無実の石川一雄さんと連帯し 5・23狭山闘争へ
無実の石川一雄さんと連帯し
5・23狭山闘争へ
全証拠開示させ再審の扉開こう
1963年、埼玉県狭山市で起こった女子高校生誘拐・殺害事件「狭山事件」の犯人として無実の部落民・石川一雄さんがデッチあげ不当逮捕されてから、51年目の5月23日を迎える。この日を忘れることはできない。
石川さんは無実だ。この事件・裁判では、捜査・逮捕・取り調べから裁判の全過程が部落差別に貫かれ、違法・不当がくり返されてきた。絶対に許されない。
石川さんは、31年7カ月にわたる獄中で、また94年12月の仮釈放以後今日まで、無実を訴え、国家権力による部落差別を糾弾し、不屈・非妥協で闘い続けている。現在、東京高裁に対して第3次再審を請求して毎週裁判所前で訴えている。
狭山事件の3年後に静岡県で起こったいわゆる袴田事件の再審闘争では、600点の証拠を開示させ、国家権力による「証拠」のねつ造を暴き、静岡地裁に再審開始を決定させた。不当逮捕から48年、死刑確定から33年余、獄中で死刑執行の恐怖にさらされる毎日を強いられてきた袴田巌さんは直ちに釈放された。当然だ!
狭山裁判では被害者の持ち物とされた「万年筆・カバン・腕時計」の「証拠」などが、警察によってねつ造されたものであることがすでに明らかになっている。検察が隠し持つ全証拠を開示させ、再審開始をかちとる正念場だ。
半世紀を超えて不屈・非妥協で闘いぬいてきた石川さんの闘いを最深の軸とする狭山闘争は、全労働者階級の自己解放をかけた闘いそのものだ。
階級的団結の拡大こそ勝利の道
部落差別とは、資本主義がその形成過程で生み出した、労働者階級に対する分断・団結破壊の攻撃である。したがって部落解放闘争とは職場生産点における階級的団結の形成、すなわち資本と非和解で闘い、労働組合のもとに団結を拡大していく闘いである。70年代の狭山闘争の巨万の決起は、70年安保・沖縄闘争と結び、国鉄・全逓など4大産別を始めとした青年労働者の階級的団結に転化した。74年高裁寺尾判決、77年最高裁上告棄却は、こうした階級的団結の拡大に対する破壊攻撃だった。
80年代以降、国鉄分割・民営化攻撃と一体の解放運動つぶしが激化する中、狭山闘争は国家権力による差別分断には絶対屈せずに団結を求める闘いとして、仮釈放による闘いの圧殺策動をも打ち破って貫かれてきた。
今日、最末期帝国主義の絶望的な延命形態である新自由主義が全面的な崩壊を開始する中、戦争と大失業とともに世界に革命情勢を生み出している。今や、動労千葉を先頭とする国鉄決戦・階級的労働運動が、87年の国鉄分割・民営化は国家による不当労働行為だったことを地裁・高裁で認めさせ最高裁に迫っている。動労水戸の被曝労働拒否の闘いは福島の怒りと固く結び、反原発闘争においても最先端の地平を獲得している。さらに非正規労働者の労働組合である東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会は東京地裁で解雇無効の大勝利判決をもぎ取っている。多くの非正規労働者の反乱・決起が予測を超えて始まっている。
階級的団結の拡大こそ狭山闘争に勝利する道だ。
国鉄決戦―星野再審と一体で
安倍政権は、改憲と戦争、労働法制と雇用・安全の解体に走っている。危機を深める安倍と一体なのがJR東海名誉会長の葛西だ。葛西は極右そのものであり、安保法制懇のメンバー、原発再稼働の急先鋒、鉄道等のパッケージ輸出の先兵だ。
5・23狭山闘争を、改憲・戦争・差別分断を打ち破り労働組合を土台にし団結を拡大する階級的労働運動の実践として、国鉄最高裁決戦―10万筆署名運動と6・8国鉄闘争全国運動大集会への決起と一体で闘おう。星野再審闘争とも固く結合し、全証拠開示を求め、石川さんの再審無罪を絶対にかちとろう。新自由主義と対決する部落解放闘争を、全国水平同盟、ともに闘う部落解放共闘会議を軸に、闘う労働組合の拠点建設をかちとる闘いとして推進しよう。
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石川一雄さん不当逮捕51カ年糾弾!
狭山第3次再審闘争勝利!
5・23狭山闘争
■全関西狭山集会
5月22日(木)午後7時
八尾市・西郡第3集会所
主催 全国水平同盟西郡支部・八尾北医療セ ンター労働組合・関西労組交流センター
■東京・狭山集会
5月23日(金)午後6時30分
南部労政会館(ゲートシティ大崎ウエストタワー2F/JR大崎駅南改札口・徒歩5分)
主催 部落解放東日本共闘会議
■広島狭山集会
5月23日(金)午後6時30分
広島市西地域交流センター(広島市西区福島町/旧西隣保館)
主催 部落解放広島共闘会議