６・２９星野全国集会へ（中）
　全世界に広がる闘い
　魂の底から人民鼓舞

　「私は無実だ。私はやっていない。無実なのに無期を強いられる、それがどれほど理不尽なことなのか。それだけではない。そんなことがまかり通る世の中は、全ての人々にとっても、人間が人間として当たり前に生きるという現在と未来を奪うものだ」
　これは、２００９年に星野文昭同志が第２次再審請求の陳述書で、日帝権力への烈々たる怒りをたたきつけた戦闘宣言だ。星野同志は１９７５年に逮捕されてから39年間、みじんも揺るがず国家権力と非和解的に闘い続けている。世界大恐慌がますます深化し、脱落帝国主義・日帝安倍政権が改憲と戦争の道に踏み込んでいる。そのとき、国家権力の不正義の前に不屈に立ちはだかり、人間が人間らしく生きる世の中をつくろうと訴え続ける星野同志と暁子さんの闘いは、生きるための闘いに立ち上がっている労働者階級人民を、魂の底から励まし支える力となっている。

「有罪」の証拠は崩れている

　星野同志への無期攻撃は、無実を百も承知で密室で作り上げた、デモ参加者の少年たちの「供述調書」のみで有罪判決を下した権力犯罪である。
　星野同志は１９９６年に再審を請求して敢然と反撃の闘いに決起。12年にわたる第１次再審請求で星野同志を有罪とした核心的証拠の誤りを最高裁に認めさせた。デモ隊員だったKr少年の強制された供述「きつね色の背広を着た人が機動隊員を殴ったのを見た」「きつね色の背広を着た人は星野さんしかいない」「だから殴打した人は星野さんだ」は、星野同志が当日「うす青色」のブレザーを着ていたことが証明され根底から覆された。
　これだけで再審は開始されなければならなかった。だが、最高裁は上着の色が間違っていても、「殴打者が星野だと声で分かった」として確定判決を変更する必要がないと居直ったのである。死刑求刑・無期判決が70年安保・沖縄闘争への報復としての国家によるデッチあげであることが暴かれることに恐怖し、むき出しの国家暴力で無期攻撃を維持したのだ。
　この地平で、現在、第２次再審請求の異議審を闘っている。東京高裁・高検との攻防を徹底的に激化させ、全証拠開示・再審開始をかちとろう。

労組・地域での闘い広がる

　星野同志を取り戻す闘いの中軸で労働組合と労働者階級が立ち上がっている。全国労組交流センターは「星野さんをとり戻そう！全国再審連絡会議」とともに、２度にわたって徳島刑務所包囲デモを闘った。労働組合や労働者の集会で決議が上げられ、星野同志奪還の署名が取り組まれている。『愛と革命』が発刊されると、次々と労働者の手に渡り、読まれている。星野同志と暁子さんの闘いは２０１０年代中期階級決戦を闘う労働者階級の魂となっている。
　さらには、全国各地で大衆的な絵画展の開催、救援会の結成が大きく進み始めた。
　岩手では、キリスト者によって救援会が結成され、「星野さんを取り戻す闘いは国家の犯罪を暴くことだ。北東北全県に救う会を拡大したい」と意欲的取り組みを始めている。５月には、秋田で１００人が参加した絵画展と30人の集会がもたれた。さらに、岩国や、九州の久留米など、新しい地域でも絵画展開催が準備されている。

アメリカから熱い連帯表明

　アメリカで「愛国者法」違反で不当にも懲役10年とされ、今年１月、全世界の労働者人民の力で釈放をかちとった闘う弁護士リン・スチュアートさんが、感動的なメッセージを６・29星野全国集会に寄せてくれた。リンさんは、「40年にもわたってぶれることのない強い魂を持って獄中から抵抗を続け、その共通する魂が同じくアメリカで獄中にいた私を支え続けてくれた」「星野さんは兄弟だ」と、熱い連帯の気持ちを表明している。
　動労水戸の常磐線竜田延伸反対のストライキ、６・８国鉄大集会の感動的成功は、「ＪＲ体制打倒し、革命勝利へ」の路線的物質化を圧倒的にかちとり、フクシマの怒りと非正規職労働者の「生きさせろ」の怒りを根底から解き放った。安倍政権の戦争・改憲攻撃との闘いを貫いて闘う杉並区議補選がうなりをあげて前進している。
　労働者人民のすべての怒りを結集し、全証拠開示・星野同志奪還の６・29星野全国集会に全力で結集しよう。星野同志奪還の闘いを全社会、全世界に押し広げ、２０１０年代中期階級決戦の勝利を切り開くため１００万人署名にうってでよう。
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全証拠開示！　再審開始！
無実で39年　今こそ星野さん解放を
６・29星野全国集会
　６月29日（日）正午開場
　　　午後１時開会　上野公園野外ステージ
　星野文昭さんのメッセージ／家族の訴え
　再審弁護団報告／国際連帯／決意表明／歌
　主催／星野さんをとり戻そう！全国再審連絡会議