韓国鉄道労組が三里塚へ 北原事務局長らと感動的交流

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週刊『前進』06頁(2636号06面01)(2014/06/16)


韓国鉄道労組が三里塚へ
 北原事務局長らと感動的交流



(写真 6・8国鉄大集会で市東孝雄さんを囲んで。右からオムギリョン本部長、市東さん、コジョンファンさん、星野暁子さん)


 韓国から6・8集会に参加した全国鉄道労組ソウル本部のオムギリョン本部長、民主労総ソウル本部元本部長のコジョンファンさんらは、動労千葉の案内で6月9日午後、千葉県成田市の三里塚現地を訪れ、三里塚反対同盟と交流を深めた。
 まず天神峰の市東孝雄さん宅の作業場前で現地闘争本部の同志から市東さんの農地死守の闘いについて説明を受けてから現地調査に出た。三里塚訪問が3度目というコジョンファンさんは、封鎖された団結街道を前に「許せない」と怒りをあらわにした。市東さんの南台の畑、東峰開拓組合道路、東峰神社などを訪れ、今なお国策を阻んで立つ三里塚闘争48年の歴史と現状を見て回った。
 東峰部落の萩原さん宅に立ち寄り、畑で農作業中の萩原富夫さんとあいさつを交わした。コジョンファンさんは、富夫さんとの再会を喜ぶとともに萩原進さんの突然の逝去への悲しみを語った。

(写真 農作業中の萩原富夫さんと畑で歓談するオムギリョンさんら【6月9日 東峰】)


 夕方、場所を移してビデオ「三里塚・大地の乱」を鑑賞した後、交流会が始まった。
 動労千葉の川崎昌浩執行委員が司会を行い、初めに田中康宏委員長が「成田空港の開港攻撃の時にジェット燃料を運ぶ機関士が全員動労千葉の組合員でした。僕らは何人もの解雇者を出しながらジェット燃料輸送を拒否する闘いをした。これが労農連帯の出発点でした」と語り、それが国鉄分割・民営化と闘える力にもなったと反対同盟への感謝を表明した。
 続いて反対同盟の北原鉱治事務局長が、「今の国際情勢を見るといつなんどき戦争になるか分からない。日本と韓国の労働者と農民が手を結んで戦争をさせないことだ。なぜ国家暴力をもって成田空港を進めているのか。それは戦争の基地として使うためだ」と、国際連帯こそが戦争をとめる力だと力説した。
 反対同盟の伊藤信晴さんの音頭で乾杯を行い、現闘の同志が用意した心尽くしの料理を味わいながら交流が続いた。

(写真 三里塚現地で開かれた交流会で北原事務局長を前に三里塚闘争への感動を語るオムギリョンさん【6月9日】)


 オムギリョンさんは「農民だけではなく、労働者、学生を含めて闘いぬいた三里塚闘争であると認識しました。労働者民衆の広範な闘いである三里塚闘争を韓国で多くの人たちに知らせたい。多くのことを学び、一生懸命闘い、組織し、そして多くの同志を連れて日本に来たいと考えています」と抱負を語った。
 コジョンファンさんは「北原事務局長が元気でいらっしゃるのがうれしい。三里塚に来るとすごく安らかな気持ちになります。三里塚闘争のように闘えば世界を変えることは可能だと思います。これからも韓国の労働者は、三里塚、動労千葉と連帯してともに力強く闘いたい」と語った。
 国際連帯の砦=三里塚闘争の勝利へ6・25控訴審闘争に大結集しよう!

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