金曜行動 〝安倍を即刻クビに〟
　戦争と原発へ怒りの発言

　６月13日午後６時から首相官邸前、国会前行動が行われた。豪雨の影響で前の週が急きょ中止となったため、２週間ぶりの金曜行動となった。
　原発推進と集団的自衛権行使容認―戦争・改憲に突き進む安倍への怒りは日を追うごとに激しさを増している。「安倍晋三は原発やめろ！」「やめられないなら自分が辞めろ！」。怒りのコールが官邸前でも国会前でもとどろきわたった。
　国会前では若い男性が「安倍晋三が原発をやめないのであれば、われわれが安倍を辞めさせましょう。そのためにわれわれはここに集まっています！」と呼びかけ、続けて「２年前、『原発やめろ！　再稼働するな！』と、官邸前、国会前に20万人が、身動きできないほど集まったことを思い出します。今、安倍は『国民の生命と財産を守る』などと好き放題を言っています。だったら、国民の生命と財産の最大の脅威である原発をやめろ！」と声を張り上げた。「そうだー」の声と拍手が一斉に上がった。
　さらに男性は「福島では、原発のせいで13万人が財産を奪われ、住む土地を奪われ、避難を強いられています。そして原発が再稼働されれば、地元や周辺だけでなく日本中の人、あるいはアジアや世界の人に危険が及ぶことは分かりきったことです。安倍晋三は原発をやめろ！」と繰り返した。「そうだー！」の声が再び上がった。
　埼玉県川口市から参加した男性は「アメリカの著名人は『アジアで最も危険な政治家は安倍晋三だ』と言っています。安倍晋三は核兵器を持とうとしている。集団的自衛権と言って、再軍備しようとしている」「『国民の安全と財産を守る』と言っておきながら、福島原発事故で、福島の子どもたち、若い人たちを見捨てているじゃないですか。戦時中でも、子どもたちを疎開させているんですよ。こんなことをやっている安倍を即刻クビにしましょう！」と怒りをほとばしらせた。この男性にも「そうだー！」の声援があちこちから飛んだ。
　続けて若い女性がマイクを握って「今日、初めてここに参加しました」と語り始め、「２年前に仮設住宅に歌を届けに行ったりとか、私なりに頑張ってきました。これだけ反対の声が多いのに、原発を推進し、さらにトルコに売るなんて考えられません。原発を売ってビジネスをするなんて悪魔に心を売るものです。とても許せません。一緒に手を携えて平和のために頑張りましょう！」と声を振り絞った。
　官邸前のスピーチでは年配の女性が「福井地裁の大飯原発運転差し止め判決に対して、原子力専門家の意見を聞いていないという批判があった。実に笑止千万だ。この『批判』をそっくり規制委員会に返したい。川内（せんだい）原発の安全審査では、火山の専門家の意見も聞いていない。川内原発の再稼働はありえない。すべての原発を直ちに廃炉にせよ！」と叫んだ。
（Ｈ）