被曝労働拒否・外注化阻止のストで安倍=葛西体制を打倒しよう! 5・31いわき―6・8国鉄大集会へ
被曝労働拒否・外注化阻止のストで安倍=葛西体制を打倒しよう!
5・31いわき―6・8国鉄大集会へ
日帝・安倍政権とJR資本に対する、国鉄労働者の渾身(こんしん)の決起が闘われている。動労千葉、動労水戸は、日本と世界の労働者階級の未来をかけて闘っている。この闘いに全力で連帯しよう。職場から闘いを巻き起こそう。6・8国鉄全国集会まであと3週間だ。職場で、地域で、街頭で、国鉄不当解雇撤回の10万筆署名運動を猛然と展開し、闘う労働者の大結集で文京シビックホールを埋め尽くそう。常磐線の6・1竜田延伸絶対阻止へ5・31いわき現地闘争に立とう。1〜2月都知事選決戦の地平を引き継ぎ、発展させ、6・29投票の杉並区議補選の勝利をかちとるために総決起しよう。
動労千葉や動労水戸のような闘いを全国に
動労千葉は5月2日、「外注化―強制出向粉砕! 反合・運転保安確立」を掲げて怒りのストに立った。JRの外注先であるCTS(千葉鉄道サービス)が、国鉄時代なら担当するまでに10年の経験を必要とした仕業検査を、入社後まだ1年の労働者に行わせるという暴挙に対し、全力で反撃を開始した。
JRとCTS資本は、きちんとした教育や訓練も行わず、経験も積ませず、事故が起きればすべて労働者に責任を押しつけ切り捨てるという、金もうけ優先で安全を破壊するでたらめをやっている。動労千葉は「このままでは鉄道140年の歴史の中で築いてきた安全が崩壊する」「プロパー採用の仲間たちを犠牲にしてはならない」と決起した。鉄道の安全と、働く仲間を守る闘いだ。
動労水戸は10日、常磐線の広野―竜田駅間の運行再開に反対するストを断固として打ち抜いた。まだ放射線量が高い汚染地域で、なぜ政府とJRは運行を再開するのか? 住民に帰還を強制し、福島原発事故にふたをし、全国の原発再稼働の流れをつくり出し、原発輸出をも強行するためだ。そんな目的のために鉄道労働者と住民に被曝を強制し犠牲にすることなど、断じて許せない。
動労水戸は、「労働者と乗客の命と健康を守るため、妥協なく闘うことは私たち労働組合の社会的使命です」と立ち上がった。いわき市の仮設住宅で暮らす楢葉(ならは)町の住民を訪問しストの意義を訴えた。「JRの労働者が反対に立ち上がっている!」。動労水戸の決起は、電撃のように避難住民に勇気と希望を与え、多くのスト支持の声を生んでいる。
さらに国労郡山工場支部は「JR会社が原発に近づく形で鉄道を再開し、労働者・利用者を被曝の危険にさらすことは認められません」という見解を出した。
JRの6・1運行再開―竜田延伸攻撃に対し、動労水戸はさらに再度のストライキを含むあらゆる戦術で闘おうとしている。このJRの内部からの決起と、「なぜ帰還を急ぐのか」という避難住民の声に、政府とJR資本は追い詰められている。団結して闘えば6・1運行再開は絶対に阻止できる! 5月31日にいわき現地に大結集し、闘う動労水戸とともに6・1竜田延伸を絶対に阻止しよう。
団結して闘うことが死活的
動労千葉と動労水戸のストライキは、労働者が組合で団結して闘うことの死活性を浮き彫りにしている。JR北海道の安全崩壊や、沈没事故を起こした韓国セウォル号の過積載などの事実は、現場の労働者も知っていた。だが外注化・非正規職化や、それによる団結破壊のゆえに、労働者は弾劾の声も上げられなかった。
「命より金もうけ」の新自由主義のもとで福島原発事故が引き起こされ、今また日本、韓国、中国を始め世界各地で労働災害が激増し、労働者が虫けらのように扱われ殺されている。黙っていたら資本にとことん搾り取られ、揚げ句の果てに殺されてしまう。労働者を消耗品のように使いつぶす資本家どものやり方のすぐ先に、戦争があるのだ。
だから労働者の組合的な団結は、人間がともに生き、社会で生活していくために一番大事なものである。組合ぐるみで反合・運転保安闘争を闘ってきた動労千葉と動労水戸は、労働組合の原点、存在意義をかけて今回のストを闘った。両労組の闘いは全国の労働者、労働組合への「ともに闘って勝利しよう!」という熱烈な呼びかけだ。
今こそ4・9反革命情勢をひっくり返そう
