武田君処分撤回裁判 原告不在を弾劾 学祭規制粉砕 決意新たに
武田君処分撤回裁判
原告不在を弾劾
学祭規制粉砕 決意新たに
6月13日、法政大学の武田雄飛丸君(文化連盟委員長)への不当な無期停学処分の撤回を求める裁判の第6回口頭弁論が東京地裁民事第25部(矢尾渉裁判長)で行われた。「暴行」デッチあげで6月3日に起訴され勾留中の武田君は「勾留執行停止」を申請したが、不当にも却下された。
裁判の冒頭、代理人・藤田城治弁護士が武田君の怒りを体現して意見陳述に立った。「5月13日の逮捕当日、警察は罪名すら伝えず武田君を現行犯逮捕した。『暴行』で起訴したのは『器物損壊』の証拠がまったくなかったからだ」「今回の逮捕で逮捕者は2006年以来126人目となった。4月25日の法大集会には首都圏学生とともに法大生が数多く参加した。逮捕―起訴はそれに対する法大当局と警視庁公安部の『報復』だ」
「『ジャージ部隊』など法大当局の側の暴力はこれまですべて不問に付されてきた。大学を批判する学生を暴力によって排除するという異常な状態がまかり通っている。処分は武田君をキャンパスから排除するために、理由を後づけしたものだ」「原告本人が不在のまま裁判が進行することは許されない!」
藤田弁護士の陳述に法廷は沸いた。次回進行協議において、裁判の続行か停止かが争われる。
今回、原告・被告双方から申請した証人の陳述書が提出された。今回提出された陳述書は以下の7人のものだ。原告からは山本一如君(文化連盟書記長)、増井真琴君(元文化連盟企画局長)、豊島耕一さん(佐賀大学名誉教授)、03年度自主法政祭実行委員長Aさん。被告・法政大からは、鈴木靖(処分時の国際文化学部長)、宮崎伸光(学生センター長)、浅野広人(総務部職員、「盗撮」を担当)。
裁判後に行われた総括集会は、武田君の早期奪還へ熱気あふれるものとなった。藤田弁護士による解説に続き、代理人弁護士2人からあいさつが行われた。石田亮弁護士は、「起訴当日、検察内でも『こんなことで起訴するのか』とせめぎあいがあったのではないか。今回の起訴は政治的なものだ」と語った。
鈴木達夫弁護士は、「これから証人採用が焦点になってくる。最大の焦点は宇田川(12年度学祭実委員長)だ。裏切り者を絶対に許してはならない」「起訴は不当であり、『違法捜査による公訴棄却』しかない。安倍自身が起訴を判断していると構えるべきだ。敵階級の息遣いまで聞こえてくるような攻防になってきた」と述べた。
武田君の両親も発言。田中優子体制に対する批判がたたきつけられた。最後に獄中の武田君の様子が伝えられ、参加者はともに闘う意志をいっそう強めた。
武田君起訴は安倍の戦争・改憲の攻撃と一体である。他方で、これから自主法政祭への規制をめぐる攻防が本格的に始まる。今年始まったキャンパス中央工事は学祭規制をさらに激化させる。すでに学祭実は「大幅な変更」を明言している。「学祭規制のための処分」の本質はますます明らかになる。武田君早期奪還―学祭規制粉砕、安倍打倒を一体で闘おう。全国学生は武田君のように闘おう!
(首都圏学生・K)