労組・大学を拠点に新たな挑戦を開始 IJBS労組支援共闘会議を結成 〝基地の島、貧困の島を変える〟

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週刊『前進』06頁(2633号05面01)(2014/05/26)


労組・大学を拠点に新たな挑戦を開始
 IJBS労組支援共闘会議を結成
 〝基地の島、貧困の島を変える〟

(写真 「沖縄の労働運動を解雇撤回闘争の中味で塗り替え、全ての労働者の闘いに勝利する」。共闘会議結成宣言に全参加者が大きな拍手【5月18日 那覇市】)


 「仲宗根くんの解雇撤回まで徹底的に闘います。本日、私たちはここに『日本IBM・ビジネスサービス(IJBS)労働組合支援共闘会議』の結成を宣言いたします。沖縄の労働運動を解雇撤回闘争で塗り替え、すべての労働者の闘いに勝利する決意です」
 IJBS労組の富田晋委員長が結成宣言文を高らかに読み上げた。
 沖縄闘争2日目の18日夕、沖縄県青年会館に沖縄を始め全国から140人が結集し、IJBS労組支援共闘会議結成総会が盛大に開かれた。
 共闘会議は、IJBS労組書記長を務める青年労働者・仲宗根光洋さんの雇い止め解雇を撤回させるために結成された。非正規職率が90%以上の外注化された職場で、2年前に労組をつくり、退職強要・賃金カット・評価制度・事故問題などに対して闘ってきた。追い詰められた会社は今年3月31日、仲宗根書記長を雇い止め解雇したのだ。
 元沖縄県高教組副委員長の崎浜秀俊さん、元全駐労マリン支部副委員長の水島満久さんらの呼びかけで共闘会議はスタート。沖縄の労働運動の豊かな歴史と青年労働者の現在の闘いが結びついていく新たな挑戦だ。
 結成総会では共闘会議事務局長を務める水島さんが、「沖縄の労働運動と民営化・外注化・非正規職化撤廃の闘いにとって歴史的な意味をもつ。IJBS労組の闘いは非正規労働者、青年労働者に勇気と力を与える」「解雇撤回をかちとるとともに闘う拠点建設をめざす」「県内外の非正規労働者との連帯と共闘を進める」と意義を語り、「労働者は死んではならない。死すべきはブラック企業だ」と訴えた。
 基調報告では仲宗根書記長が「解雇撤回の闘いをもって沖縄の労働運動を甦(よみがえ)らせ、基地の島、貧困の島の現状を変えたい」と鮮明な決意を表明した。
 仲宗根書記長は「会社は労働者を使い捨てにするブラック企業だ。自分から辞めるもんかと頑張ってきた。自分の闘いは絶対に間違っていない」と確信し闘ってきたという。解雇される当日、職場の仲間は誰一人「闘うな」とは言わなかった。「闘い続けていたことを見てくれていた。仲間を信じることができる」。仲宗根書記長は自信をもって「支援共闘の輪を広げたい」と訴えた。
 沖縄から、NTT労働者の真喜志康彦さん、郵政労働者、沖縄南部合同労組の柿本博人委員長がともに闘う決意を述べた。郵政労働者は「非正規の仲間は仲宗根解雇をひっくり返せたらこの現実すべてを変えられるとすぐにつかむ。『非正規の雇い止めは解雇じゃない』と言い張るJP労組。絶対にこんな組合を変える。支援共闘は自分たちの職場に闘う労組を甦らせる闘いだ」と組合権力への挑戦を語った。
 全国の労働者も続いて発言に立った。動労千葉青年部、動労水戸の青年労働者、動労西日本の山田和広書記長が登壇し、IJBS闘争に大合流した。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の鈴木善弘さんは「沖縄でも労組の火柱が立った」と檄を飛ばした。
 港合同の木下浩平執行委員、精研労組、大阪市職の青年労働者、八王子西局で解雇撤回を闘うS君、郵政非正規ユニオンの齋藤裕介委員長は、解雇撤回を自らの闘いとして職場で闘い、6・8国鉄全国集会に総結集することを誓い合った。
 最後に富田委員長が結成宣言を読み上げた。会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
 沖縄労働運動復権に向けた歴史的な一歩が刻まれた。

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