6・28ソウル 民主労総、7・22ストへ 朴政権退陣叫び総決起大会
6・28ソウル
民主労総、7・22ストへ
朴政権退陣叫び総決起大会
「無責任・無能政権退陣!セウォル号真相究明!民営化・規制緩和廃棄!殺人的労働弾圧粉砕!反労働政策廃棄!烈士精神継承!」のスローガンのもと、民主労総(全国民主労働組合総連盟)は6月28日、「パククネ政権の独走を止めよう!民主労総総決起大会」をソウル・清渓(チョンゲ)広場で開き、7月政治決戦に突入した。
5千人の参加者を前にシンスンチョル委員長は「セウォル号惨事以後、韓国社会は変わらなければならない。涙を流してばかりはいられない。だがここに集まった人びとだけでは世の中を変えることはできない。民主労総のすべての組合員は国民とともに政治ストライキに力強く立ち上がろう。民主労総が先鋒(せんぽう)に立つ」と力強く宣言し、7月22日の民主労総同盟ストライキへの総決起を呼びかけた。
6月24日に医療民営化阻止を掲げて警告ストを闘った保健医療労組のユヒジョン委員長は「7月20日までに政府の基調が変わらなければ7月22日の同盟ストライキに合わせて全面ストに突入する」と明らかにした。
パククネ政権は6月10日、医療法施行規則改正案とガイドラインを発表し、営利子会社設立を認め、付帯事業の拡大を図るなど本格的な民営化攻撃に乗り出した。24日の保健医療労組に続き、27日には公共連盟医療連帯本部所属のソウル大病院分会と慶北大病院分会が警告ストを闘っており、鉄道とともに医療民営化阻止決戦が重大焦点化している。
さらに公共運輸労組・連盟のイサンム委員長も「政府は公共部門の民営化をたくらんでいる。公共労働者たちは8月末の対政府闘争を組織し、誤った政権を必ず変える」と強調した。
すでに民主労総と韓国労総の公共部門労働組合共同対策委員会が組織され、政府が打ち出したニセ「公共機関正常化対策」に反対し、民営化反対、非正規労働者の処遇改善、公務員の差別的制度改善を要求し、政府が交渉に応じなければ9月3日に全面ストライキに突入する計画で争議権確立に動き出している。2大労総傘下の鉄道、ガス、韓国電力技術、石油など15万組合員が共同ストライキに立ち上がろうとしている。
全教組のキムジョンフン委員長も発言に立ち、パク政権の全教組弾圧への怒りを表明した。昨年10月の法外労組通知を違法とし、全教組が処分取り消しを求めて提訴した裁判で6月19日、ソウル行政法院は「政府の全教組法外労組通知は正当」という許しがたい判決を出した。しかしこの判決後、1週間で137人が新たに全教組に加盟した。「セウォル号惨事で腹が立ったのに、全教組を弾圧するのはおかしい」という決起だ。
民主労総大会後、「コメ全面開放反対、民営化阻止、労働基本権獲得時局大会」が開かれ、全国貧民連合と民主労総、全国農民会総連盟など7団体1万5千人が参加した。時局大会後のデモ行進では警察と衝突、今年初めて放水攻撃が行われ、22人が連行された。
セウォル号惨事は激しい怒りを巻き起こしている。新自由主義の本質が暴かれ、それと闘う労働組合の力ある登場が革命情勢を引き寄せている。
7月1日、建設産業連盟のタワークレーン労働者が無期限ストライキに突入した。韓国の建設現場では年間900人もが労災事故で殺されている。この日、安倍政権の集団的自衛権閣議決定に対しソウルの日本大使館は労働者の怒りに包まれた。国際連帯で戦争と民営化を阻もう!