団結をつくり福島と結んで杉並区議補選に勝利しよう 6・25農地裁判―29星野集会へ
団結をつくり福島と結んで杉並区議補選に勝利しよう
6・25農地裁判―29星野集会へ
感動に包まれた6・8国鉄闘争全国運動大集会では「JR体制打倒―安倍・葛西打倒」の戦闘宣言が発せられました。新自由主義の崩壊と米帝の没落が劇的に進み、オバマがロシアを排除するべく開いた主要7カ国(G7)首脳会議では、日・独・仏などの思惑がバラバラで一致できませんでした。大恐慌下で帝国主義間・大国間の争闘戦が軍事化・戦争化しています。安倍は危機にかられ改憲と戦争に突進し、労働者階級の団結を破壊しようとしています。「もう我慢ならない。安倍を倒せ」の渦巻く怒りを束ね、6月杉並区議会議員補欠選挙に勝利しよう。夏期カンパ闘争に総決起しよう。
「新幹線輸出」戦略が破産
現代革命への挑戦が、都知事選で始まり、5・2動労千葉ストライキ―5・31動労水戸ストライキ―6・8国鉄闘争全国運動大集会へと大前進しています。
6・8集会は、国鉄闘争の本格的発展の新たな出発点を切り開くことをもって、2010年代中期階級決戦の橋頭保を築きました。
今日、国鉄1047名解雇撤回闘争とJR外注化・非正規職化攻撃と闘っている勢力は、唯一動労千葉派だけです。その求心力でJR職場に労組の枠を超えた団結をつくり出しています。
被曝労働拒否で闘う動労水戸と国労郡山工場支部の闘いは、国鉄闘争が反原発闘争においても地域住民の希望を集めることを示しました。
「動労総連合を全国につくろう」という大方針は、JR大再編情勢に切り込み、JR会社の外注化・非正規職化攻撃を動労総連合の組織建設でもってJR体制打倒に転じていく闘いです。
安倍、葛西(JR東海名誉会長)が推進する国家的事業「新幹線パッケージ輸出」は今日、タイでもブラジルでも、ベトナム、インドでも軒並み破綻しています(日経新聞6・4付)。これは安倍「成長戦略」の最大の危機です。JR体制打倒の国鉄決戦が日帝打倒の大道であることがここでも示されています。
6・8集会のすべての発言者から「闘いの一切の土台は職場生産点にある」「青年労働者も経験を積んだ仲間も、国鉄も4大産別も全産別も、正規も非正規も、横一線で闘おう」と、いよいよ拠点建設、労働組合権力の獲得への総決起が宣言されました。
そして、国際連帯闘争の画期的飛躍です。「世界を揺るがした23日間の韓国鉄道労組スト」は世界的にも未曽有の闘いです。その鉄道労組と国鉄全国運動が感動的に合流したのです。
こうして6・8集会は、国鉄闘争全国運動が階級的労働運動全体に責任をとる勢力として登場することを内外に宣言しました。これらを可能にしたのは、革共同が「JR体制打倒しプロレタリア革命へ」の固い路線的一致のもとに闘いぬいたことにあります。
田中区政は安倍の最先兵
6月杉並区議補欠選挙こそ、6・8集会が切り開いた2014年後半戦の突破口です。
安倍が集団的自衛権の閣議決定をもくろむ国会会期末の6月22日を告示日とするこの選挙闘争は、闘う労働組合をつくり、職場生産点から安倍を倒す、新たな闘いの宣言です。
杉並区議補選は第一に都知事選で開始した、権力を取りに行く闘いです。首都東京に階級的労働運動路線で労組拠点を打ち立てる、2010年代中期階級決戦の戦略的闘いです。
安倍の攻撃とは何か。それは集団的自衛権行使と残業代ゼロ法(労働規制撤廃)を一緒に強行することにはっきりと表れています。
戦争と改憲を、労働現場における労働時間・賃金・安全の破壊で強行しようとするのが安倍政権です。ですから、口では改憲に反対するフリをして、1047名闘争から逃走し、解雇撤回を投げ捨てた体制内勢力に闘えるはずがありません。
「生きさせろの大反撃を」「生きるために団結して闘おう」(本紙前号)の根源的怒りと決起こそが生活を守り戦争も止めます。それを労働運動で闘う、拠点建設で闘うのが、今度の杉並区議補選闘争です。
