泉佐野市議選 千代松市長と激突し圧倒 1446票 闘う団結で勝つ

週刊『前進』06頁(2633号03面01)(2014/05/26)


泉佐野市議選
 千代松市長と激突し圧倒
 1446票 闘う団結で勝つ

(写真 千代松市長打倒を掲げ選挙戦を闘い、前回を254票上回る得票で大勝利した国賀候補)

 5月18日に行われた泉佐野市議選で、国賀祥司候補は前回を254票上回る1446票を獲得し、17位で堂々8期目の当選をかちとった。
 今選挙戦は、国鉄決戦とそれを土台に現代革命への挑戦として闘いぬかれた都知事選の地平を引き継ぎ、革命情勢下の階級闘争に突入している渦中で、「闘う労働運動をよみがえらせ、新自由主義=『命より金』の千代松市長を倒そう!」と真っ向から訴え、労働者階級の根底からの決起をつくり出して勝利した。それは、2010年代中期決戦勝利への号砲だ。
 千代松市長は新自由主義の突撃隊として、市職員500人を削減し100人まで減らすと公言、窓口業務や学童保育まで自治体丸ごと民営化を推進し、小中学校からの「はだしのゲン」の撤去、教育委員会の解体、教育への介入、「市の名前を売る」、「犬に税金をかける」、問答無用の差し押さえ、市職員給与を全国最低まで下げるなど、追いつめられているがゆえに次々攻撃をかけている。これへの労働者住民の怒りは激しく渦巻いている。日本共産党を含む他候補すべてが千代松批判をやらないという異様な総転向情勢の中、国賀候補はただ一人「命より金の千代松市長を倒そう! 労働者・住民が立てば勝てる」と訴え、怒りと結びつき決起をかちとって勝利した。その意義ははかり知れない。
 国賀候補は、関西新空港絶対反対泉州住民の会代表であり、関西合同労組泉州支部執行委員。今回選挙戦で階級的労働運動路線をとことん貫いた。空港反対運動を闘って35年、議員になって7期28年、その間一貫して労働者の立場に立ち、軍事空港と戦争に絶対反対し、筋を曲げず信念を貫いてきた国賀候補と泉州住民の会の誇りにかけ、新自由主義・千代松市長と激突し、団結の力で打ち勝った! 前回得票を250票も上回っての当選に「大勝利だ! やったぞ!」と歓呼の声が鳴りやまない。

(写真 市役所前で市職の労働者に千代松との闘いを訴えた)


 国賀候補は組合執行委員として民間職場で何度も解雇撤回闘争を闘い、資本家と真っ向対決してきた。この4年間、自治体職場に闘う労働組合をよみがえらせるために懸命に闘ってきた。だからこそ、絶望的な新自由主義者・千代松市長と闘って団結の力で打ち倒すことができる唯一の候補だ。関西合同労組を先頭に、関西労組交流センターの仲間は、労働者である住民の中に分け入り、膨大な支持と決起をつくり出した。工場地帯である食品コンビナートに宣伝カーを回し、街頭演説をやったのは国賀候補ただ一人だ。「市役所丸ごと民営化も公立保育所全廃・民営化も闘う労働組合をつくれば全部ひっくり返すことができる! 非正規職撤廃、解雇撤回を闘う労働組合をつくろう! 関西合同労組に入ろう!」と訴えた。
 5月1日メーデーの日、朝の市役所前と夕方の泉佐野駅前街宣で千代松市長と激突、今回の選挙戦を象徴する事態となった。国賀議員の演説中に千代松市長が「ビラまきをやめさせろ」とわめきちらす声がマイクに入り、騒然となる中、職員が大注目。職員は誰も市長に加担しない。国賀議員は「千代松市長は市民からも職員からも孤立しグラグラだ。職員が団結して闘えば千代松市長に勝てる」と訴え続けた。
 夕街宣では人権団体のティッシュ配りに来ていた市長が「道路使用許可を取っているのか」と難癖をつけてきた。関西合同労組組合員が一歩も引かず市長と大論争。泉州住民の会の労働者が「職員500人をクビにするとは、どういうことだ。職員には家族もいる。職員と家族の命を奪うつもりか。どう思ってるんや!」と追及。「知らん」と暴言を吐く市長に徹底弾劾を浴びせた。
 関西合同労組と労組交流センター、婦人民主クラブ全国協・関西ブロックの仲間は街頭、市役所、保育所―こども園、学校、郵政職場にも宣伝やオルグを展開した。関西合同労組は、障害者総合支援法反対の街宣や学習会を行い、障害を持ち低賃金に怒る青年労働者が労組に結集した。

首切りと民営化に徹底対決市職に拠点建設の展望開く

(写真 食品コンビナートにも宣伝カーを回して街頭宣伝を行う)

 選挙戦の過程を、市職拠点化、関西合同労組と婦民全国協を組織する闘いとしてやりぬいた。大切な教訓は、党の側が目の前の人をどう見るかだ。「住民は労働者と労働者家族。労働組合に団結しともに革命を闘いぬく主体」と見方を変えた時、合同労組や婦民への結集など、無限の可能性をつかむことができるのだ。党が転換することで展望は開ける。闘う労働組合を基軸にしたプロレタリア革命とソビエト建設の展望をリアルに切り開いた。
 一方、日本共産党の凋落(ちょうらく)は激しい。前回得票から500票以上減らした。新自由主義と闘えないスターリン主義は労働者から見離されたのだ。
 闘いはこれからだ。自治体職場に闘う労働組合をつくってこそ千代松市長を打倒できる。関西合同労組を巨大な規模で拡大する。千代松・橋下・安倍打倒へ、プロレタリア革命勝利は無数の労組拠点建設と強大な地区党建設にかかっている。全国のみなさん、ともにこの道を進もう!
(革共同泉州地区委員会)

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