失い、自らも被爆し傷つきながら生き抜くために団結し、仕事を要求して闘った全日自労広島支部の闘い等々。これらの被爆者―被爆労働者の壮絶な闘い、生と死のすべてを継承し、今に生かすのは、8・6ヒロシマ大行動実行委員会に結集する動労西日本であり、広島連帯ユニオンの闘いです。今、峠三吉の詩「1950年の8月6日」の舞台でもある福屋デパートで、派遣で働く広島連帯ユニオン組合員(8・6ヒロシマ大行動実行委員会の谷口恭子事務局長)の解雇撤回闘争が闘われています。この闘いを広島のど真ん中に階級的団結と闘う組合をつくりだす闘いとして勝利させましょう。

国際連帯で戦争とめよう

 階級的労働運動と国際連帯の力こそ、戦争を止め、全原発廃炉・核廃絶を実現する力です。新自由主義の崩壊、資本主義体制の危機が進行する中で、東アジア、ウクライナ、イラク、世界中に戦争の危機が高まっています。今こそ国家主義と排外主義による労働者の分断を打ち破り、ヒロシマから全世界の労働者民衆に、核と戦争に絶対反対で闘う階級的団結と国際連帯を呼びかけましょう。
 今年の世界大会にはヒロシマと福島の闘いとの連帯を求めて、韓国反核医師会のキムイクジュン先生(東国大医学部教授)、さらに広島連帯ユニオンがつながりをもった民主労総の城西工団労組、慶北一般労組、医療連帯大邱支部の仲間が参加します。この韓国の闘う医師、労働者とともに、8・6ヒロシマから核・戦争・新自由主義と闘う国際連帯の新たな発展をかちとりましょう。
 全国、全世界の闘う仲間のみなさんの参加と賛同をお願いします。

【スローガン】

■ヒロシマ・ナガサキと福島の怒りをひとつに
■労働運動と国際連帯の力で全原発廃炉・核廃絶
●福島切り捨て・原発再稼働・原発輸出を許すな!
●被曝させるな! 福島の子どもと労働者の命を守れ!
●集団的自衛権絶対反対! 安倍たおせ! 国際連帯で改憲・戦争への道をとめよう!
    ◇

【共同代表】

下田禮子(反戦被爆者の会)中島健(被爆二世)大江厚子(セイブ・ザ・イラクチルドレン広島代表)室本けい子(NPO法人「よもぎのアトリエ」)大江照己(国鉄西日本動力車労働組合委員長)

【よびかけ人】

李東碩(広島大学大学院総合科学研究科准教授、国鉄闘争全国運動よびかけ人)石井真一(国鉄水戸動力車労働組合委員長)市川潤子(ふくしま合同労働組合委員長)宇都宮理(愛媛県職員労働組合委員長)大石又七(ビキニ被爆者・元第五福竜丸乗組員)倉澤憲司(広教組組合員、「8・6」年休被処分者)斉藤征二(元全日本運輸一般労働組合原子力発電所分会長)佐藤幸子(福島診療所建設委員会よびかけ人)椎名千恵子(3・11反原発福島行動実行委、ふくしま共同診療所運営委員)品川孝司(元三浦半島地区教職員組合書記次長)城臺美彌子(ナガサキの被爆者)鈴木光一郎(酪農家、全国農民会議共同代表)鈴木達夫(弁護士、すべての原発いますぐなくそう!全国会議よびかけ人)鈴木範雄(広島連帯ユニオン委員長)高山俊吉(弁護士、憲法と人権の日弁連をめざす会代表)田中康宏(国鉄千葉動力車労働組合委員長)土井淑平(鳥取県・ウラン残土市民会議)富田晋(沖縄北部合同労組委員長)西川重則(とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局長)野田隆三郎(岡山大学名誉教授)百武拓(広島大学学生自治会委員長)平野綾子(広教組組合員、被爆二世)布施幸彦(ふくしま共同診療所医師)松井英介(岐阜環境医学研究所)松浦武生(島根人類愛善会会長)間山政茂(南部バス労働組合委員長)三浦正子(婦人民主クラブ全国協議会代表)三角忠(8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会事務局長)宮原亮(広島連帯ユニオン青年部長、被爆三世)森川文人(弁護士、反原発弁護士運動代表)森末一義(高陽第一診療所労働組合委員長)矢山有作(元衆議院議員)山田真(小児科医)吉沢正己(「希望の牧場・ふくしま」)吉原美玲子(被爆者、キリスト者、NAZENヒロシマよびかけ人)

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8・6広島―8・9長崎反戦反核反原発闘争

広島
ヒロシマ・ナガサキと福島の怒りをひとつに
労働運動と国際連帯の力で全原発廃炉・核廃絶
8・5全原発廃炉・核廃絶ヒロシマ世界大会
 8月5日(火)午後6時30分〜8時30分(開場5時)
 広島市東区民文化センター大ホール (広島市東区東蟹屋町10―31)

8・6ヒロシマ・アピール集会
 8月6日(水)午前7時〜8時15分 原爆ドーム前
 8時20分 黙とう後、首相式典出席弾劾・中国電力包囲デモ

8・6ヒロシマ大行動大集会
 12時30分〜午後2時 広島県立総合体育館
 午後2時30分 8・6ヒロシマ大行進 (広島市中区基町4―1)
 (市内デモ 平和資料館前解散)
 主催/被爆69周年8・6ヒロシマ大行動実行委員会


長崎
 8月8日(金)午後4時30分 長崎鉄橋街頭宣伝
改憲と戦争、原発再稼働の安倍政権を倒そう!
8・9被ばく69周年長崎デモ
 8月9日(土)午前9時30分 城栄公園  (電停「大橋」下車)
 ※デモ終了後、爆心地公園でビラまきをします。

ヒロシマ―ナガサキ―フクシマ 怒りを一つに再稼働と改憲、戦争への道を許さない!
8・9被ばく69周年長崎集会
 午後1時30分 長崎県勤労福祉会館 (長崎市桜町9―6)
 主催/すべての原発いますぐなくそう!全国会議ナガサキ

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