団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』06頁(2637号06面04)(2014/06/23)


団結ひろば 投稿コーナー

職場で個人ビラ配り国鉄署名40筆超える 九州・自治体労働者 S

 先日、「集団的自衛権容認」に反対する個人名のビラを作り、昼休みに職場でまいた。
 翌日の昼休み、国鉄新10万筆署名を持って、今年入った3人の仲間を尋ねた。3人は弁当を食べ談笑していた。
 「昨日配ったビラを読んだ?」と尋ねると、2人は「ええ、読みました」と答えた。「ありがとう」と言い、さっそく国鉄署名を訴えた。3人ともちゅうちょなく署名してくれた。
 この3人を加え、職場での署名は40筆を超えた。あらためて「1047名解雇撤回の闘いは労働者の心をとらえる力がある。やっぱりこれだ」と実感した。
 また同時に集団的自衛権容認の動きについても話をした。1人が「僕は安倍首相が嫌いです」と言い、もう1人が「どうしてあんなに急ぐのですか?」と聞いてきた。「支配が崩れるのを恐れて、議会で数が多いうちに改憲など悪いことをたくさんやろうとしているからなんだ」と答えると、「そうだろうな」とうなずいていた。
 職場では別の仲間から「ビラを読みました。何で中国はあんなに強硬なんですか?」と聞かれた。「国内の経済格差など労働者の不満をそらすためだろう。安倍も同じなんだ」と答えると、「それはあり得ますね」と納得した様子でした。また別の仲間からは「安倍の暴走だ」とか「『若者を戦場に送るな!』の表現はいい。いいビラですね!」と、おほめの言葉も頂いた。誰もが戦争の危機を肌で感じるようになっているのだ。
 次は動労水戸のストライキの写真と闘いを載せようと考えている。集団的自衛権容認という改憲と戦争、そして大失業攻撃と対決し勝利するカギは労働者のストライキだからだ。
 私は以前、職場の執行部だった。「人事評価」と「昼休み時間短縮」攻撃と闘う方針を出さない執行部と対立し、執行部を追われた。本当に悔しかった。しかし、体制内指導部たちは今日の「公務員改革」攻撃の強まりにまったく闘えていない。政府・当局におもねるばかりだ。今では「こんな連中に負けてたまるか! 必ず倒してやる」という思いを強め、「次は物販をどうやって多く売ろうか、次のビラはどうしようか?」と構想を練り、牙をとぐ日々だ。

署名と物販で職場の会話と団結が進んだ 医療福祉 H

 6・8国鉄集会まで残り1週間でした。職場の仲間3人に署名と物販をお願いしました。
 昨年の9・25判決以降、8カ月間、毎日毎日頭では分かっているが、なかなか一歩が踏み出せない。なぜ言えないのか理由がわからず、本当に苦しかった。
 職種の違いから、署名以前の問題として、自分の悩みを同僚に相談できず、職場に行くのも辛かった。とうとう「自分の気持ちは、ほかの人にはどうせわからない……」と思いつめました。組合で相談しても、なかなか吹っ切れない。
 あと数日しかない!という当日。同僚の女性は「何しにきたの?」とけげんな顔。それでもJR事故の写真が多数掲載されたタブロイドを広げ、署名をお願いしました。「もし協力してもらえるなら協力してください」とだけ言いました。
 彼女はタブロイドをしばらく読んだ後、「住所はどこから書けばいいの?」と署名。話をしているうちに、ほかの2人も合流し、「何の署名?」と、何を聞くでもなく、署名に協力してくれました。
 話のついでに動労千葉物販もお願いしたところ、カタログを見て「私はこれが良い」と「物販トーク」を開始。「5000円以上だと送料がタダになる」と言うと、3人がたくさん買ってくれて、「これで5000円くらいはいったかな?」と言いました。
 今回、結果がどうあれ「話を聞いてくれる同僚に感謝をしないといけない」ということを学びました。署名をしてくれるかどうかがゴールではない。それを通じて、労組的会話、そして団結をつくり、発展させていくことが目標だと思いました。
 私の中ではもう、動労千葉署名グループは職場の主流派です。今後とも頑張ります。

