杉並補選 安倍打倒を全力で訴え 集団的自衛権は絶対許さない
杉並補選
安倍打倒を全力で訴え
集団的自衛権は絶対許さない
東京西部ユニオン副委員長の北島邦彦候補を押し立てた6月22日告示―29日投票の杉並区議会議員補欠選挙は、安倍と北島候補が真っ向から激突する大決戦として闘われた。地域のど真ん中に闘う労働組合の旗が打ち立てられ、戦争・改憲と生活破壊の安倍政権打倒へ労働者人民の歴史的決起が杉並から始まった。(関連記事2面)
デモで空気一変
告示日前日の21日、杉並区阿佐谷で「安倍をたおそう!石原やめろ!カネのための戦争・原発絶対反対」を掲げ、集団的自衛権行使容認の閣議決定情勢を撃ち、240人がデモに立った。
阿佐谷には「金目」発言をした石原伸晃の事務所がある。〝杉並の労働者人民こそが石原をひきずりおろす〟との決意に燃え、「石原ぶっとばせ! 安倍なんてぶっとばせ!」と青年労働者のコールのもと、北島候補を中心に固く団結したデモが街頭を席巻した。
沿道の注目度はこれまでとは画然と違う。真剣にビラを見てコールに聞き入る。屋上から鈴なりになって見る若者たち。飛び入りで参加する人......。労働者人民の安倍への怒りが解放され、杉並の空気が一変した。
歴史的な決起
翌22日、激しい雨が降りしきる中、荻窪の東京西部ユニオン事務所前で出陣式を行った。
「日本の階級闘争を決する選挙だ。安倍の延命を許さない」。北島候補が力を込める。支持者・区民が激励する中、いざ世界を揺るがす激動の1週間決戦に突入だ。
JR荻窪駅前では、北島候補が第一声を上げ安倍打倒の戦闘宣言を発した。「あの福島の原発事故による苦しみを泥靴で踏みにじる石原大臣の『最後は金目でしょ』発言、絶対に許せない。『命より金』の安倍政治の本性だ」「安倍を倒す力は闘う労働組合の声と行動にある。安倍を倒すのは今だ。戦争絶対反対で安倍を倒そうという一つのデモ、ストライキが全国に飛び火する」
さらに安倍の手先となって民営化・非正規職化を進める田中区政を弾劾、労働組合が先頭に立って児童館全廃絶対反対で闘おうと呼びかけた。
動労千葉の田中康宏委員長もマイクを握った。
圧巻はJR各駅頭で行われた街頭宣伝だ。北島演説に、そこかしこで討論の輪ができる。「戦争絶対反対」「安倍は大嫌いだ」。阿佐ケ谷駅では前日のデモを見たという区民が演説に大注目。阿佐谷は1945年、1万1千戸を焼失した杉並大空襲で甚大な被害を受けた地域だ。戦争絶対反対の思いが原水禁運動発祥の原動力ともなってきた。杉並の戦争絶対反対の労働者人民の思いが掘り起こされ、安倍打倒への歴史的な決起が杉並から開始されたのだ。
労組建設が前進
選挙戦が街頭の情勢を激しく揺るがす中で、闘う労組拠点建設の大前進がかちとられた。
児童館を回り、民営化反対・児童館全廃阻止の闘いも始まった。田中区政は「ニーズの減少」といううそで、児童館を廃止しようとしている。現場を無視し誇りを踏みにじることへの怒りと悔しさが充満している。
また、人間扱いしない資本に怒りを燃やし、非正規職の青年労働者が西部ユニオンとともに職場で労組も結成した。