紹介 序局第6号 安倍戦争政治を阻む道 原発・国鉄などの諸課題でラジカルな問題提起
週刊『前進』06頁(2632号05面05)(2014/05/19)
紹介
序局第6号
安倍戦争政治を阻む道
原発・国鉄などの諸課題でラジカルな問題提起
本誌は、3年前に年2回刊で発行してきましたが、今号から年3回刊にします。激動の情勢に迫り、タイムリーな企画をもって積極的に対応していくために、発行間隔を短くすることにしました。その分、これまでよりもページ数を減らし、持ち運びにも負担にならないようにします。さらに機動的でラジカルな誌面を作っていきたいと思いますので、これまで以上のサポートをよろしくお願いします。
今号の総タイトルは「安倍戦争政治を阻む道」。トップは、今年冒頭の都知事選闘争総括です。先頭に立って闘った鈴木達夫弁護士が語ります。なぜ決断したか、何を訴えたか、選挙戦は何を生み出したかをあらためて明らかにし、安倍戦争政治を打ち破る展望を提起しています。まさに「新しい時代の扉を開く大挑戦」でした。
「福島で被曝と向かい合う医師の思い」と題する小児科医の山田真さんとふくしま共同診療所医師の杉井吉彦さんの対談。それぞれ医師としての社会的責任に自覚的に向き合ってきた者同士、3・11以後、どのように活動してきたか、今どのような問題に直面しているかを語り合っています(この対談内容に深く関係する「報道ステーション」の番組内容の要点も併せて紹介)。
国鉄闘争については、2・16労働者集会の発言を採録しています。これらの発言を読み返すと、国鉄闘争が今日のすべての労働者人民にとっての真に基軸的な闘いであることが実感されます。6・8国鉄全国集会に向かって、押さえておくべき内容があります。
特集「民族・国籍越えた団結を」は、3人の在日朝鮮人共産主義者の闘いと主張を全面的に提示していて、ひときわ引きつけられます。血債主義との闘いがマルクス主義の原理原則にかかわるものであり、プロレタリア世界革命に向かっての今日的な死活的課題であることを強烈に明らかにしています。
許用皓(ホヨンホ)さんは、在日二世としての生い立ちから、朝鮮総連の活動家としての前半生、そして阪神大震災での被災以来の百八十度の転換、金日成(キムイルソン)主義との決別、解雇撤回闘争とその過程での体制内派(塩川派)との分岐などを生々しく語って圧倒的です。
鈴コンの勝利判決など、この間の労働裁判の前進はきわめて重要です。それぞれの闘いの具体的攻防点が明確に提起されています。
鎌倉孝夫さんの論文は、資本主義社会が、国家の暴力性に依拠して初めて成り立っていることを鮮明に説き明かしています。白井佳夫さんの連載は、宮崎駿監督批判の2回目です。
巻末に載せた「憲法改悪反対労組声明」は、すべての闘いが踏まえるべき、改憲阻止闘争の基本テーゼです。
ページ数が減りハンディーになり、なおかつ充実した内容です。ぜひ、ご活用ください。
(破防法研究会『序局』編集委員会)