第二に、安倍を直撃する選挙戦として闘おう。安倍政権の「成長戦略」の柱の一つは、残業代ゼロ法などとともに、女性労働者を低賃金・非正規職労働者として労働市場に送り込むための子ども・子育て支援新法です。
田中区政は、安倍政権の最先兵として、杉並区にある42カ所の児童館を再編・廃止する攻撃をかけてきました。これは児童館で働く正規・非正規の500人の労働者を解雇し、児童館に集まっていた子どもと親、そして職員の安全を崩壊させる大攻撃です。
児童館職員を組織する杉並最大の労組・区職労や自治体職場での階級的労働運動の実践は、都知事選で挑戦した「1千万人に働きかけ、百万人を組織する」闘いそのものであり、全国の闘う自治体労働者の最先端の闘いです。
6・1荻窪大街宣に続いて国鉄署名が職場、街頭で訴えられ、JR、郵政、自治体、学校、医療福祉、民間職場での組織化の挑戦が進んでいます。その土台である東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の解雇無効判決という大前進の地平で、安倍政権と田中区政を打倒しよう。
反戦・反原発の砦=杉並
第三に、戦争・改憲阻止の選挙闘争です。6月11日、安倍首相は党首討論で「憲法が国民の命を守る責任を果たさなくてよいと言っているとは思えない」と発言しましたが、資本主義が国民を守ったことはありません。
第2次大戦での日本人戦死者は310万人ですが、1945年2月にはそこまでは至っていませんでした。しかし同年2月14日、近衛元首相が天皇に「早く戦争を終らせないと日本で共産革命が起こる」と上奏しますが、天皇が「もう一度戦果を挙げてから」と拒否、「国体護持」のための時間稼ぎを図りました。こうして3月東京大空襲と全国各地の空襲、沖縄戦、広島・長崎、そして戦地での犠牲が百数十万人もの規模に膨れ上がったのです。
こうした戦争への怒りに形を与え、戦後日本の反戦闘争を先導したのが杉並の原水爆禁止運動でした。1954年3月1日のビキニ水爆実験に怒り、翌月から1カ月で杉並区内26万6千人の署名を集めました。この区民の燃える熱情を踏みにじり、原水禁運動を分裂させ原発を容認したのがスターリン主義と社会民主主義者です。
杉並は全国・全世界の党派闘争の煮えたぎるるつぼです。杉並の勝利は世界に開きます。反原発も杉並から始まり、それは13年参院選―14年都知事選の中に脈打っています。そのすべてを受け継ぎ勝利させる労組拠点をつくる、6月杉並区議補欠選挙に総決起しよう。
2010年代中期階級決戦を、①国鉄決戦②戦争・改憲阻止と反原発決戦③選挙闘争の3大階級決戦として闘おう。
夏期カンパに総決起しよう
5・31いわき闘争の感激、6・8国鉄闘争全国運動大集会の興奮が広がっています。「安倍を倒したい。本当に勝ちたい」「原発をなくしたい。原発や戦争から子どもを守りたい」「生きたい」と切実な思いが高まっています。
6・8集会の地平を発展させこの願いを実現する核心は、組織拡大闘争に格段の力を注ぐことです。労働組合をつくること、組合に加入することを全力で訴え討論しよう。労働組合(学生自治会)と革命党は相互に不可欠の存在です。それは党への結集で一体化します。『前進』を購読し、革共同・マル青労同(マル学同)に結集しよう。その決定的な闘いとして夏期カンパ決戦に総決起しよう。
6・21杉並デモ、6・25市東さん農地裁判控訴審闘争(東京高裁)、6・29星野全国集会をかちとろう。卑劣な起訴攻撃と闘う、法政大学の武田雄飛丸君を奪還しよう。全国大学に学生自治会の旗を打ち立てよう。国労全国大会代議員選挙から全国大会に攻め上ろう。
7・27革共同集会に総決起しよう。8・6ヒロシマ―8・9ナガサキから、「戦争・原発・首切りの安倍をともに倒そう8・17集会」をかちとろう。がんばろう。