JR北海道の解雇許すな 函館で国鉄10万署名

週刊『前進』06頁(2635号03面04)(2014/06/09)


JR北海道の解雇許すな
 函館で国鉄10万署名


 5月31日、国鉄闘争全国運動・北海道の労働者は、JR函館駅前で最高裁に解雇撤回の判決を迫る国鉄10万筆署名の街宣を行いました(写真)。地元の2人の労働者が2月に不当解雇されたことに対し、「JR北海道は保線労働者の解雇を撤回しろ!」と訴え、署名が26筆寄せられました。
 今年2月、大沼保線管理室勤務の23歳と59歳の2人の労働者が懲戒解雇されました。昨年9月に函館線大沼駅構内で貨物列車が脱線した直後、2人はレール数値を改ざんしたとされています。入社したての青年や退職間際の労働者が勝手にそんなことをやるでしょうか。保線現場での安全の崩壊、鉄道の安全に対するモラルの崩壊が背景にあって、事故原因隠しのために改ざんが行われたのです。上司の指示があった疑いも濃厚です。
 「会社に従った青年の未来を奪う解雇は、青年を切り捨てる今の社会の縮図だ」「安全崩壊のJRの始まりは1047名の解雇。この2人の不当解雇をJR体制の終わりにしよう」「北海道新幹線から函館を切り離し、大間原発の死の灰を押しつけるこの社会を労働者の団結でひっくり返そう」との訴えに共鳴し、高校生など若者が多数署名してくれました。
 これまでJR北海道には、レール数値改ざんを懲戒解雇の対象とする就業規則はありませんでした。安倍政権の介入と国土交通省の圧力で今年1月に就業規則の変更提案があり、すべての労組の同意で9月にさかのぼって適用されたのです。
 JR体制のもとではJR北海道の安全は回復できません。動労千葉や動労水戸のように闘う労働組合を北海道に打ち立てることが一切の出発点です。このことをさらに訴えて、北海道の労働者は6・8全国集会に結集します。
(北海道・S)
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