前進社関西支社と本社への違法捜索―不当逮捕弾劾する
週刊『前進』08頁(2634号01面02)(2014/06/02)
前進社関西支社と本社への違法捜索―不当逮捕弾劾する
5月28日朝、大阪府警は2人の同志への「電磁的公正証書原本不実記録・同供用」のデッチあげ弾圧を口実に、大阪市内の前進社関西支社と他1カ所、さらには警視庁公安部が東京都江戸川区の前進社本社へのまったく違法・不当な家宅捜索を強行した。
前進社本社は2日前の26日にも法政大学文化連盟委員長・武田雄飛丸君に対する「器物損壊」のデッチあげ事件で不当な家宅捜索が行われたばかりだ(8面参照)。わずか一日しかたっていないにもかかわらず連続的に強行されたこの不当捜索を徹底弾劾する。
特に大阪府警は、前進社関西支社を5時間あまりも封鎖・制圧して襲撃的な違法捜索を強行し、立ち会った同志を捜索終了後に不当逮捕した。
今回の捜索では、「コンピュータ社会への対応」と「サイバー犯罪に関する条約」を締結するためなどと言いなして11年に導入された「コンピュータ捜査」に関する新たな手法を発動してきた。それは捜索場所以外のネットワーク上のコンピュータをも捜索対象に拡大するという許しがたいものだ。その狙いは組織活動の全容解明であり破防法型の弾圧である。絶対に許せない。
前進社本社では、権力のこの新たな踏み込みを徹底的に弾劾し、捜索を1時間半にわたってストップさせ、新手法を適用させないという画期的な勝利をかちとった。
今回の弾圧は何よりも5月18日に投開票された泉佐野市議選で国賀祥司候補が前回を254票も上回る1446票を獲得し、17位で堂々8期目の当選をかちとったことへの大阪府警の恐怖にかられた大反動である。
国賀候補は日本共産党を含むすべての候補が千代松市長に屈服している総転向情勢の中で、都知事選決戦の地平を受け継いでただ一人「命より金の千代松市長打倒」を掲げ、関西合同労組を先頭に労働運動路線を貫いて選挙戦を闘い抜き、泉佐野市職に拠点建設の展望を切り開いた。このことへの報復弾圧なのだ。
警視庁公安部は、09年の前進社本社の不当捜索で大量のメディアを一括押収したことへの国賠裁判の勝利的前進に追い詰められ、違法・不当な捜索を強行しながらもまったく無力だった。
前進社本社へのでたらめな連続的捜索に警視庁公安部を駆り立てたものは何か。それは何よりも4・25法大解放闘争の爆発と沖縄大学の自治会建設として破竹の進撃をかちとっている全国学生運動への恐怖である。
その上でさらに、JR体制打倒を通して世界革命を実現するために、国鉄労働者の闘いと固く連帯して5・31いわき闘争と6・8国鉄闘争全国集会の大成功に向かって全力で闘う革共同、非合法・非公然体制を維持しながら前進している革共同への恐怖である。
権力の恐怖に駆られた弾圧の中に革命の現実性が見て取れる。不当弾圧を粉砕し、6・8国鉄闘争全国集会の圧倒的成功を断固かちとろう。