6・25農地裁判闘争へ 全学連三里塚現地行動隊がアピール 3万署名を全力で推進し東京高裁を大包囲しよう
週刊『前進』08頁(2634号07面01)(2014/06/02)
6・25農地裁判闘争へ
全学連三里塚現地行動隊がアピール
3万署名を全力で推進し東京高裁を大包囲しよう
東京高裁第19民事部(貝阿彌誠裁判長)で開かれている三里塚芝山連合空港反対同盟・市東孝雄さんの農地裁判控訴審第2回弁論まで1か月を切りました。全学連三里塚現地行動隊から、2010年代中期階級決戦の一環としての市東さん農地決戦勝利に向けたアピールを発します。
安倍の戦争・改憲攻撃に高まる怒りと危機感
大恐慌情勢下の帝国主義間・大国間の争闘戦がの激化し、軍事化・戦争化しています。その中で安倍政権は、1930年代と同様、労働者を食わせられない現実をも利用して排外主義・国家主義をあおりながら戦争・改憲へと絶望的に突進しています。安保法制懇報告を受けた安倍は、解釈改憲による集団的自衛権行使の容認へ踏み出すと宣言し、武器の輸出や共同開発、自衛隊による離島奪還訓練、辺野古新基地建設にむけた刑特法適用の宣言など、矢継ぎ早に攻撃を激化させています。
こうした安倍政権の戦争・改憲への動きに、多くの青年・学生が危機感を持ち、どうしたら戦争を止めることができるのか、真剣に悩み模索しています。スターリン主義者や血債主義者は、労働者を蔑視し、労働者の決起を信頼していないがゆえに職場生産点での闘いを放棄し、資本へのお願い路線で青年・学生に屈服を迫っています。
しかし、革命の火薬庫=沖縄での沖縄大学学生自治会建設やIJBS労組の解雇撤回の闘いが明らかにしているように、階級的労働運動と国際連帯の闘いこそが戦争を阻止し時代を切り開きます。体制内勢力の欺瞞(ぎまん)を打ち破り、安倍政権を打倒する労働者・学生の政治的決起を職場・キャンパスから実現することにこそわれわれの未来があります。
「JR体制打倒し革命勝利へ!」の不動の路線のもと国鉄闘争を推進し、党と労働組合の一体的建設に勝利しよう! 合理化攻撃と闘わず、職場闘争と反戦政治闘争を切り離す戦後労働運動の限界を打ち破り組織拡大を実現しよう!
6・8国鉄集会と一体のものとして、安倍政権打倒の最前線の闘いである市東さん農地死守の闘いへの総決起を訴えます。
市東さん農地死守の闘いは安倍打倒の最前線だ
三里塚闘争は、軍事空港建設を阻む闘いです。成田空港は4000㍍級滑走路を有し、朝鮮有事の際の米兵50万人の受け入れ・兵站(へいたん)拠点、出撃基地として位置づけられています。自衛隊の海外派兵にも何度も使われています。そして同時に、安倍政権の「戦後レジームからの脱却」の一環としてある企業の農地所有=戦後農地制度の解体を阻む闘いです。農地裁判一審の千葉地裁・多見谷寿郎裁判長は、戦後の農地法のもとにおいては前例のない「耕作者の同意なき農地買収」を初めて認める反動判決を下しました。全国の農民のTPP(環太平洋経済連携協定)・減反政策廃止への怒りと結びつき、安倍打倒の農民決起をつくり出そう!
さらに、LCC(格安航空会社)の破綻的現実が事故続発・安全崩壊・雇用破壊として明らかになっているにも関わらず、国土交通省は成田の3本目、羽田の5本目の滑走路の建設へと進もうとしています(週刊三里塚第896号)。空港内外の労働者・住民の騒音拡大、安全破壊・雇用破壊への怒りと一つに農地を死守し、第3滑走路を粉砕しよう!
動労千葉との労農同盟の力
「反戦・反核の砦(とりで)」として闘われてきた三里塚闘争は、「伝家の宝刀」と言われた土地収用法を破綻に追い込み、軍事空港の完成を阻んできました。最大の力となったのが、動労千葉と反対同盟との間で築かれてきた労農同盟です。戦争を阻止する力は国境を越えた労働者階級の団結=国際連帯にこそあります。労働者階級の国境を越えた階級形成にとって三里塚闘争が果たしてきた役割は決定的であり、今その真価を発揮すべき時です。
動労千葉は、ジェット燃料貨車輸送阻止闘争を、農民との連帯と反合理化・運転保安確立を貫くものとして闘いぬき、現場労働者の圧倒的信頼を得て、その力で動労本部からの分離・独立をかちとり、国鉄分割・民営化攻撃と真っ向から闘うことができたと総括しています。
「労働組合はゼニ・カネのためだけに闘争をやるんじゃない。ゼニ・カネ以外だって闘争をやることはあるんだ」(故中野洋前動労千葉委員長)と、自らの個別的利害を超えて全体の利益(人間的共同性)のために闘うという階級的労働運動の核心を貫き、労働者の誇りをかけて闘ったのです。
その原則的で妥協を知らぬ闘いの実績が、韓国・民主労総やアメリカ・ILWU(国際港湾倉庫労組)との結合を実現し、全世界で吹き荒れる新自由主義攻撃と闘う労働者の国際的団結を生み出しました。
動労千葉とともに、個別的利害を超え、労農学人民全体の利益をかけた闘いの中にこそ真の人間的共同性が宿ることを実証しているのが三里塚闘争です。農民の主体的闘いと労働者階級が結合した闘いを展開し、プロレタリア独裁権力の樹立にむけた労農同盟を今こそ発展させよう! 市東さんの農地死守に全力で取り組もう!
職場・学園で署名集め青年・学生に訴えよう
あらゆる政治運動が物取り主義へと転落する中で、代償を求めず、一切の話し合いを拒否して国家権力中枢と非和解で闘いぬいてきた三里塚闘争48年の歴史・戦闘精神は青年労働者・学生を獲得する力があります。職場・キャンパスで苦闘し必死に立ち上がっている青年労働者・学生に市東さんを先頭とする反対同盟の絶対反対の闘いが感動をもって受けとめられ、自らの職場・キャンパスで闘う勇気と展望を与えています。市東さんの農地死守の闘いと青年・学生の「生きさせろ」の闘いは一つです。
青年・学生と結びつく決定的武器が控訴審勝利に向けた3万人署名です。強固な地区党建設に向けた一環として3万人署名に取り組もう。一切はわれわれの情熱と意志、目的意識性にかかっています。反対同盟パンフとDVD「三里塚大地の乱2014」を活用し猛然と組織しよう。
東京高裁・貝阿彌裁判長は、早期結審で市東さんの命=農地を奪おうとしています。これを許さない第2回弁論への大結集が決定的です。
控訴審勝利3万人署名を集め、6・25第2回弁論に大結集しよう! 全学連三里塚現地行動隊はその最先頭で闘います。