広島大学学生自治会 闘う新執行部を再び樹立 当局の妨害破り団結固める
週刊『前進』06頁(2638号05面02)(2014/06/30)
広島大学学生自治会
闘う新執行部を再び樹立
当局の妨害破り団結固める
(写真 投票日初日、広大キャンパス内の常設投票所で投票する百武候補【6月16日】)
新自由主義および改憲・戦争・原発と闘う全国・全世界の皆さん! 私たち広島大学学生自治会は、再建から2年目の執行部選挙を、1年生とともに意気軒高と闘いとり、闘う新執行部を樹立しました!
6月16日から5日間の選挙戦には、再建自治会の初代委員長である百武拓君(理学部)が再度委員長に立候補したほか、2人の1年生が副委員長と書記に立候補! 総投票数507、有効投票数463、信任票356の76・9%という驚異の信任率で当選を果たしたのです。
百武統一候補団の訴えは日を追うごとに浸透し、広大生の反応を呼び起こしていきました。それは第一に、百武候補団が安倍政権の進める〝解釈改憲〟(集団的自衛権の行使容認)を絶対に許さないと言って登場したことです。
安倍政権は国民的議論を避け、たった17人の閣僚の判断で、自衛隊を侵略軍へ、日本を侵略国家へ転換させるという歴史的暴挙に踏み込んでいます。これに対し当然ながら全国・全世界で抗議の声が上がっていますが、重要なことは、こうした動きは広大の問題に直結しているということです。
なぜなら〝解釈改憲〟と一体のものとして安倍政権は「武器輸出三原則」を投げ捨て、武器の海外輸出でもうけようとしています。そして広大の経営に携わっている三菱重工は、最近海外での武器見本市に戦車を出展するなど、武器輸出に積極的に乗り出しているからです。
安倍政権は大恐慌の危機ゆえの延命策として軍需産業を「成長戦略」の柱に据え、「防衛装備庁」(仮称)を新設して、大学をその研究・開発拠点にしていくとも言い始めています。大恐慌の時代に武器・戦争でもうけて生き残ろうというのです。これらは明確に私たちの未来に影響を与えるものであり、広大の中から大々的な議論を起こしていくべき問題です。百武候補団は、広大生こそ安倍の解釈改憲と武器輸出に反対し、8・6ヒロシマ反戦・反核行動の先頭に立って行動しようと呼びかけました。
第二に、福島現地で原発事故と小児甲状腺がんの多発との因果関係を否定する御用学者=神谷研二教授を許さず、広大生の手で広大を福島の人びとに向き合える大学にするため、福島の家族の保養を受け入れようと呼びかけました。
第三に、学生自治会を「学問の自由」および、「学生の権利」を守っていくための大学当局との闘争機関として、さらに発展させていくことを呼びかけました。
特筆すべきは、こうした選挙戦の過程が、何よりも闘う学生の団結を強化するものとして進行したことです。立候補者団3人が生き生きと登場し、自治会選挙が前進していることに恐れをなした広大当局は、選挙中盤、立候補した1年生の所属する学部を通じて卑劣な妨害行為に乗り出してきました。しかし立候補者団の団結は逆に強化され、当該1年生を先頭に最後まで堂々たる選挙戦が打ち抜かれました。またこの過程で、キャンパスの中での国境を超えた学生同士の連帯はますます深まり、8・6ヒロシマ闘争の成功へ闘いは進んでいます。
自治会再建から2年目。私たちは被爆地の広島大学を、新自由主義=教育の民営化と闘い、改憲・戦争・原発と闘う階級闘争の拠点として、安倍政権を打倒する階級闘争の拠点としてますます発展させていく決意です。全国・全世界の皆さんに今夏8・6ヒロシマ闘争と「戦争・原発・首切りの安倍をともに倒そう! 8・17大集会」への結集を心から呼びかけます!
(広島大学 K)