国際労働運動6月号内戦化するウクライナの動乱
週刊『前進』06頁(2632号06面05)(2014/05/19)
国際労働運動6月号
内戦化するウクライナの動乱
【特集】
ウクライナの動乱の内戦化、帝国主義間・大国間の争闘戦の軍事化・戦争化が拡大している。NATO、EUの東方拡大がウクライナに及びかねないことに対するロシアのクリミア編入、軍事的介入によって争闘戦がエスカレートした。労働者階級への階級戦争を展開してきた新自由主義が覆う全世界が、脆弱(ぜいじゃく)な均衡の上に成立していることが露呈した。
ウクライナ情勢は、戦後世界体制の最後的崩壊の扉を開いた。戦争と革命の時代が始まった。
第1章は、ウクライナ動乱の背景を明らかにしている。91年のソ連崩壊以後、東欧と旧ソ連構成諸国に対して欧米帝は新自由主義をもって襲いかかった。EU、NATOの東方拡大の波がウクライナにまで迫り、支配階級が親欧米派と親ロシア派に分裂し絶えざる激突の場となった。欧米帝の介入が脆弱な均衡を壊し内戦を促進している。
第2章は、昨年11月のEU連合協定の決裂を契機に始まったユーロマイダン、2月政変での親欧米派のファシストの力を使った政権奪取、ロシアのクリミア奪回、米帝らの経済制裁などの経過から核心は何かを明らかにしている。
第3章は、ウクライナの労働者階級の現実に迫り、労働組合が国際連帯で闘うことが戦争を阻止する道であると提起している。
【ニューズ&レビュー】
▽韓国・民主労総のセウォル号沈没事件に対する怒りの反撃の闘い。
▽「これが本物のメーデーだ」と新宿メーデー闘争。