北総台地の農民魂に価値観問い直された 千葉 森口 森

 空港反対同盟農民とともに数年間現地で生活した。農民と一緒に行動し闘う中で、「土に生まれ土に生きる」農民魂、不屈の開拓者精神を見た思いです。私の社会観、世界観、価値観が問い直された期間でもあった。
 農民の闘いは階級闘争そのものだと実感した。国策(ブルジョア国家政策)に屈服せず、非妥協的に闘い続けている。
 労働者は助けてもらう存在ではなく自ら闘って自己を解放する。農民もまた自ら闘って彼ら自身の自主性をかちとる。
 今、市東氏の空港用地内農地を巡り東京高裁で裁判が開かれている。国策、公共性のためといって犠牲と屈服を強要されている。空港用地に囲い込まれ、終日権力に監視され、営農も満足にできない状態にされている。
 農地取りあげという反動判決を絶対出させてはならない。農民は農地が生命だ。市東氏は裁判で「農民としてこの地で営農することがなぜいけないのか。空港より農業にこそ公共性がある」と主張している。まったく正しい。彼の生活基盤を「資本の論理(生命より金)」で強奪させてはならない。
 農地を武器にした農民の国策との闘いはブルジョア独裁国家に対する闘いでもある。労働者が生産点で資本と闘うことと同じでこの国家を倒さない限り決着はつかない。
 本来農民を守るべき農地法で強奪する行為は、ブルジョア独裁国家の根幹を成す私有財産制を自ら否定するに等しい。
 マルクスも述べているが、パリ・コミューンの教訓の一つに、農民との戦闘的連帯が達成されていれば、(ブルジョア政府による都市と農民の分断、遮断工作により連帯や食糧支援行動ができなかった)パリ労働者の孤立化は避けられ、革命の持続は可能だった。いかに労農同盟の構築が重要かを物語っている。
 市東氏、反対同盟の背後に膨大な数の労働者が控えていることを思い知らせることです。私たちにも労働者魂がある。6・25裁判へ大結集を!

闘えば勝てることを証明したすき家スト 千葉 鍋島英治

 マルクスは「森林伐採」が盗みとして罪に問われることに疑問を持ち、目の前の事件を徹底的に解明することで社会的生産の疎外形態である資本主義を解明した。人間本来の生きるべき活動である労働を、剰余価値を生み出すものとして労働力を商品化し、生命をとことん削るまで極限的労働を強いる資本主義。
 私はビルメンテナンス関係の仕事をしている。マルクスの時代と比べれば生産が高度に発達した現在は、「電力(電気)」が基本的に社会全体をおおっている、と言える。家庭、職場、交通手段等々。電力供給が完全停止したら社会全体・資本主義生産はマヒする。
 先月の「すき家」労働者の闘い。続く、ちば合同労組の労働者の闘い。資本当局はガタガタになった各現場を縮小、再編しているが、社会を動かしているのは労働者階級であることを痛いほど思い知らされただろう。あらゆる産別で同様の闘いが続いたら、資本主義(新自由主義)を打倒することは可能である。
 動労千葉がつくり上げた「反合・運転保安闘争」路線の正しさが、物質力をもって証明された。あらゆる産別現場で共通する闘争方針だ。
 新自由主義の象徴的現実「すき家」の現場でブルジョアジーに打撃を与えた。「闘っても勝てない」ではなく、闘えば勝てることを証明した。
 JR現場での、CTS労働者への「仕業点検強制」攻撃。10年たってやっと可能になる作業をわずか半年の研修で可能としているJR体制を打倒しよう! 革命的情勢を切り開き、団結し、連帯し、ともに勝利しよう!

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