市東さん農地裁判 3万人署名運動に取り組み 6・25控訴審闘争へ
市東さん農地裁判
3万人署名運動に取り組み
6・25控訴審闘争へ
三里塚反対同盟が、市東さん農地裁判勝利へ、3万人署名達成と6・25東京高裁闘争へ向けて発したアピールを紹介します。(編集局)
全国の労働者、農民、闘う仲間の皆さん。市東さんの農地裁判の控訴審闘争に勝利するために、改めて3万人署名運動にご協力をお願いいたします。
3月26日、東京高等裁判所での第1回弁論では市東孝雄さんの正義の意見陳述が行われました。弁論に先立ち、8019筆の署名を貝阿彌裁判長に提出しました。市東さんは「農地はわたしにとって命そのものです。一審判決は、わたしから農地を取り上げて、農業をやめろというものです。これは〝農民殺し〟の判決です。この判決を下した裁判所に激しい怒りがこみあげます。絶対に受け入れることはできません」と貝阿彌裁判長に畑の土を証拠として提出し訴えました。
今日の裁判所は、最高裁を頂点にして国の代弁機関に成り下がっています。結論ありきの審理しかしていません。これを変えるのは法廷内での弁論およびそれと結びついた運動の力です。市東さんの1万3千平方㍍の農地強奪は、空港建設でも例のない戦後最大の「強制収用」です。農民の生きる権利が国家暴力で奪われてはなりません。
6月25日、東京高等裁判所の控訴審第2回弁論がおこなわれます。多くの皆様の結集を呼びかけます。第1回に続いて、多くの署名提出を予定しています。3万人署名への取り組みを重ねて訴えます。
4月30日、経済利権団体を尖兵(せんぺい)にした「成田第3滑走路実現する会」設立総会に対し、反対同盟は弾劾闘争を行いました。現在の暫定滑走路に平行する滑走路を「もう1本造る」という話しです。何百㌶という規模の用地買収=農地強奪の計画で、予定地の見込みすら明らかにできていません。空港間競争に負け、生き残りをかけての絶望的なあがきです。しかし市東さんへの攻撃を強め、24時間化、発着枠の拡大などを狙うものです。空港周辺の騒音下住民と共に計画自体を断固として粉砕するために広範な闘いを巻き起こさなければなりません。
3代・100年、心血を注いで耕してきた市東さんの農地を守りぬく闘いは、農民をはじめすべての人びとの生きる権利を守る闘いです。「農地取り上げは許さない」の怒りを3万人署名として実現することで、「国策裁判」をくつがえす力になると確信します。
安倍内閣は、「アベノミクス」で幻想をあおりながら、住民の命よりも金もうけ優先、戦争・改憲の反動政治をおし進めています。こうした政治を止めるのは民衆の力です。各地のさまざまな闘いが激しさを増している中で、誠に恐縮ですが時間が限られています。不当判決を許さないために、職場の仲間、友人・知人など、ひとりでも多くの方々に署名を呼びかけていただければ幸いです。集まりました署名はできるだけ早くお届け下さい。25日、第2回控訴審での提出に向けた集約日を6月22日にしたいと思います。ぜひとも3万人署名の実現にご協力いただきますようお願い申し上げます。
2014年5月13日
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◎第3誘導路裁判
6月9日(月)午前10時30分開廷 千葉地裁
市東さん農地裁判 6・25控訴審闘争
6月25日(水)午後3時開廷
東京高等裁判所102号法廷
午前10時30分 裁判所前集合、リレートーク
正午 日比谷公園霞門から高裁包囲デモ出発
午後2時30分 傍聴券交付