5・16金曜行動 福島の圧殺に怒り 〝美味しんぼは正しい〟
週刊『前進』06頁(2633号04面03)(2014/05/26)
5・16金曜行動
福島の圧殺に怒り
〝美味しんぼは正しい〟
(写真 首相官邸前で「福島の子どもたちを守れ!」「再稼動やめろ!」のコール【5月16日】)
安倍政権の福島圧殺と原発再稼働攻撃に対し、労働者民衆の憤激が高まっている。5月16日の首相官邸前・国会前での金曜行動では、多くの参加者が安倍政権への激しい怒りを表明した。
国会前では年配の女性が週刊ビッグコミックスピリッツを抱えて登壇し、大きな声で訴えた。「この漫画の『美味しんぼ』に書かれていることは正しい! この中で井戸川・前双葉町長は『福島にもう人は住めない。子どもたちの命を守るのは大人の責任だ。必死になるのは当たり前だ』と言っていますが、本当にそうです。私は出版社に激励の電話を入れました。皆さんも原作者や井戸川さんたちへの激励と、石原大臣、福島県知事への抗議をしてください。事実を書いたことへの圧力はさせないという私たちの力を示しましょう!」。「そうだ!」の声が上がった。
官邸前でも火の出るような安倍弾劾の発言が続いた。愛知県から参加した若い女性は、きっぱりと言い切った。「安倍首相! 私は今日、福島県の浪江町と飯舘村に行き、その帰りにこの官邸前行動に参加しています。3年以上たっても津波や地震の被害はそのまま。そして住むこともできない広大な地域をつくってしまいました。福島県の皆さんは本当に深い悲しみと苦しみのもとで今も過ごしています。このことに安倍首相や自民党・公明党は責任を感じているのでしょうか。感じていれば、原発の再稼働や輸出などできないはずです。原発の推進はやめるべきです。私は長崎の被爆2世です。被爆2世としても安倍首相に強く求めます。私たちはけっしてあきらめません」
若い男性は「安倍首相! 原子力規制委員会は、安全審査をとおっても安全は保障できないと言っているんだ。何で国民の命を守ると言えるんだ。福島の人たちは平和な生活も奪われてしまっている。多くの人の犠牲と、多くの反対の声があって、原発は止まっている。それなのに再稼働しようとしているのが安倍政権だ。とんでもない!」と叫んだ。 (H)