国鉄1047名解雇撤回に向け、6・8国鉄闘争全国集会に大結集しよう。動労千葉は昨年9月25日、東京高裁で国鉄分割・民営化による解雇(JR不採用)が不当労働行為であることを認定させる画期的地平を切り開いた。6・8集会はこの地平を引き継ぎ、最高裁で「解雇撤回・JR復帰」 判決をかちとるための総決起集会である。10万筆署名運動の成果を総結集し、国鉄決戦と階級的労働運動の勝利を断固闘いとろう。
9・25判決の地平と10万筆署名運動は、国鉄闘争と労働運動の新たなうねりをつくっている。東京地裁で4月16日、不当解雇撤回の判決をかちとった東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の闘いは、非正規雇用の労働者も団結して闘えば組合運動の権利を認めさせ、不当解雇を撤回させ、勝利できることを社会に示した。この勝利に続き、全国の非正規労働者は労働組合のもとに団結して、労働者の権利と解放のために闘おう。
国鉄分割・民営化のJR体制は、JR北海道の危機、JR東日本の川崎駅電車衝突・横転事故や、当局・カクマル結託体制の破綻が示すように、今やガタガタであり全面的に崩壊を始めた。国鉄(JR)だけではない。新自由主義のもと、教育、郵政、自治体、医療・介護などの産別と社会のすべての領域で、「このままでは、とても生きていけない」という堤防決壊的な危機と崩壊が進んでいる。まさに労働者の怒りの総決起の時が来ている。
2010年の4・9反革命(国鉄1047名闘争での4者4団体派による政治和解)は、戦後的な労働運動の終わりを意味し、重大な試練であった。だが動労千葉はこれをも逆バネにして猛然と決起し、国鉄闘争全国運動を呼びかけて4・9総転向情勢をひっくり返した。そして今、他の誰も(連合も全労連も全労協も)できなかったこの30年間の新自由主義攻撃を総転覆できる地点まで闘いを進めてきたのである。今こそ労働者は団結し、新自由主義の極悪の元凶、安倍・葛西体制を打倒しよう。破綻し腐りきった資本主義社会をひっくり返し、真の共同社会をつくり出そう。そのための総決起集会が6・8大集会だ。
最末期の資本主義・帝国主義に未来はない! 国鉄闘争こそ、連合を打倒し、プロレタリア革命の勝利を開く闘いだ。6・8国鉄大集会を成功させ、「JR体制を打倒し革命勝利へ」の道を断固として突き進もう。
「集団的自衛権」粉砕! 8・17大集会へ闘おう
戦争・改憲阻止と安倍政権打倒をかけ8・17大集会に向かって闘おう。
15日、安倍の私的諮問機関「安保法制懇」が、憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認するよう求めるとんでもない報告書を首相に提出した。これを受けて安倍は、議論も何も抜きに直ちに記者会見を行い、与党協議―閣議決定―関連法制定を進める狙いを表明した。
これは9条破棄の改憲そのものであり、日帝が全面的に海外侵略戦争に突き進む道を開くものである。それは原発や鉄道システムのパッケージ輸出や新たな武器輸出の攻撃と一体であり、「1%」の資本家の利益と延命のために青年労働者・学生など「99%」の人民を戦争に動員し、その犠牲にするものである。安倍は、大恐慌と「3・11」に追い詰められ、帝国主義間・大国間争闘戦での全面的敗北の危機にあえぎ、今やなりふり構わず戦争・改憲へ突っ走っている。
絶対に許せない。安倍への怒りと危機感は今や地に満ち満ちている。労働組合の決起を軸に、戦争反対・改憲阻止の巨大な運動を巻き起こそう。
勝利の核心は、闘う労働組合の再建、労組拠点の建設にある。労働組合こそ社会を変える最大最強の力だ。自民党・安倍政権にすり寄る連合の労働運動圧殺をぶち破り、動労千葉・動労水戸のように闘う労働組合を全国につくりだそう。
この闘いが、ものすごい階級獲得性を持っているからこそ、日帝権力・支配階級は労働組合の取り込み、闘う労組の圧殺に全力を挙げている。細川・小泉連合の「自然エネルギー推進会議」は、反原発闘争の解体と運動の総転向を狙う攻撃だ。こうしたとんでもない策動を打ち破り、戦争・改憲反対と安倍打倒を軸とした8・17大集会(日比谷公会堂)の成功に向かって全力で闘おう。
6月29日投票の杉並区議補選(3議席)は1〜2月の都知事選闘争の切り開いた地平を引き継ぎ、発展させ、外注化・非正規化、解雇攻撃と闘う労組拠点を建設するための闘いだ。安倍や資本家のもとでは生きていけない青年労働者と労組と民衆の怒りを結集し組織して、北島邦彦氏の勝利をかちとろう。
『前進』1万人読者網建設を進め、党と労働組合の一体的建設へ全力で闘おう。