沖縄大に学生自治会を再建 戦争と「教育の民営化」に反乱を 革共同中央学生組織委員会
週刊『前進』08頁(2634号06面01)(2014/06/02)
沖縄大に学生自治会を再建
戦争と「教育の民営化」に反乱を
革共同中央学生組織委員会
(写真 キャンパス中央集会に集まった学生に赤嶺君【右】が「団結して戦争とめよう!」と訴え【5月19日】)
全国の労働者・学生のみなさん! 新たな歴史を切り開く感動的勝利がかちとられた。5月27日、沖縄大の学友は「沖縄大学学生自治会の再建」を誇り高く宣言した。学生自治会復活会の呼びかけでうち抜かれた5・19キャンパス集会(前号既報)と全学投票を経て、沖大生は新自由主義と闘う団結体をつくり出した。戦争翼賛者の本性をむき出しにした沖大当局を徹底弾劾して復活会代表・赤嶺知晃君が屹立(きつりつ)し、多くの沖大生が合流し、全国学生も団結して決起した。1〜5月の日本階級闘争の激闘が、沖大自治会再建として結実した。IJBS闘争(日本IBMビジネスサービス労組の雇い止め撤回闘争)とも合わせ、沖縄の青年労働者・学生が沖縄階級闘争の主人公としてみずみずしく登場した。
辺野古新基地建設反対
再建された沖大自治会は、スローガンの冒頭に「辺野古新基地建設反対の声を上げよう。学生として戦争に反対しよう。戦争と基地をなくす力は学生の団結と行動にあります」と掲げている。沖大自治会は、安倍政権の集団的自衛権行使容認攻撃(5月15日)と対決し、日帝の新たな侵略戦争と改憲攻撃を粉砕する主体として歴史の表舞台に登場した。沖縄学生の戦争反対の意志の結晶だ。安倍政権が「戦争のできる国家」に突き進む中、これにくみする「戦争翼賛大学」を真正面からうち破らなければならない。キャンパス封鎖をうち破った4・25法大闘争、5・13武田雄飛丸君(法大文化連盟委員長)弾圧粉砕闘争が、その最先端の攻防だ。新自由主義大学への全国学生の闘いは、一方で「改憲反対」を掲げながら学生を分断支配する「法大・田中優子総長―沖大・仲地博学長」のペテン性を暴き出し、他方で葛西敬之(京都大経営協議会・JR東海名誉会長)や佃和夫(広島大経営協議会・三菱重工業取締役相談役)のようなブルジョアジー中枢を弾劾し、彼らを300万学生の「共通の敵」として浮かび上がらせている。沖大自治会再建は、その一角をうち崩す決定的勝利だ。
赤嶺君や武田君という「一人の人格」の革命的決起がすべての怒りを体現し、時代を切り開く。自らの闘いを全世界の労働者人民の反乱の一環に位置づけ、「学生は必ず立ち上がる」という確信に燃えて立ち上がった時、キャンパス全体を揺さぶり獲得できる。赤嶺君や武田君のように闘おう!
「オール沖縄」うち破り
沖大自治会再建は、「第二の法大」と言えるような、学生の主体性の圧殺に血道を上げる沖大当局との非和解的激突に勝ち抜いてかちとられた。5月16日のキャンパス中央への復活会の公然たる登場、それへの沖大生の圧倒的声援に震え上がった沖大当局は、「沖大生の力で戦争を止めよう! 5・19集会」に対し、教職員を総動員して学生証チェックを強行し、サークル員やゼミ生を動員して「帰れ」コールをやらせる醜悪な姿をさらした。キャンパス中央に自ら引きずり込まれ、墓穴を掘った。「リベラル」「新基地建設反対」を標榜(ひょうぼう)してきた沖大・仲地学長体制は、学生の主体性の圧殺者=戦争翼賛者の本性をあらわにした。沖大当局は沖大生の復活会への合流を阻もうと、5・19集会の翌日に「本学学生のみなさんへ」なる掲示物を学内に貼り出した。そこで「今後は各講義において『労働運動と学生運動の力で沖縄を〝国際連帯=革命の島〟へ』と主張する団体と、沖縄の大衆運動、市民活動との異質性について丁寧に学生のみなさんに伝えていきます」と決定的言質を吐いている。「『オール沖縄』の名でもって自治会建設をつぶす(福島大と同じ構図!)」「沖大は労働運動・学生運動破壊の先頭に立つ」「沖縄を絶対に『国際連帯=革命の島』にさせない」という宣言だ。
沖縄の体制内勢力の唱える「オール沖縄」論や「沖縄独立」論、「構造的差別」論の正体見たりだ。それは一つに、基地と貧困の存在を前提化・固定化し、それを「飯のタネ」に生きていくということだ。二つに、本土―沖縄―世界の労働者・学生の団結を否定し、分断することだ。三つに、ブルジョアジーの一部と結びつくことで、資本と非和解(絶対反対)で闘う労働運動・学生運動を圧殺することだ。総じて社会変革の主体としての労働者・学生の存在を抹殺していることだ。そうしたエセ「リベラル」の〝掃きだめ〟として沖大当局がある。
自国帝国主義の侵略戦争突入が具体化している情勢だからこそ、「第2インターの崩壊」とも言える激しい分岐が始まっている。「本物」と「偽物」が鮮明になっている。
「戦争翼賛か自国帝国主義打倒か」のあいまいさのない対決構造の中で、沖大当局のような連中こそが労働者・学生の自己解放的決起の最悪の阻害物となり、安倍政権の「左」の補完物となっている。労働者・学生を資本主義の鎖で縛りつけようという、追い詰められた姿だ。
沖大学生運動は、国鉄分割・民営化や「2010年4・9政治和解」と同じような、鋭い路線的分岐を生み出しながら前進している。再建された沖大自治会は、動労千葉労働運動と法大闘争の革命性、路線的純粋さ、大衆運動的激しさを持って力強く発展していく。
かつて70年安保・沖縄闘争で、全軍労牧港支部青年部(牧青)と並んで、沖縄学生運動は決定的主体として闘った。その誇りを取り戻し、反革命カクマルをなぎ倒し、沖大自治会は琉球大や沖縄国際大をはじめ沖縄2万学生総体を獲得し成長していく。
全国の大学に自治会を
「11年3・11」から3年がたった。全学連は東北大・京大・広大に続き、新自由主義大学=「教育の民営化」との非和解的対決の中から沖大自治会再建をかちとった。法大闘争の精神は急速に全国に拡大している。われわれは、階級的労働運動潮流と固く連帯し、全国の主要大学に学生自治会を建設し300万学生の総決起をかちとることを宣言する。5・13法大弾圧を粉砕し武田君を奪還しよう。法大・田中総長体制を打倒しよう。6月の京大と広大での自治会執行部全学選挙に勝利しよう。6・8国鉄集会大結集から、杉並区議補選―8・6ヒロシマ―8・17改憲阻止大集会へ! 9月全学連大会の大爆発への道は明々と見えた。
4〜5月新歓闘争の前進が、マル学同中核派への大量加盟を生み出している。革命的労働者党と全国自治会運動のリーダーを一体的につくり出そう!